この記事の読者を扇動する意図は一切ございません。また、過激な画像も一切使用していません。
どうも、ありつむぎです。
今回の記事のテーマは死後の人体に起こる出来事です。
当たり前の話ですが
全ての人がこの記事に書かれているような末路を辿るとは限りません。
ですが、不快になった際は即座にブラウザバックをしてください。少しだけ過激な表現が含まれているためその点もご注意を。
それでは本編に入ります。
体温の低下
一般的な日本人の体温は36度、アメリカ人の体温は37度となっています。
そして、人の体にはこうした体温を大幅に下回ったり上回ったりすると体調不良に陥るシステムが搭載されています。
なので、体温は自身の健康状態を知るための指標として機能していると言えるでしょう。
しかし、人は命を失った時から体温が低下していき・・・
24時間後には多くの死体が完全に冷たくなります。
この低下のスピードは、周囲の環境や死亡した人の体脂肪率と体の大きさの他、生前の体温などによって大きく変化することが分かっています。
例として、冷たい水中や雪に囲まれたエリアで死亡した場合は体温の低下が早まり、体脂肪率が高い人が室温の高い場所で死亡した場合は体温の低下は遅くなります。
また、現在の調査では
- 「男性や老人、子どもは女性の死体と比べて体温が低下するスピードが早い傾向にある」
- 「老若男女問わず、人の体は外部に露出した顔や手などのパーツから冷たくなる」
といったことも判明しています。
しかし、例外的に人の神経を侵食して筋肉の痙攣を引き起こす「破傷風(はしょうふう)」という病気で亡くなった時。
この時、大抵の場合は性別を問わずに筋肉の激しい収縮によって体温が上昇することが分かっています。
脳の機能の停止
脳は、記憶、思考、コミュニケーションなど、人が生きる上で必要なありとあらゆる役目を担っています。
脳がなければ人は生きることが出来ません。
しかし、その一方で脳は非常に脆くて壊れやすく、少しの傷が出来た途端、その脳の持ち主はあらゆる面で社会的なハンデを背負い続けることになります。
しかし、脳という部位は、自身の酸素がない状態に晒されると自身の機能を失っていく致命的な欠陥を抱えています。
では、死亡することで呼吸と心臓の機能が停止によって脳への酸素の供給が途絶えるとどうなるか?
約4分後、脳の機能は完全に停止します。
こうなれば、その脳の持ち主はいかなる手段を用いても二度と目を覚ますことはありません。
死後硬直
人が死亡すると死後硬直と呼ばれる肉体が硬くなる現象が引き起こされる。
これは比較的有名な話だと思います。
しかし、多くの死体の関節は死亡した直後であれば比較的自由に動かすことが可能です。
そして、死亡してから約2時間以上が経過すると、顎や内臓の他、関節などが硬くなっていき、12時間後には体の大部分が硬直します。
それから約30時間が過ぎると全身の筋肉が緩み始めます。
そんな死後硬直が起こる原因ですが、一説には「ATP」と呼ばれる人の筋肉を動かすために必要なエネルギーが消滅してしまうからだと言われています。
その説を裏付けるように、近年の研究では死亡する直前にATPを大量に消費するほど激しく動いてから死亡した人の体では死後硬直が早く進むということが分かっています。
あの有名な弁慶の立ち往生もこれで説明出来るそうです。めっちゃ動いてATP使いまくったからあんな感じで息絶えたと言う訳です。
なお、水中で死亡した人を陸に引き上げた際、時折その死体は両腕が持ち上がった状態で硬直しています。
この理由は、死亡時に水の浮力によって両腕が持ち上がり、その姿勢が死後硬直によって固定されたからなのだそうです。
死斑の発生
人が命を落とした時、血管内で流れ続けていた血液は固まり始め、重力に従って死体から見て下方向に落ちていきます。
そしてその数10分後には、皮膚の下にあざ状の出来物、いわゆる「死斑(しはん)」が見られるようになります。
死班の色は多くの場合赤紫色です。ところが
- 「赤い体液を大量に失った死体に出来る死斑の色は薄い」
- 「一酸化炭素中毒の影響で死亡した人の死斑の色は鮮やかな赤色になる」
- 「生まれたばかりの子どもの死斑の色は大抵薄い」
といったことが分かっています。
さらに
- 「溺死体には発生しにくい」
- 「首吊り自殺をした死体には下半身に多く出現する」
といった特徴も判明しました。
なお、死斑には「ブラジャーやベルトなどで圧迫されている箇所には出現しない」という特徴があるため、死体の生前の服装をある程度推測することが可能となっています。
さらに、こうした死斑を見ることで発見された死体が殺害現場から動かされたかどうかを知ることも出来ます。
しかし、死斑を見ただけでは死体の死亡時刻の特定は困難なため、正確な死亡時刻を知りたい場合は死体の他の要素を調べなければならないそうです。
腐敗
人が死亡してから早くて1日後、外から来た菌が体内に侵入し、腸内にいたバクテリアが体中に散らばっていき、体を腐敗させていきます。
そして、その腐敗の影響で体内にガスが発生します。
そのガスによって死体は生前の面影がないほどパンパンに膨張し、目が飛び出て舌が口から突き出てきます。
それから、体中の皮膚が変色して髪の毛が抜け落ちて皮膚がはがれ始め、様々な体液が体外に押し出されるため悪臭を放つようになります。
また、近年見られる孤独死を遂げた人の多くは、自身のこうした悪臭をきっかけに近隣住民によって発見されることがあるそうです。
ちなみに、腐敗のスピードは「周囲の気温が高い」「死体の体脂肪率が高い」「生前の栄養状態が良好」といった条件を満たすことで早くなります。
一方で
- 「周囲の気温が低い」
- 「死体がピッチリとした服装を着用している」
- 「死体が固い床の上に横たわっている」
といった条件を満たした場合、スピードが落ちます。
さらに、冷凍保存された多くの死体は腐敗がストップすることが分かっています。
害虫の発生
死体が腐敗を始める時期、外部からは多数の害虫が死体の肉を求めてにじり寄ってきます。
その害虫の中でも、ハエは死体を見つける能力に長けており、腐敗した死体に容赦なく集り、死肉を食べながら大量の卵を産みつけます。
そして、程なくしてその卵からはハエの幼虫であるウジ虫が孵化します。
そんなウジ虫は、死体の肉を食べながらみるみるうちに成長していくため、この時の死体は直視することさえ憚られるおぞましいものへと変貌します。
さらに、こうしたウジ虫の多くはさなぎの過程を経て成虫になり、その成虫も死体を食べながら卵を産みつけて個体数を増やしていきます。
そのため、処理の遅れた腐敗した死体が転がる家の玄関のドア越しからは、内部を飛び回る大量のハエの羽音が聞こえてくるようになるとのこと。
いわゆる孤独死をした人の多くが辿る末路ってやつです。
全員がそうとは言いませんが。
なお、過去には、屋外に放置された死体がウジ虫に加えてネズミや鳥類に食い荒らされる事例が起きたそうです。さらに、室内で飼育されていた犬がウジ虫と共に自身の飼い主の死体を食い荒らす事例も目撃されたと言います。
ミイラ化
ミイラ化は「水分が50%以上失われる」という条件を満たした死体に見られる現象です。
この現象が起こった死体は腐敗が停止すると共に、原型を留めながら乾燥し、体の色が黒茶色に変色して最終的にはミイラのような状態になります。
なお、人が絶命する経緯や、人の死後に起こる出来事について分かりやすくまとめた本「人の殺され方ーさまざまな死とその結果」にはこう書かれています。
- 「死体を暖かくて乾燥している地域に放置したり外気に触れないように新聞紙にくるむとミイラ化しやすい」
- 「生前に脱水症状を起こしたり栄養失調を起こしていた死体はミイラ化しやすい」
白骨化
ここまで、人の死をきっかけに発生する複雑な出来事をお伝えしてきました。
ですが、人は地中に埋められて約7年、冬の野外に放置されて数か月、夏場の水中に沈められて2週間ほどの時を経ることで皮膚、筋肉、組織、内臓などを失って・・・
最終的には自身の白骨を晒すことになります。
そして、白骨化した死体は長い年月をかけて風に削られ、土に埋められた際は分解され、最終的にはこの世から欠片も残さず消え去ってしまいます。
非常に悲しい話ですが、この現象は、性別、性格、年齢、貧富の差などは一切関係なく、この世の全ての人に待ち受けている逃れられない運命です。
その運命を認めて限界まで生き続けるしかないでしょう。
最後に
内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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