現在、日常的にネットに触れている方で、伊藤誠という名前を知らない方はほとんといないと思います。
伊藤誠は、今から10年以上も前に放送されたアニメ「School Days(スクールデイズ)」の主人公でありクズと名高い人物です。
しかし、彼の作中における具体的な振る舞いや発言については、意外と知らないという方が多いのではないでしょうか?
ですので、今回は伊藤誠という人物について説明していきます。
簡単なプロフィールと性格
伊藤誠は、2007年に放送されたアニメ「スクールデイズ」の主人公で、「榊野学園」の男子高校生です。
彼は母親と2人で暮らしている他、ある程度の家事をこなし、ババロアといったデザートも作ることもできます。
また、誠は色白の黒髪といった容姿から、冴えない雰囲気を持ちつつ一見控えめで無害な人物に見えます。
しかし、その性格は優柔不断かつ非常に無責任であり、何よりも「性欲が旺盛」であることが特徴として挙げられます。
というのも、誠の父親である沢越止はかなりの「女好き」かつ大勢の愛人と子供を作っています。そんな性欲が誠にも受け継がれてしまい、誠は理性や常識よりも性欲を優先して行動するようになりました。
沢越止の解説は以下のリンクからどうぞ。
この、「自身が抱える欲望を発散するためならいかなる手段もいとわない」という姿勢を保つ誠は「人間のクズ」と呼ぶに相応しいキャラクターです。
彼の性格や自己本位な言動を見てしまった際には、伊藤誠は不快な存在であるとほとんどの視聴者が認識し、彼に苛立ちを覚えたと言います。
ちなみに、伊藤誠の伊藤という苗字は、日本の初代内閣総理大臣の「伊藤博文」からとってています。
伊藤博文もまた女好きとして有名であることから、伊藤博文と伊藤誠との関連性が伺えます。
誠のクズさについて
アニメ本編において、誠は榊野学園でウワサされている謎のおまじない「好きな相手を携帯の待ち受け画面にして3週間隠し通したら想いが叶う」を利用し、同じ学校に通うヒロインの1人「桂言葉」と恋人になることを試みます。
そんなおまじないは、誠の同級生である女子生徒「西園寺世界」に1日目で見られてしまいますが、そのお詫びとして、世界にアシストをしてもらいながら言葉に近づいていき、誠は言葉と交際を始めました。
このまま、誠が言葉だけを愛し続ければ視聴者から何も言われませんでした。
しかし、伊藤誠は何とも情けない男で、言葉とのデート中にゲームを始めたり成人向けの雑誌を読み始めたりしています。
さらに、影で「言葉と付き合うのは疲れた」「もう好きじゃない」といった名言を吐き出しました。
また、言葉が性行為に応じてくれないことを不満に思ったのか、誠は恋愛相談に乗ってくれていた世界に欲情しました。
そして、誠の要求を受け入れた世界と行為に及んでいます。
さらに、世界以外のヒロインとも性行為を行いました。
結果として、誠の性欲の餌食になったヒロインは、不確かな人物を含めると7人以上にのぼります。
このように、誠は「自分の性欲と本能に任せてコロコロと恋人や性行為の相手を変えていく」身勝手な人間となっています。
また、そんなヒロインに見捨てられた際は、かつて「そんなに好きじゃない」と言い切ったはずの言葉に縋り付くダメっぷりを見せており、その姿は見るに堪えません。
また、言葉と再度付き合っている時、世界は「自分は誠の子供を宿している」と誠に伝えました。
その言葉を聞いた誠は、「俺のせいじゃない」とはっきり発言し、加えて「何で子供なんて作ったんだよ!?」「もういいから帰ってくれ!彼女ヅラして家に居座らないでくれよ!」などと理不尽極まりない名言を世界にぶつけました。
後に、妊娠は世界の思い込みであったことが判明していますが、世界に妊娠疑惑を持たせた原因は誠との性行為にあります。
それにも関わらず、妊娠と聞いた途端無責任にも世界を突き放したため、当時の視聴者は怒りを隠しきれませんでした。
さらに、「ヒロインは何故こんな男を好きになってしまったんだ?」「他に相手はいなかったのか?」などと困惑したと言います。
なお、妊娠疑惑のあった世界に対し、誠はこのようなメールを送っています。
「言葉が病院を紹介してくれる。早いほうが体の負担が少なくて済む」
それは、すぐに病院に行って中絶してこいという酷な内容でした。
誠の最期のクリスマス
クリスマスの夜のこと。
誠が世界と2人で部屋にいる時、突然誠の携帯にメールが届きます。
メールの送り主は世界でメールの先頭には「ごめん」と書かれており、長い改行の後、最下部に「さよなら」とだけ書かれていました。
届いたメールに困惑した誠でしたが、後ろを振り返った瞬間世界に包丁で体を突き刺され、倒れたところで包丁を何度も体に突き立てられて絶命しました。
凄惨な死にざまですが、恋人を差し置いての性行為や浮気、世界に対する凄惨な仕打ちといった、これまで誠がしてきたことを考えれば当然の報いと言えるでしょう。
また、誠の遺体は家を訪れた言葉によって刃物でバラバラに切断されバッグに詰められました。
ちなみに、誠を殺めた世界は、言葉によって「妊娠の有無を確かめる」という名目で子宮ごと腹部を切り裂かれて絶命しました。
そして、息絶えた世界に向かって言葉が発した「中に誰もいませんよ」というセリフはあまりにも有名です。
なお、この誠の最期はスクールデイズの最終話で描かれていますが、放送前に現実で起こった1つの猟奇的な事件が原因で最終話は放送中止になりました。
そのアニメ本編の代わりに、平たんな水面を進むボートの映像と軽やかな音楽が延々と流れ続けました。この映像はNice boat.と呼ばれています。
また、スクールデイズの最終話がテレビで放送されなかったことに対し、当時の視聴者は不満を口にしていました。
しかし、この作品の試写会においてスクールデイズの最終話の視聴者からは
- 「テレビ局の判断は間違っていなかった」
- 「こんな内容、地上波で流せるわけがない」
といったコメントの他、放送を中止にしたテレビ局を称賛する声が上がったそうです。
ネット上の扱われ方
Youtubeやニコニコ動画、SNSの書き込みなどにおいて、伊藤誠が話題に上がったり彼の画像が使用された際は、ユーザーから「誠死ね」と決まり文句のように口にされます。
さらに、死ぬ瞬間の映像や、誠の遺体が映ったスクリーンショットがSNSで表示されると「誠死んだ!」「本当に死んだ!」と歓喜のコメントで埋めつくされました。
現在でも、ネットでは伊藤誠を取り上げている動画や書き込みに対し「誠死ね」というコメントが投稿されています。
また、「死んで喜ばれた唯一の主人公」「誠を刺したせいで使い物にならなくなった包丁がもったいない」などの、誠に対する無慈悲なコメントも見受けられます。誠を擁護する者はほとんどいません。
スクールデイズの視聴者の大半は「誠はクズ」という判断をしています。
伊藤誠は、作中の傍若無人な振る舞いによってネットでも凄惨な扱いを受けています。
スクールデイズの放送終了後に行われた、キャラクターの人気投票の部門「不人気部門」において、伊藤誠は堂々の1位になっています。
また、「誠死ね」というコメントは、スクールデイズの主人公である「伊藤誠」に向けたコメントであるため、全国にいる不特定多数の「伊藤誠さん」を罵倒しているわけではありません。