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怖い?ゆめにっきの考察について

ゆめにっき。

製作者である「ききやま氏」が、自身の実体験を元に製作されたと言われるゲームです。

窓付きと呼ばれる1人の少女を操作して、彼女の見ている不気味で怖い夢の世界を散歩するこの作品には、明確な目的は当然のことやるべきことも指示されていません。

製作者が言うには「ストーリーは存在しない」とのことですが、完全に無意味に設置されているとは思えない意味深なオブジェクトやキャラクター、無数の解釈の出来るエンディングなどから、こんにちに至るまでファンの間で考察が行われているそうです。

今回のブログでは、そんなゆめにっきにの有力とされる考察を紹介していきます。

窓付きについて

窓付きは、ゆめにっきの主人公の名前です。

年齢は10歳程度に見えるこの少女は、閉じた瞳、三つ編み、赤色の服にスカートと、外見からして控えめな性格であるように感じる他、彼女は言葉を発することもなければ特定の場合を除いてリアクションを取ることもありません。

また、窓付きの部屋には扉があります。

扉は外の世界に通じていると考えられているのですが、彼女は扉の前で首を振るだけでその向こうには行こうとしない反面、夢の中であればその扉を開けて、恐ろしくて目をそむけたくなるような怖い世界を恐れることなく進みます。

このことから、窓付きは現実の外の世界に恐れを持っていて自ら部屋に籠っていると言われており、彼女は現実から目を背けるために夢の世界に自分から赴いていると考えられています。

なお、彼女がずっと目を閉じているのは周囲に対する拒絶を意味しているようで、窓付きの「何も見たくない」という気持ちが反映されていると言われています。

登場人物

ゆめにっきの世界には窓付き以外の登場人物も存在します。

ほとんどが公式の名称ではありませんが、それぞれ「モノ子」「モノ江」「鳥女」「ポニ子」と一般的に呼ばれており、その名がファンの間では定着しています。

モノ子は白い体の幼女で、年齢も窓付きと近いように見えます。モノ子は特定の場所で立っているだけなのですが、窓付きがエフェクトと呼ばれるアイテムの1つ「信号機」を使用した途端体が著しく変化します。

目玉が垂れ下がり頭から腕が生え、両腕からは別の腕が生えてくるという惨たらしい変化です。

これは、モノ子が赤信号を無視したことによる交通事故で亡くなったことを意味しているとされ、両腕はそれぞれ縦に引き裂けて頭部からは脳ミソが噴出したという悲惨な死を表していると言われており、その姿を友達であったとされる窓付きが見てしまったと考えられています。

モノ江はモノ子の姉であるという説が有力で、窓付きが彼女に話しかけようとすると不敵な笑みを浮かべて消えていくことから、モノ子を見殺しにした窓付きを憎んでいるとされています。

鳥女は、その名の通り鳥の顔をした女です。夢の世界のあちこちに存在している鳥女は、窓付きを見つけるが早く追い回し、鳥女に捕まってしまうと目を覚まさない限り脱出不可能な謎の場所に転送されてしまいます。

このキャラクターについても盛んに考察されているのですが、その中でも有力だとされているのが「イジメっ子」という説です。

一説によると窓付きが引きこもりになる前は、鳥のように醜悪な顔をしたクラスメイト達にイジメられていたとのこと。

陰口を言う、窓付きを何処かに隔離する、遠足の際に仲間外れにすると言ったことをしていたようで、その様子の一部が窓付きの夢の世界で確認出来ます。

ポニ子は、金髪の髪をポニーテールにした女性のことで、浅瀬にある建物の中に住んでいます。

彼女のいる部屋は一見無害そうな場所ですが、部屋を消灯することにより、ポニ子が低確率で異形の物体に変貌してしまいます。

この物体はファンの間で「ウボァ」と呼ばれているようですが、ポニ子がこの姿になる理由として部屋が暗くなると同時にポニ子の黒い本性が見えてしまったことを意味していると言われています。

ポニ子と窓付きは友達だったのですが、ポニ子は心の中で窓付きのことを嫌っていたと考えられていて、鳥女と同様に影で悪口を言ったり鳥女達によるイジメに加担したりしていて、その様子を窓付きが見てしまったためにあのような姿に変化したとされています。

友達と思っていたその人は、もはや人間などではなく不気味な怪物にしか見えなくなってしまったのでしょう。



エフェクトについて

エフェクトとは、ゆめにっきの世界における変化をもたらすアイテムの総称です。

例を挙げると、「笛」というエフェクトを獲得することで窓付きが演奏をして「ぼうしとマフラー」というエフェクトを獲得して使用すれば、窓付きがぼうしとマフラーを着用します。エフェクトは夢の中でのみ有効なので現実で使用することは不可能です。

ゆめにっきにおける世界の殆どは不穏であるものの、例外を除いて直接窓付きに影響を与えるようなことはありません。しかし、このエフェクトについては窓付きの身体に直接変化をもたらします。

エフェクトには何らかの暗示があるようで、「ブロンド」「ロングヘアー」「ネオン」などは窓付きの変身願望が反映されていると言われる他、「ふとる」はストレスによる過食、「傘」は精神的な孤独を意味し、「包丁」は窓付きの攻撃的な感情を表していると言われています。

これらのエフェクトは全て窓付きの心情を具現化したものであるとされ、そのほとんどは彼女のストレスやネガティブな意志が具現化されたものであると考えられています。

夢の中のオブジェクトについて

夢の中の世界には、特徴的なモノで溢れています。

盾を構えた人型の何か、微生物を巨大化させたような物体、はたまた暗闇の中で目玉と腕が生えている世界もあります。

このような個性あふれる世界の中で、窓付きと密接に関わっていると考えられるモノが幾つかあります。

それは、「キュッキュ君」「赤の王様」とそれぞれ呼ばれるオブジェクトです。

この2つのオブジェクトの最も有力な解釈として、キュッキュ君は「男性のアレ」であり「赤の王様」は窓付きに性的暴行を加える男性という説があります。

ゲーム内では明かされていませんが、窓付きは男性から性暴力を受けた過去があると言われています。

「赤の王様」を意味する性的暴行を加える男性と、アレを意味する縦長で棒状の体を持つキュッキュ君という存在から、窓付きは男性のことを恐ろしい存在であると考えているとのことです。

なお、窓付きが赤の王様と対面する際は、現実世界にあった外の世界に通じる扉と同じ模様なのですが、この理由は窓付きの持つ「外の世界には男性がいるから怖い」といった現実や男性に対する恐れを表現しているとされています。

さらには赤の王様と対面して少しすると、窓付きは頬をつねることなく自発的に目覚めることから、彼女の男性と外に対する恐怖心が伺えます。

また、「セコムマサダ先生」「火星さん」と呼ばれるオブジェクトも重要になってきます。

セコムマサダ先生と呼ばれるオブジェクトのいる宇宙船にはベッドが置いてあり、窓付きがそこで眠ると低確率で宇宙船が墜落して火星に不時着します。

その火星を進むと、奥には「火星さん」と呼ばれる得体の知れない巨大なオブジェクトがあるのですが、目からは涙のような液体を流しており、包丁で傷つけると何をしても塞がらない傷が出来てしまいます。

これらのことから以下のようなことが考察されます。

窓付きは「宇宙船」と表現されている大きな施設のベッドにて「セコムマサダ先生」と性交渉を通して子どもを宿すものの、宇宙船が落下、言わば宿した子どもを流産してしまったという説です。窓付きの年齢は10歳以上というのが通説で、その年齢であれば子どもを宿すことは不可能ではありません。

子どもを授かったものの、何らかの影響によって流産してしまった。そして、「火星さん」なるオブジェクトは窓付きの歪んでしまった精神状態を表しているとされています。イジメ、性的暴行、流産など、様々なトラブルに見舞われた窓付きの心には決して塞がることのない傷が出来てしまったのでしょう。

なお、積み木のような立体物が乱立する世界などで見られる「ぼうしとマフラー」を着用した透明人間については、窓付きの胎内に宿っていた子どもを表現していると考えられています。

生まれてきた子どものために、窓付き自身が「ぼうしとマフラー」を作ったもしくは用意しておいたものの、流産によってこの世に誕生することがなかったので「空想」の自分の子どもに各種防寒着を着せてあげているのだと言われています。

姿が透明なのは、窓付きが自分の子の姿を見たこともなければ知らなかったからだと考えられています。

ラストシーン

イジメを受け、性的暴行および流産によって心が歪んでしまった窓付きは、夢の中でかき集めたエフェクトを全て捨て去りベランダに行くと、そこから飛び降りて命を絶ちます。

窓付きが今まで夢の世界を歩いていた理由は、現実はともかく夢の何処かに救いがあるのではないかと淡い期待を持っていたからとされているのですが、結局「夢にも救いがない」ことを確信し、何もかもに絶望した末にベランダから飛び降りてしまったのではないかと言われています。

最後に

以上が、ゆめにっきの有力とされる考察についてでした。

有力な説があるとはいえ、プレイした人によって解釈が異なってくるでしょうし正解はないでしょう。

何より製作者が明言していないのですから、皆さんも思い思いの考えを発信して良いと思います。

それでは今回はこの辺で。