どうも、ありつむぎです。
テーマは「人の記憶を書き換える日本のSCP」です。
分からない部分がある場合は、以下のリンクをご覧ください。
SCP-155-JP ほしのおひめさま
SCP-155-JPは、オブジェクトクラス「Euclid」に分類されています。
このSCPは、SCP-155-JP-1とSCP-155-JP-2で構成されています。
SCP-155-JP-1は、〇〇県〇〇市に住んでいた〇歳の少女です。
財団はこのSCPに対し「重い病気を患ったので入院してもらう」と伝えた上で、I5サイト-8130の標準人型収容室という施設に収容しました。
このSCPの健康状態は良好ですが、へそには奇妙なことに穴が存在しています。
その穴は、このSCPの生殖器を含む様々な器官に繋がっていることが判明しています。
SCP-155-JP-2は、上空350km付近に住んでいる4000体ものヒトデ型の生命体です。
そのうち複数体が、不定期にSCP-155-JP-1の近辺に降下するという特徴を持っています。
その降下によって、SCP-155-JP-1の自宅や財団の施設を数回破壊しています。
また、現在において、SCP-155-JP-2の中で降下した7体が収容されています。
1体はサイト-8130に、残りの6体は生物サイト‐8102という施設で適切に管理されています。
これらのSCPを対象とした調査によると、全ての個体に共通して男性器の肥大が確認されていました。
すなわち、SCP-155-JP-2の性別は全て「オス」であると考えられています。
なお、降下したSCP-155-JP-2の内、行方不明になっている個体が1体存在します。
その個体は、SCP-155-JP-1の腹部に留まっている可能性が示されています。
その証拠として、このSCPの腹部は穴を中心にヒトデ形に硬化していて、その箇所からは、このSCPとヒトデの両方の遺伝子が発見されています。
また、SCP-155-JP-1は財団職員に対して
- 「自身はとある王族の姫である」
- 「SCP-155-JP-2は自分を迎えに来てくれようとしている」
などと語っており、自身とSCP-155-JP-2が手を繋いでいるイラストを描いています。
しかし、SCP-155-JP-1は、SCP-155-JP-2の6回目の降下を受けた後に別のイラストを描いています。
そのイラストには、黒く肥大化したSCP-155-JP-2を眼前にして泣き喚くSCP-155-JP-1の姿が描かれていました。
この2枚のイラストを照らし合わせることで
- 1.SCP-155-JP-2は、SCP-155-JP-1にどこかのタイミングで偽りの記憶を植え付けた。
- 2.つまり、SCP-155-JP-1が信じ込んでいる「自分は星のお姫様でありヒトデたちと最高に仲がいい」という記憶は、全くのデタラメである可能性が高い。
- 3.本来のSCP-155-JP-1は、ヒトデを心から恐れていた。
という仮説が生まれました。
では、なぜヒトデたちはこのようなことをしたのか?
それは、財団が行った以下のような実験から大方判明しています。
その実験では、まずはじめに、SCP-155-JP-1に未知の方法でSCP-155-JP-2を出現させました。
出現したSCP-155-JP-2がSCP-155-JP-1に接近すると、腹部の穴に精液と思しき白い液体を注入しました。
別の実験では、多数のSCP-155-JP-2による射精を受けていて、その後、SCP-155-JP-1の体から新たなSCP-155-JP-1実体が誕生しています。
これらの実験結果により、当初よりSCP-155-JP-2がSCP-155-JP-1に接近していた理由はSCP-155-JP-1を自身の繁殖に利用するためであったと考えられています。
SCP-1318-JP マーメイドアニサキス
SCP-1318-JPは、オブジェクトクラス「Euclid」に分類されています。
その姿は、食中毒などを引き起こす寄生虫「アニサキス」に酷似していて、サイト⁻81KN内の専用水槽に収容しています。
このSCPは、タイを始めとした数多くの海洋生物に寄生します。
寄生した生物の眼球の表面に白い糸状の物体を出現させるため、寄生の有無は容易に判別出来きます。
しかし、SCP-1318-JPがこのような特徴を示す過程については分かっていません。
また、男性がSCP-1318-JPを摂食した場合は問題なく排泄されます。
しかし、女性が摂食した時に限り排泄されることはなく、このSCPは自身の耐酸性をもって胃の中に留まります。
この状態から3日が経過すると、SCP-1318-JPはその場で溶けてしまい、女性の下半身をタイやアジといった魚類の半身に変化させつつ、呼吸も水中に適した形に施します。
また、変化した女性は、財団のインタビューに対して「幼少期の頃の夢が人魚姫だったのでとても嬉しい」と答えています。
しかし、財団による女性の身元調査によると、彼女の元々の夢は変化後に答えた人魚姫ではありませんでした。
このことから、SCP-1318-JPは身体のみならず記憶を改変する能力を持っていることが分かります。
なお、現在において、このように変化した肉体を元に戻すことは不可能です。
しかし、SCP-1318-JPを摂取してから3日以内に、このSCPを胃の中から除去することで変化を防止することが出来ます。
なので、寄生が発覚した際は早急な措置が必要となります。
また、初めてSCP-1318-JPが発見された際に、このSCPのすぐそばから手紙が発見されました。
その手紙は、「日本生類創研」なる未知の団体が「夢見テクノロジー」という財団によって危険視されている団体に送付したものでした。
そこには
- 「試作品を提供する」
- 「男性にも効果のある個体も制作している」
といったことが記されていました。
SCP-044-JP繁殖の果実
SCP-044-JPは、オブジェクトクラス「Euclid」に分類されています。
見た目は、リンゴに似た果実を生成する樹木で、サイト‐8147に区分されるエリアに収容されています。
SCP-044-JPの外見や育成方法は、従来のリンゴの木と同じです。
しかし、このSCPが放出する細胞と生成される果実に異常性があります。
放出された細胞はSCP-044-JP-1と呼称されており、異常性のない植物がSCP-044-JP-1の影響を受けると、その植物はSCP-044-JP本体が作り出す果実と同じ果実を生成します。
この過程で誕生した果実と、SCP-044-JP本体が生成する果実は、両方共にSCP-044-JP-2と呼称されます。
その果実の外見は、一般的なリンゴと変わりません。
しかし、非常に良い香りを放ち、この香りを受けた人間はSCP-044-JP-2を口にすることへの衝動に駆られます。
ちなみに、この果実の味は誰もが称賛していて、SCP-044-JP-2は、摂食した人間の肉体の免疫力を向上させる効果を持っています。
しかし、妊娠中の女性がこの果実を摂食すると、自身の子としてSCP-044-JP-3を出産します。
SCP-044-JP-3の外見は、一般的な人間と変わらない一方で、SCP-044-JPに発生したトラブルを未知の方法で察知する力を持っています。
その際、SCP-044-JP-3は即座にSCP-044-JPの元に駆け付けると、非常に手荒な方法でトラブルの解決を図ります。
例えば
- SCP-044-JPを伐採している財団職員を妨害するために、全員殺傷する
- SCP-044-JPの周辺が高温に晒された際は、このSCPに水を適量与えつつ、サイト内にいた職員や研究員を殺傷する
といったことがあります。
また財団は、これらの問題を起こしたSCP-044-JP-3の70体の個体のうち69体を殺処分しました。
残りの1体はSCP-044-JP-3-aに指定した上で捕獲しました。
財団職員がSCP-044-JP-3-aに対してインタビューを行ったところ
- SCP-044-JPに向かうための移動手段や移動中の記憶を喪失している
- SCP-044-JPと自身の姿の違いを判別出来ていない
- SCP-044-JPと感覚を共有している
といった異常性を持つことが判明しました。
このことからSCP-044-JPは
- SCP-044-JP-2を口にした妊婦に宿る子供の記憶や精神を書き換える
- その上で自身の一部として生誕させ、それらの子供を自身の世話や防衛のためにコントロールする
という異常性を持つことが示されました。
また、SCP-044-JPを収容するために、サイト‐8147を建設していた時、SCP-044-JPの枝から1枚のタグが発見されました。
そのタグには以下のような文が書かれていました。
「日本生類創研 A-007-F01」
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。
提供:キリン【考察系youtuber】
https://www.youtube.com/watch?v=jq_Wt1L6os4
お時間がありましたら、その2も読んでいただければと思います。
最後に、記事の元ネタのサイトと動画のリンクを記載しておきます。
記事の掲載についてですが、ユーチューバーのキリンさんからきちんと許可を得ていますのでご安心ください。
SCP-155-JP ほしのおひめさま
http://scp-jp.wikidot.com/scp-155-jp
作者mizuno
SCP-1318-JP マーメイドアニサキス
http://scp-jp.wikidot.com/scp-1318-jp
作者AMADAI
SCP-044-JP 繁殖の果実
http://scp-jp.wikidot.com/scp-044-jp
作者Porsche466
この記事はCC BY-SA 3.0ライセンスに基づきます。