どうも、ありつむぎです。
今回は、投稿者がおすすめする危険な物体系SCPを4つ取り上げていきます。
SCPのオブジェクトクラスの簡単な説明は以下の通りです。
Safe→故意に活性化させない限り異常性が発現しないクラスのSCPの総称
Euclid→影響範囲が限定されているものの挙動が予測不可能なクラスのSCPの総称
Keter→全人類にとって敵対的な存在かつ現在の財団の力では完全に収容することが困難なクラスのSCPの総称
この記事はCC BY-SA 3.0ライセンスに基づきます。
それでは以下より本編に移ります。
SCP-2074-JP 惨分ショッキング
SCP-2074-JP 惨分ショッキングは、オブジェクトクラスSafeに分類されるSCPで、大型業務用のガスオーブンの見た目をしています。製造元は不明です。
このガスオーブンの見た目や構造は一般的なガスオーブンと差異がないものの、内部に置いた物体を300度で加熱した10分後に異常性が発現します。
その異常性は、内部の物体が半径約15000メートル以内に位置する生きた人間と瞬時に入れ替わるというものとなっています。
そして、完全に扉が閉じられるため、入れ替わった人はこのガスオーブンで加熱され続け、重度のやけどを負うか死亡します。この人物はSCP-2074-JP-Aに指定されています。
入れ替わってから3分間が経過しなければ、いかなる手段を用いてもこの扉を開けることはできないようです。
また、SCP-2074-JP-Aが出現してから24時間以内にその姿を見た人物は、不思議なことにSCP-2074-JP-Aを食用肉であると誤認するようになります。
そして、過去にはSCP-2074-JP-Aの生死に一切かかわらず、少しの疑念も持たず、SCP-2074-JP-Aを解体して調理して食することがあったようです。
そのため、現在財団は、このガスオーブンを回収してサイト-8144の低脅威度物品収容コンテナ内に保管しています。
また、SCP-2074-JP-Aの有する認識災害の対策として、回収してから24時間以内のSCP-2074-JP-Aを調査する際は、カメラの映像を経由することが義務付けられています。
ちなみに、このガスオーブンの存在は、1999年7月に福島県に住む男性の「自宅で撮影した写真に焼死体のようなものが映っている」という警察に対する通報によって発覚しました。
そして、通報を受けた警察が男性の自宅を捜索したところ、なんとそこで18体分の焼死体が発見されたそうです。さらに、これらの死体は男性の自宅周囲に住んでいた行方不明者であったことが判明しています。
そのため、警察は男性とその妻の2人を連行し、大量殺人事件として捜査を開始したのですが、後に、偶然にもこのガスオーブンの異常性が判明し、それが警察内部に潜入していたSCP財団のエージェントによって報告されました。
また、このガスオーブンは男性が住居を購入した時点で備え付けられており、設置した人物はおろか、設置した時期や意図さえも不明となっています。
この住居の建設に携わった業者さえも、このガスオーブンが設置された時期を一切把握していなかったとのこと。
その後財団は、男性とその妻の他、今回の事件に関与した警察官などに対して記憶処理を行いました。加えて、今回の事件はSCPが関わっていることもあり、迅速に隠ぺいと情報操作を行ったそうです。
SCP-173-JP 【恐竜 – イミテーション】
SCP-173-JP 【恐竜 – イミテーション】は、オブジェクトクラスEuclidに分類される、複数のおもちゃで構成されている謎のSCPです。
大きさに違いはあれど、滑稽な外見の恐竜の見た目をしており、ガラガラ、もしくはがちゃがちゃといった音を立てて歩行するとのこと。
そして、このSCPの異常性として、こうした物音を直接聞いた人の警戒心を消失させることとなっていて、その人物は違和感を覚えることなくこのSCPに接近します。
それから、このSCPを構成するおもちゃをかき分け始めて自ら内部に入り込み、それに呼応するかのように、このSCPはその人物を未知の方法で取り込んで、その分だけ体積を増大させることが分かっています。
現在、このSCPは完全防音の密室に収容されていますが、収容以前は、その異常性によってとある村に住む人々を次々と取り込んでいき、その結果、全長75メートルに達してしまいました。
なお、この被害であっても最小限であったようで、財団の介入がなければこれ以上の被害が出ていた可能性も考えられているようです。
また、数人のDクラス職員を使用した財団の実験によると、Dクラス職員たちは、大事なおもちゃや無くしたおもちゃなどがあると言い、自らこのSCPの中に入っていったと記録されています。
さらに、珍しいケースであり意図は不明ですが、「もっとたくさん、この楽しいものを見たい」と言い残し、このSCPに接近して取り込まれた人も確認されています。
SCP-162 とげとげのかたまり
SCP-162 とげとげのかたまりは、オブジェクトクラスEuclidに分類されるSCPで、その形は丸く、ハサミや釣り針などの鋭利な物体で構成されています。
大きさについてですが、幅2.4メートルかつ高さ2.1メートルとなっていて、触れてしまえば瞬く間に針が皮膚に食い込み全身に激痛が走るとのこと。その痛みは通常の針に刺さった痛みを凌駕しているそうです。
そして、ここでもがけば針がより肉体に食い込んでいき、最終的には全身を針で拘束され、対象者は長時間にわたる出血の末に死亡します。
また、この物体に拘束された人物の救助を試みても、この人物をさらに傷つけることになる、もしくは救助をした人も同じくこの物体に突き刺さってしまう場合がほとんどであるようです。
それならば、初めからこの物体に近づかなければ安全ではないかと思うかもしれませんが、この物体は付近にいた対象者を自身に引き付けるという不可思議な異常性を発生させます。
この異常性は最大2週間続き、対象となった人物はこの物体に触れなければならないという強迫観念に囚われるようになり、それを制止しようとした人に対して非常に攻撃的になります。
そのため、現在財団は、この物体を密閉された鋼製のコンテナに保管し、処理をする職員に対して、分厚い鋼の手袋と厚手のボディーアーマーの着用を義務付けています。
この物体に接触したすべての職員には、メンタルテストを受けて報告書を提出することが課されているようです。
なお、全身が木で作られているように見える謎の人形SCP-1063は、この物体の異常性に耐性があることが分かっています。
また、半径50メートルに存在している人の物理的損傷を代わりに受ける能力を持つ人形SCP-1114を使用することで、この物体に拘束された人を救助できるそうです。
SCP‐077 入れ子人形
SCP‐077 入れ子人形は、オブジェクトクラスSafeに分類されるSCPです。マトリョーシカのように入れ子式になっている4個の人形の総称となっています。
これらの人形の異常性は、生きた人間が人形を1個以上外してから数秒後、どれほど遅くても10分後に発生します。
1個外した場合は、爪と耳や鼻の内部にある毛を含む体毛が痛みなく完全に脱落し、2個外した際は皮膚が痛みなく裂けて脱落してしまうのです。皮膚の脱落によって露出した体の内部は僅かな接触で出血します。
そして、3個外してしまうと筋肉が、4個外すと内臓が脱落してしまいます。財団の調査によると、2個以上の人形を外した人のうち、生存者は1人も存在しないそうです。
ちなみに財団は、この人形を移植用の臓器の獲得手段として有効ではないかと考えているようで、現在もそれについて審議していると言います。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。SCPの元ネタのリンクと著者を掲載します。
SCP-2074-JP 惨分ショッキング
著者:Mitan
http://scp-jp.wikidot.com/scp-2074-jp
SCP-162 とげとげの塊
著者:Dr Gears
http://www.scp-wiki.net/scp-162
SCP-173-JP【恐竜 – イミテーション】
著者:soilence
http://scp-jp.wikidot.com/scp-173-jp
SCP‐077 入れ子人形
著者:不明
http://scp-jp.wikidot.com/scp-707
それでは、次回もよろしくお願いします。