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【ネタバレ注意】Milk inside a bag of milk inside a bag of milkとMilk outside a bag of milk outside a bag of milkのレビュー

どうも、ありつむぎです。

今回は、NintendoSwitchとSteam対応の不穏で独特な世界観で描かれるゲーム、Milk inside a bag of milk inside a bag of milk(以下ミルクインサイド)とその続編であるMilk outside a bag of milk outside a bag of milk(以下ミルクアウトサイド)の2作品をできる限り簡単に紹介します。それぞれの項目の終盤でほんの少しだけレビューもします。

一部ですがネタバレ注意です。

ミルクインサイド

©Nikita Kryukov

 

ミルクインサイドは、2020年8月にSteamで発売された海外のビジュアルノベルゲームです。日本語版も存在しています。

このゲームの大まかな内容は、店に行って牛乳を買うというものとなっています。

プレイヤーは、主人公の名もなき少女のイマジナリーフレンドのような存在となり、脳内から話しかけつつ、時に辛辣な言葉をかけながら、外の世界に不慣れな少女の買い物をサポートしていくことになります。

©Nikita Kryukov

 

ですが、少女には精神的な疾患と過去のトラウマがあり、その影響によって外の世界の外観やキャラクターの他、全てが赤紫色の崩壊したドット絵のように歪んで見えているため、これだけでもプレイヤーにただならぬ恐怖心を与えることになります。

加えて、少女は病的なまでに神経質であるようで、自身の歩数について異様な執着心を見せつけます。

©Nikita Kryukov

 

また、途中で何度もプレイヤーが画面に表示される選択肢から言葉を選ぶシーンが登場するのですが、ここで少女の尊厳を損傷させる言葉を一定数選んでしまうと、その時点でゲームオーバーとなって最初からやり直しとなるのです。

©Nikita Kryukov

 

ちなみに、客と思しき人物と話すシーンがあるのですが、この時も彼女の目にはこのように見えるようです。

©Nikita Kryukov

 

なお、このゲームでは恐怖を煽る演出が凝られていて、唐突にテキストが進められ、少女が恐怖の対象だと訴えている「O」というアルファベットをイメージした時に思い浮かぶ光景が画面に突然大きく表示されるホラーシーンもあります。それが以下の画像です。

©Nikita Kryukov

 

加えて、日本語版では「もっと正確には、牛乳が中に入った袋の中の牛乳が中に入った袋の中の」といったように、同じ文章が羅列される強烈なシーンも見られます。

©Nikita Kryukov

 

そして、牛乳を買い終わって帰路についた時、プレイヤーに今の気分を聞かれた際は「1マイルのアイスクリームになった気分かな。」などと不可思議な発言をすることもポイントで、これにより、彼女の発言を理解する難易度が跳ね上がっています。

また、帰宅途中で通り過ぎたトラックをクマと見間違えるなど、少女の精神状態を薄っすらと察することができてしまうシーンも存在しています。

©Nikita Kryukov

 

ちなみに、少女と対話をするためにプレイヤー自身が文字を入力するシーンが途中で登場し、この時に入力した内容によって少女の反応が変化することも、このゲームの面白さのポイントとなっています。

ゲーム自体は10分程度でクリア可能ですが、その内容は非常に複雑怪奇で考察の余地が多数存在しているため、繰り返しプレイすることをおすすめします。

投稿者は、他のゲームにはなかなか見られない独特の空気感やセリフ回しの他、心理的な恐怖心を煽る描写と退廃的な世界観が大変気に入りました。

©Nikita Kryukov

 

一般的な人が経験することのない、この歪んだ世界を少女の目を通じて観察する体験により、もしかしたら、プレイヤー自身の精神に何かしらの影響をもたらす可能性があるかもと思わざるを得ない作品でした。

プレイ時間は10分程度であるものの、そこには濃密な情報が詰まっており、それは他のゲームでは滅多に味わうことができないものでしょう。投稿者は傑作だと思っています。

https://store.steampowered.com/app/1392820/Milk_inside_a_bag_of_milk_inside_a_bag_of_milk/

ミルクアウトサイド

©Nikita Kryukov

 

ミルクアウトサイドは、2021年12月にSteamで発売された海外のADVです。日本語版も存在しています。さらに、アニメーションが追加されました。

このゲームは、ミルクインサイドの続編にあたる作品です。舞台となるのは少女の自宅です。牛乳を買って帰宅した後の話となっています。

また、ミルクインサイドと同じく理解が非常に難しい描写が多々見られます。

©Nikita Kryukov

 

ここでは、少女が抱えているトラウマを覚えるようになった原因や不安感の正体が描かれていき、少女は「影に見られている」という病的な妄想を抱えながら恐怖したり、処方されたであろう薬に言及したりします。

©Nikita Kryukov

 

さらに、「生ける屍」と形容する謎の存在が部屋にいるという妄想さえも抱き始めます。

©Nikita Kryukov

 

また、物語において少女が牛乳アレルギーを患っていることも発覚し、少女の母親が注射器を使い、アレルギー反応に身体を慣れさせる「アレルギーショット」を打つシーンも見られます。

実際に、これを打たれている時の少女はアレルギー反応なのか痙攣しながら乳白色の泡を吐き出しています。ただし、少女の目には注射器が爪に見えていて、そこから無益かつ有害な物質を注入されているように感じていたようです。

©Nikita Kryukov

 

その後、自室に戻って歯を磨いた少女は、自身の複数の思考をホタルという自分の目にのみ見える形にして、部屋中に飛び去ったそれらをプレイヤーと共に探す不思議な遊びを始めます。

この時、プレイヤーに対して、部屋にある物を一切動かさないように指示します。理由は、自身の認知が歪んでおり、それゆえに元々置いてあった家具が別の場所に移動するとそれが一体何なのか分からなくなるからとのこと。

なお、この時に部屋の特定の家具をクリックして調べることが可能になり、そこから繰り広げられる会話の中で、少女の過去の出来事や病状などが明らかになっていきます。

また、この途中の行動やそれ以前のプレイヤーが選んだ選択肢によってエンディングが変化します。

エンディングは全部で5種類あります。途中でセーブができるため、セーブをしながら慎重に選択肢を選びつつエンディングを回収していくといいかもしれません。

以下の画像は、あるエンディングのワンシーンですが、ネタバレ防止のためにモザイクをかけておきます。

©Nikita Kryukov

 

見ることが可能な5種類のエンディングの内容は難解ですが、いずれも少女の夢の中で紡がれるものとなっています。

そして、最終的には飛び起きて目を覚まし、涙を流すことから、これらは何か強い悲しみや恐怖を覚える悪夢であったと想像することができます。

©Nikita Kryukov

 

ミルクアウトサイドは、難解である上にミルクインサイドと比べてボリュームのある作品となっています。

それゆえに考察する余地がふんだんに用意されている一方で、ある程度の専門知識がなければ理解が難しい要素も含まれているように感じました。

ミルクインサイドと同様に何度もプレイして、自分なりの解釈をまとめてみるのも良いでしょう。

投稿者は、今までのゲームではなかなか見られないキャラクター性を持つこの少女に強い興味を持ちましたし、彼女の目を通じて見る生々しい狂気の世界に魅了されました。

ゲーム内で全てのことがはっきりと語られるわけではありませんが、それゆえに様々な想像をして楽しむことができる作品だと思います。

https://store.steampowered.com/app/1604000/Milk_outside_a_bag_of_milk_outside_a_bag_of_milk/

最後に

内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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ありつむぎ
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