どうも、ありつむぎです。
今回の記事では、アニメにおけるやばすぎる神回と伝説回を紹介していきます。
全部で8作品あります。最後まで読んでいただけると幸いです。
目次
父さん発明の母
父さん発明の母は、2007年に放送されたサザエさんの物語です。
この物語は、仕事から帰宅した波平が、自身の家族に「全自動卵割り機」という不可解かつ謎の機械を購入したことを伝える場面から始まります。
それから波平は「あっと驚く主婦の味方だよ!」と言い、機械本体に卵をセットしてからレバーを引き、セットした卵を1つ割りました。
しかし、カツオからは「手で割った方が早い」と呆れられました。その様子を見ていた視聴者たちも、レバーを使用する時点で全自動ではないことを指摘したそうです。
またマスオは、この機械で割った卵を使った料理を食べた後に
- 「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛」
- 「やっぱり機械で割ったタマゴはひと味違いますよ!」
などとオーバーなコメントをして注目されています。
また物語の中盤では、ノリスケが、サザエさんの家で作っていたすき焼きの匂いに誘われて、サザエさんの家にのうのうと上がり込みます。
それからノリスケは「この前、道端で妙な物を売っているのを見かけた」と切り出し、意気揚々と話を始めます。
その後も狂気に満ちた珍妙なやり取りが続きます。
この話は、サザエさんの数ある話の中でも特にユーモアに富んでいて、一部のファンの間で、今も語り継がれる謎回となっています。
また、この話からは、目の前の商品や情報に踊らされることなく、自分の頭で考えることの重要性を学ぶことが出来ます。
アニメ新番組・星のデデデ
アニメ新番組・星のデデデは、2001年から放送されていたアニメ 「星のカービィ」の第49話です。
この物語は、架空の星「プププランド」の王である「デデデ大王」が、金を儲けるためにプププランドの住民にアニメを作らせ、そのアニメを全宇宙に向けて放送させるといった内容となっています。
しかし、そのアニメの作画やストーリーは崩壊しているため、見るに堪えません。
また、アニメに登場するキャラクターの声は住民やデデデ大王が担当しているのですが、彼らの演技は棒読みで酷いものでした。
そのためプププランドは、この放送によって全宇宙の笑い者になったことが伺えます。
しかし、このアニメのオープニングや一部の作画には力が入っていたため、その他の作画との落差で視聴者を驚かせました。
また、作画はストーリーの進行と共に酷くなっていき、キャラクターの動きとセリフを合わせることさえも困難になります。
そんな中、デデデ大王は「死んでも合わせるのが声優ゾイ!」と言い、必死に演技を続けるのですが・・・
この話には、現代のアニメに対する風刺が大量に盛り込まれています。
その例の1つとして、ある2体のキャラクターの
- 「作画がガッタガタだ」
- 「キャラクターを動かすことが大変だからお喋りをさせているのだろう」
といったセリフが挙げられます。
これらのセリフには、住民たちが制作した不出来なアニメを酷評するという意図があるのですが、同時に、現代のテレビで放送されているアニメを批判するという意図もあったことが伺えます。
また、この話は2010年にニコニコ動画で公開され、現在の再生回数は100万回を超えています。
復活!おそ松くん
復活!おそ松くんは、昭和の人気アニメ「おそ松くん」を元に、2015年に制作されたアニメ「おそ松さん」の第1期の1話です。
物語の舞台は、おそ松くんの連載が始まった1960年代の日本となっています。画面も白黒です。
そして、この物語が始まると、手始めに主人公のおそ松が登場します。
それから、自身の5人の弟たちに「自分たちが主役のアニメが新たに制作され、その話が現代のテレビで放送される」と報告します。
その後、イヤミを始めとした、おそ松くんで馴染みのキャラクターたちがおそ松の家に集合し、放送される喜びを分かち合いました。
それからある過程を得て、おそ松たちは2015年の日本にタイムスリップします。
そして彼らは、ファンを獲得するために「黒子のバスケ」「ハイキュー!!」「進撃の巨人」といった人気アニメのパロディを次々と披露していきます。
そんな様子を見た視聴者は、こうした自由な表現に衝撃を受けました。当然のように瞬く間にネットで話題になりました。
しかし、おそ松さんの制作会社は、理由を明らかにしないままこの話の公開を停止し、おそ松さんのアニメのDVDにもこの話を収録しないことを発表しました。
そのため現在は、1話のフルバージョンを見ることは困難となっていて、ファンからは「伝説の1話」「幻の1話」などと呼ばれています。
シンオウリーグ準決勝! ダークライ登場!!
シンオウリーグ準決勝! ダークライ登場!!は、2006年ごろから放送されていたアニメ「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール」の189話です。
この物語では、自身の6匹のポケモンを使って勝ち進むポケモンの大会に参加しているサトシが、同じく大会に参加している「タクト」というポケモントレーナーと、準決勝で戦う様子が映されました。
ですが、タクトが最初に出したポケモンは、「ダークライ」という幻のポケモンだったのです。
ダークライは、2007年に公開された「劇場版ポケットモンスターダイヤモンド&パールディアルガVSパルキアVSダークライ」という映画のメインキャラクターとして登場しています。
その際は、敵のポケモンを眠らせる強力な専用技「ダークホール」を使用して、多くのポケモンを圧倒しました。
今は大幅な弱体化を受けましたが、ダークライは、かつてのゲーム版のポケモンで猛威を振るっていた最強クラスのポケモンでした。
そのため視聴者は、ダークライが登場した際は驚きを隠せませんでした。
サトシのポケモンたちは懸命に戦い、中でも「ヘラクロス」というポケモンがダークライに致命傷を負わせます。
弱点である虫タイプの攻撃を受けてもなお、なぜかダークライは倒れません。
そして、ヘラクロスを含む3匹のポケモンがダークライに叩きのめされました。
後に、ジュカインというポケモンがかろうじでダークライを倒したのですが、次にタクトが繰り出したポケモンは、「ラティオス」という伝説のポケモンでした。
ラティオスは、2002年に公開された「劇場版ポケットモンスター 水の都(みやこ)の護神(まもりがみ)ラティアスとラティオス」という映画のメインポケモンで、ある都の崩壊を阻止した英雄となっています。
そして、その後の物語では、サトシと彼のポケモンが果敢に立ち向かっていく様子が映し出されていきます。
なお視聴者の間では
といった謎が話題になっています。
一説には
当時のサトシが強すぎたため、大会で優勝することを止めるために公式がこうしたポケモンを所有しているトレーナーを出した
・・・といった大人の事情が関係しているのではないかと言われています。
ただし、それはあくまで推測で、現在もその謎は明らかになっていません。
オタアニメ!星のフームたん
オタアニメ!星のフームたんは、2001年から放送されていたアニメ「星のカービィ」の第89話です。
物語は、架空の星「プププランド」の王「デデデ大王」が、自身が主役として登場するアニメの制作を試みる場面から始まります。
そして物語が始まると、デデデ大王が日頃から取引をして数多くの商品を送らせている会社「ホーリーナイトメア社」に「優秀なアニメスタッフを送ってこい!」と命令します。
すると、デデデ大王の元に「オタキング」という三人組のアニメオタクが送られてきました。
それからオタキングは、過去に主人公の「カービィ」や女性キャラ「フーム」を含む大勢のキャラクターが制作したアニメ「星のデデデ」をデデデ大王の城の中で視聴します。
すると、オタキング達は「オヤジキャラ(デデデ大王)はダメだ」「アニメのヒロインフームは良い」などと勝手に話を進め、デデデ大王の話を聞かずに「取材に行ってくる」と外に出かけてしまいました。
それから、オタキングは外でピクニックを楽しむフームに目を付けます。
そして・・・
- 「サンドイッチを入れたバスケットに小型のマイクを仕掛ける」
- 「遠くからカメラで盗撮する」
- 「後を付ける」
といった取材という名の犯罪に及びました。ただし、後に村の女性キャラクターに成敗されました。
その後、オタキングはデデデ大王によって城の地下に送られ、監視の目が光る中、アニメ制作を始めます。
しかし、彼らが制作したアニメはかなり強烈な内容となっていて、これを視聴したデデデ大王を仰天させ、お茶の間を凍りつかせました。
ちなみに、このアニメでは数多くのパロディが確認出来ます。
中でも、アニメの後半に登場する「ウォルト・ディズニー」によく似た名前のキャラクター「オワルト・デゼニー」の登場シーンは、このアニメの視聴者を大いに笑わせました。
なお、このアニメの視聴率は、星のカービィの全100話中トップ3位であり、朝アニメの中では脅威の「7.4%」となっています。
節目節目に気合を入れ直せ
節目節目に気合を入れ直せは、2006年から放送されているアニメ「銀魂」の第50話です。
物語は、主人公の「坂田銀時(ぎんとき)」とその仲間が、アニメが無事に2年目に突入したことや、打ち切りに追い込まれた過去などのメタ的な内容を語り合う場面から始まります。
その後、銀時は「銀魂の放送を続けるためにはテコ入れが必要だ」と発言し、仲間と共に
- 「アニメのタイトルを変更する」
- 「本編に新兵器を登場させる」
などの案を出し合い、そこからは
- アクション映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」
- ドラマ「北の国から」
- 人気アニメ「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」
といった作品のパロディが次々と映し出されていきます。
また、北の国からのパロディを披露している時に、銀時は、北の国からの俳優の有名なセリフ「子供がまだ食ってる途中でしょうが!!」を元にしたセリフを言っています。
その後の物語では「ふたりはプリキュア」「ドラゴンボール」などの誰もが知る作品のパロディが流され、最後は予想外の結末を迎えます。
この物語の視聴者からは「内容が濃すぎる」「バカさ加減が半端ない」などと絶賛されています。
恐怖!精神病院
恐怖!精神病院は、1974年から放送されていたアニメ「チャージマン研!」の第23話です。
物語は、主人公の「泉研」の家族が一軒の精神病院に入る場面から始まります。
それから、場面は精神病院の鍵の掛かった大部屋に切り替わり、うつろな目で笑い声をあげる男性や、ブラジャーに似たサポーター付けてうなり声をあげる男性といった精神異常者の姿が映し出されます。
なお、その部屋の中には研もおり、彼は面会の際に父親や妹に対して違和感のある返事をしました。
ですが、すぐ近くにいた見張りがその場を離れた途端、実際は精神異常者のふりをして精神病院内に潜入し、そこに隠されている秘密を探っていたことを明らかにします。
その後、研は精神病院の地下施設に侵入します。
そこで彼は
- 巨大な1つのミサイル
- 「そのミサイルで世界を灰にして自分の帝国を築き上げる」という野望を掲げる精神病院の院長
- そんな彼の野望の手助けをする地球外生命体「ジュラル星人」
などを目撃し、彼らの野望を止めるために戦いに挑みます。
なお、この物語はツッコミどころが多くなっています。
例として、院長は「ミサイルの威力はヨーロッパの半分を消し飛ばす程度」であることを知っている一方で、そのミサイル1つで世界全体を灰に出来ると信じ込んでいました。
それに加えて、研は院長が銃で自殺した際に無言でガッツポーズをしています。
さらに、この物語では
- 「医者である研の父親が精神病院を「こんなところ」と言う」
- 「任務を終えた研が精神異常者のふりをしてふざける」
といった描写が見られます。
しかし、恐怖!精神病院はその狂った世界観が視聴者から高く評価され、いつしかチャージマン研!の3大エピソードの1つとして知られるようになりました。
残りの2作品は「殺人レコード恐怖のメロディ」と「頭の中にダイナマイト」となっています。
双方ともにYouTubeやニコニコ動画で無料で視聴可能な作品です。
親父超え!勇気のライジング・プロミネンス
親父超え!勇気のライジング・プロミネンスは、2006年に放送されたアニメ「人造昆虫カブトボーグ V×V(ビクトリーバイビクトリー)」の第1話です。
このアニメの世界では、自動で動く甲虫型の玩具「カブトボーグ」が存在しており、登場するキャラクターはそれらの玩具を所有しています。
そのカブトボーグをフィールド上でぶつかり合わせ、先に相手のカブトボーグを戦闘不能に陥らせた方が勝者になるというルールに則った、大規模な大会も行われています。
そんな第1話では、手始めに、その大会に参加して準決勝戦まで勝ち進んだ主人公の少年「天野河リュウセイ」が、悪の組織「ビッグバン・オーガニゼーション」に所属しているガルフストリーム笹本という男性を打ち倒しました。
今の時代のお笑い芸人は自身の芸名に英語と苗字を使ってる人結構いますし、あながちその感覚は間違ってないかもしれません。
そして、リュウセイは、優勝の座をかけてビッグバン・オーガニゼーションのトップの男性「ビッグバン」と激しいバトルを繰り広げます。
しかし、この回は第1話であるにも関わらず、カブトボーグの存在や大会のルールが一切説明されていないため、多くの視聴者が置いてけぼりになってしまいました。
この項目の冒頭で説明した世界観さえも一切語られていません。
加えて、視聴者が知る由もない謎の回想シーンも挿入されるため、見れば見る程そのストーリーの内容に困惑することになります。
しかし、この回は物語の壮大さやキャラクターとのやり取りの熱さも特徴的で、視聴者からは
という声があがりました。
そのため、この回は第1話である一方で伝説の最終回と呼ばれるようになりました。
最後に
解説は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。
提供:キリン【考察系youtuber】
https://www.youtube.com/watch?v=p42jWJIZPlA&t=418s
https://www.youtube.com/watch?v=VHtbufkKnbA&t=357s
お時間があれば、アニメ繋がりで以下の記事も読んでいただければと思います。悲惨な死を遂げたアニメのヒロインの解説記事となっています。