SCPの世界には、神や怪物、現実改変者が存在します。

しかし、その中でも妙に印象に残る危険な存在があります。

それがSCP-871 景気のいいケーキ。

見た目はただのケーキで、人を襲わず呪いをもたすこともありません。

食べても基本的に無害です。

その一方で、財団はこのケーキをKeterに指定し24時間体制で監視しています。

なぜなら、このケーキを放置すると世界が終わるからです。

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概要

SCP-871は、237個存在する異常なケーキです。

通常、人間が食べると24時間後に新しいケーキが出現します。

さらに、ケーキを10%以上食べ残した場合であっても新しいケーキが現れます。

なお

  • 燃やす
  • 潰す
  • 動物に食べさせる

といった方法で消費することは不可能です。

こうした手段を取っても瞬時に別のケーキに置き換わります。

なので、人間が完食しない限り増殖が止まりません。

そして、このケーキがKeterなのは「完全に収容不可能なSCP」だからです。

無限に増え続けるケーキは財団の力をもってしても収容できません。

異常性

このSCPに関する最大の疑問として、なぜこのようなケーキがKeterなのかという点にあるでしょう。

SCPの世界には、都市を破壊する怪物もいます。

神格的な存在もいます。

それなのに「ケーキ」がそれらと同様にKeterに分類されています。

ここからは、このケーキの異常性と投稿者が考察するその性質を提示します。

無限増殖災害

SCP-871の異常性は「無限増殖」そのものとなっています。

1個なら無害。

しかしながら

1→2→4→8→16→32…

と、指数関数的に増加することが報告書に明記されています。

最初は笑える量であっても、途中から制御不能になる。

財団は、このSCPを80日放置するだけで地球がケーキで埋め尽くされ居住不可能になると推定しています。

食料問題の皮を被った終末装置

無限に増える食べ物というのは、普通なら夢のような存在です。

世界飢餓を解決できるかもしれないとも想像できるでしょう。

しかし、実際は逆です。

ケーキの増殖速度があまりにも異常なことから

  • 物流崩壊
  • 都市埋没
  • 生態系の破壊

を引き起こす。

つまり、人類の願望が極端化した結果の破滅とも読めます。

宇宙の法則を破壊する存在

SCP-871は質量保存の法則を完全に無視しています。

さらに、ケーキの材料がどこから来るのかすら不明。

つまり、増殖を続けるほど宇宙へ新しい質量のケーキが追加されます。

そのため、理論上は

  • 地球表面を埋め尽くす
  • 地球質量を超える
  • 重力環境を破壊する

可能性があります。

NK-クラス: 世界終焉シナリオとは?

SCPの世界には、様々な終末分類があります。

その中でNK-クラスは、自己増殖する物質による世界終焉を意味します。

そして、SCP-871はその代表例。

もし1個でも管理に失敗すると1日ごとに倍化します。

そして、やがて…

建物内部がケーキで埋まる→都市が埋まる→国家が埋まる→地球全体が埋まる

という流れになります。

しかも、燃やしても増える。潰しても増える。人以外の動物に食べさせても増える。

という極悪仕様。

そのため、このケーキを80日放置してしまうと地球はケーキで覆い尽くされた死の星になると見られています。

SCP-871は「グレイ・グー問題」の食品版

グレイ・グーとは、自己複製ナノマシンが暴走して世界を埋め尽くすSF概念です。

SCP-871はそのケーキ版と言えます。

なので怪物より怖いのです。

倒せば終わるタイプではなく、増殖することそのものが異常だからです。

バイバインとどちらが危険なのか?

比較対象として有名なのがドラえもんのバイバインです。

バイバインは、物体を5分ごとに倍増させることから、増殖速度はSCP-871より圧倒的に速いことが分かります。

作中のドラえもんでは、増殖し手に付けられなくなった栗まんじゅうを宇宙へ放逐したことで終了しています。

SCP-871はどうでしょうか。

SCP-871は24時間ごとに増殖し、人間が食べ続ければ管理可能です。しかし永続管理が必須となっています。

単純な増殖速度のみ見るのであれば、圧倒的にバイバインが優勢でしょう。SCP-871より遥かに早く宇宙規模へ到達します。

ですが、SCP-871も脅威であることに変わりありません。

その理由は除去できないから。

バイバインは理論上、初期段階で食べきれば終わります。

一方でSCP-871は

  • 食べ残しで増殖
  • 食べ尽くしても24時間後にケーキが再生成される

なので

短期的脅威→バイバイン
長期的脅威→SCP-871

とも言えます。

こうしたことから、危険性を考えるとSCP-871の方が上だと投稿者は考えています。

不可解な部分

依然として謎もあります。

  • 人間が食べた時だけ増殖が抑制される理由とは
  • なぜ「ケーキ」という形態なのか
  • 増殖のエネルギー源は何か

もし本当に無限質量生成なら、SCP-871は神格存在級の異常とも考えられます。

Cakework──簡単なこと

ちなみに、このSCPのtale(二次創作)である「Cakework──簡単なこと」では、Dクラス職員(実験体)と思しき人たちが、このSCPを食べながら生活する地獄の光景が描かれています。

ある人物はこれらのケーキについて次のように述べています。

香りは、あいも変わらず、淀んだ甘ったるい、不愉快なものだった。

http://scp-jp.wikidot.com/cakework

まとめ

SCP-871は見た目だけならSCPでも屈指の平和な存在です。

しかしその本質は、怪物でも神でもなく、指数関数的に増殖する危険物そのもの。

毎日増え続けるケーキを永遠に食べ続ける方法は、今なお見つけることができていません。

最後に

ありつむぎ
ありつむぎ
内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

有名SCPを50種類まとめて各種一言で知りたい方は以下のnoteからどうぞ。

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タイトル: SCP-871 – 景気のいいケーキ
原語版タイトル: SCP-871 – Self-Replacing Cake
訳者: 訳者不明
原語版作者: Seibai
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-871
原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-871
tale: http://scp-jp.wikidot.com/cakework
ライセンス: CC BY-SA 3.0

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ありつむぎ
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