どうも、ありつむぎです。
今回は2chの怖いスレッド「石川県のちょっと怖い地域について」を取り上げていきます。
参考にしたリンクは以下の通りです。
http://blog.livedoor.jp/tyoukowai/archives/32303505.html
はじまりとスレ主の語り
2007年、最初に「みずがほしい」というユーザーネームを使っていたスレ主が姿を見せました。
スレ主は、暇つぶしのためだったのか石川県金沢(かなざわ)市の四十万(しじま)から鶴来町(つるぎまち)に向かう間の山が見られる地域に行き、そのときの体験談について長々と書き込んでいきました。
まず、この時のスレ主が目にしたのは電線や電柱すら存在しない謎の集落でした。
そこには、昔ながらの数件の家がポツポツと並び田畑が広がっていました。そして、電柱が存在していないことに疑問を抱き、好奇心の赴くままその集落に近づいていきます。
それから、その集落の人達と会話をするために近づいて4軒の家のインターホンを鳴らしてみたものの、中に人はいなかったのか返答がありませんでした。
そのため、スレ主は諦めてその場から立ち去ろうとしたものの、ここで3軒目と4軒目の玄関の壁にこびりついた乾いた謎の血液を目撃してしまいました。
すっかり恐れをなしたスレ主は、その場から立ち去り来た道を引き返したのですが、不意に集落の田畑を見た時、年齢不詳の複数の人が立っていることに気が付きます。
そして、これらの人物はスレ主を直視して急接近してきました。その後、距離があったこともあり、スレ主はその人物からどうにか逃げ切ることに成功したものの、恐怖を覚えたことには変わりはないでしょう。
さらに、追いかけてきた人々が雨が降っているにも関わらずカッパを着用せず、傘さえもさしていなかったことも異様さを引き立てていたと言います。
なお、スレ主によると、この集落の家は全て木造二階建てでガラス窓が存在しており、玄関は引き戸だったとのことです。
さらに、3軒の家の玄関先には大きなサイズの斧が置いてあり、1軒目の家の玄関には赤十字のシールが貼ってあったそうです。また、その集落の道には砂利が敷いてあったものの、遠ざかるとアスファルトとガードレールで整えられた道に変わっていったとも証言しています。
スレ民たちの証言
こうして、スレ主の異様に長い語りが終了すると、スレ民はこうした説を提唱しました。
この集落は宗教の信者が集まって出来たエリアの可能性があると。
そして、スレ主に急接近してきた理由は、宗教の勧誘活動の一環だったのかもしれないという想像を書き込んでいきます。
また、スレ主の書き込みを読んで恐怖で震えるスレ民や、集落の正体は信者が集まって出来たエリアの可能性があると話したスレ民の書き込みを見て、この集落に対する恐怖心が湧いたことを明かすスレ民が見られました。
ですが、春休みを利用してツーリングのついでに行ってみると言い出す怖いもの見たさのスレ民や、検証のためにスレ主によって書き込まれた情報を元に集落の位置を予測し、その場所にわざわざ足を運んだスレ民も現れ始めました。
そして、その検証を行ったスレ民は、石川県白山市(はくさんし)と金沢市の境界にある「倉ヶ岳 (くらがたけ)」にその集落はあると睨みます。
辺りを探索してから喫茶店に行き、そこでコーヒーを注文した後、壮年の女性店員に対してスレ主が語った謎の集落について尋ねました。
すると、こうした返答が来ました。
「倉ヶ岳に電気の通ってない所はない上に、自給自足で暮らしている集落も聞いた事がない」
なお、この集落を見たいと思って倉ヶ岳に行った別のスレ民も、倉ヶ岳を下った先で出会った人に集落について尋ねたものの、「分からない」という返答しか得られなかったそうです。
危険な好奇心
そんな書き込みから約7年が経過した2014年4月12日、スレ主は突如として新しいスレッドを立ち上げました。
どうやらスレ主によると、好奇心に突き動かされて、最初の書き込みから約半年後に再度集落に向かったと言います。
そして、いざという時に備えて近くの町に3人の友人を待機させ、3時間連絡が途絶えたら警察に通報してくれと言い、1人の付き添いの友人と共に、食料や飲料水の他、武器とカメラを携えて例の集落に向かいました。
それから、友人と談笑しながら電波の届かないほどの山奥を2時間以上進んでいきます。
その後、体長190センチ以上ある鎌を握った大男に出会うことに。
この男は「ちょっと歩かないと駄目だけど、俺ん家で一休みするか?」と尋ねてきたそうです。
すると、友人は「そうですか!疲れてたから丁度いい」と言って男の提案を肯定し、スレ主は、今すぐ帰りたかった一方で友人を1人にするのも忍びない上に1人で帰宅するのも怖いと思っていたようで、結果的に2人で男の家に向かうことになりました。
そしてこの時スレ主は、電柱さえも存在しないあの謎の集落を目撃し、男はその集落に住む1人だったことを知ることになります。
それから男の家に入ると、辺り一帯が昭和初期のレトロな雰囲気を漂わせていることを感じながら、日常的に男が使っているであろうかまどを目撃しています。
加えて、この場所には電気が通っておらず不気味なほど静かなことを知り、急いでこの集落から出ようと考えて、友人と共に山を下りることになりました。
なお、この後の書き込みは途絶えてしまいました。
こうした書き込みを見たスレ民たちからは、憶測の範疇であるものの、この集落は以下の場所にある可能性が示されました。
- 「曽谷駅(そだにえき)周辺」
- 「内川ダム周辺」
- 「鶴来町」
それに加えて「この集落は別次元にある」という突拍子のない説も提唱されています。
脱出と結末
そんなスレッドが立てられてから約3年後の2017年1月4日。
スレ主はまたもや姿を見せ、新たにスレッドを立ててから、身元の特定を避けるためにあえて内容をぼかした書き込みをすると宣言しました。
どうやら、あの後スレ主は一旦無事に帰宅出来たものの、その数日後、1人でいる時に集落の人によって誘拐されて集落の蔵に閉じ込められてしまったと言います。
さらに、会話をすることがほぼ許されず、「静かにしろ」「黙ってないと殺す」と言われ、続けざまに「暴れたら殺す」と刃物を突きつけられたとのこと。
しかし、労働を強いられたり洗脳の類は一切されず、2年もの間、粗末な食事と新聞の他、仏教に関する本などを与えられ、ただひたすら暇をつぶす毎日を送っていたようです。
そんなある日、集落では正月の準備で人々が忙しく動き回っており、その僅かな隙を見つけて脱出を試みました。
その試みは成功して家族と再会することができたようで、集落では一切食べることが出来なかったハンバーガーやフライドポテトの他、アイスクリームなどを頬張ったと言います。
それから、スレ主は「怖い地域には二度と行かない。冒険したい人はすれば良いが、命の保証はない」と言った他、「あの時脱出できなかったら、自分は一生蔵の中で生活することになっていただろう」とも書き込んでいます。
また、スレ主は「自身は閉じ込められていた2年間、風邪をひいたり体調を崩さずに過ごすことができたものの、少しでも体調不良に陥った場合は看病されることなく息絶えていただろう」といった恐ろしい想像もしています。
なお、その約半年後の2017年7月20日に、同じユーザーネームを使用している一方で、先ほどのスレ主とは別人であることを名乗る人物が、集落に関する新たなスレッドを立てました。
そして、「単純に興味を惹かれた」という理由で問題の集落の周辺に1人で向かったことを明かしています。
それから、犬の鳴き声1つさえ聞こえない静かさを始めとした集落の異様さを書き込んでいき、終盤にはすべてのスレ民に対して「中途半端な冒険はお控えください」と警告しました。
その後、スレ主は集落の場所を特定するための情報を明かすことなくスレッドから去っていってしまったため、この集落の存在の有無さえも謎に包まれています。
ただし、石川県にこうした集落は存在せず、スレ主の話は創作の可能性が高いと考えることもできるでしょう。
最後に
以上で解説を終了します。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
提供:キリン【考察系youtuber】
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