どうも、ありつむぎです。
今回は、投稿者がおすすめする「怖くない」「かわいい」という2つの条件を満たしたSCPを4体取り上げていきます。
この記事で取り上げるSCPは珍しいことに怖くないしかわいいものばかりです。
実はとんでもなく怖い一面を持っていたなんて話も存在しません。陰惨な裏話もありません。
それでは本編に移ります。
目次
SCP-2295 パッチワークのハートがあるクマ
最初は、SCP-2295-パッチワークのハートがあるクマです。キチクマじゃない方とも呼ばれています。
キチクマとは、SCP-1048ビルダーベアのことを指します。以下のリンクでも紹介しています。
オブジェクトクラスはSafeに分類されているSCPで、その外見はパッチワークで作られたぬいぐるみのクマとなっています。首にはリボンの装飾が施されています。
そして、中には通常のぬいぐるみのように綿と合成繊維が詰まっており、それ以外には何も入っていません。
ですが、臓器に大きく損傷を負った人が2メートル以内にいた場合、このSCPは突然動き出します。
それから、未知の方法で自身の口からはさみや白い糸などを取り出して、周辺にある生地や詰め物を使ってSCP-2295-1に指定されている物体を作り出します。
この物体は、先ほどお話した損傷を負っている人の臓器とよく似ており、未知の方法で損傷した臓器と入れ替わります。入れ替わった臓器はどこかに消滅してしまいます。
入れ替わった後の物体は、不思議なことに健康な人の臓器のように正常に機能します。
どうやら財団の調査によると、これまでこうした物体が入った人は、損傷を負った臓器がもたらしていた元の不調から完全に回復したそうです。
また、他の実験によると、このSCPは25年間の喫煙による肺への重大なダメージを負ったDクラス職員の肺、動脈硬化症を患っているDクラス職員の動脈、大やけどを負ったDクラス職員の皮膚と互換性のある物体を作り出すことに成功したと言います。
ですが、脳を作ることはできなかったようです。
実際に、脳出血を患っているDクラス職員を目の前にした際は、脳の代わりにキャンディバーというお菓子を大量に作り上げて提供しました。口にしても問題ないと思います。
それから、申し訳なさそうにその職員の足にすがりつき、目からは生理食塩水を流していたそうです。
なお、このぬいぐるみには文書-2295に指定される文書が添えられていました。その内容は以下の通りです。
トミーへ
全ての傷を癒す事が出来るのは、時間だけだから
愛をこめて
おばあちゃんより引用:http://scp-jp.wikidot.com/scp-2295
SCP-3338 オタマトーンはあなたのルームメートになりたいです~
次は、SCP-3338 オタマトーンはあなたのルームメートになりたいです~を紹介します。
このSCPのオブジェクトクラスはEuclidで、おもちゃメーカー「株式会社キューブ」と芸術ユニット「明和電機」によって開発された、かわいらしい見た目をしたおもちゃの見た目をしています。オタマトーンという白いおもちゃです。
このSCPの外見もオタマトーンと同じですがおもちゃではありません。
自らの意思で動くSCPです。
とは言っても全くもって怖い話はなく、稀に、安定した収入を持つ人物が現在借りているアパートやマンション内に出現します。そして、その時口にくわえているのは
「オタマトーンはあなたのルームメートになりたいです~」と書かれた紙。
それから同棲生活が始まった際、このSCPは、鍵や切符、ペンなどの忘れたり紛失したりしやすい物を未知の方法で探し当てるという支援を行ってくれるそうです。
また、このSCPと同居生活を行ったと語るエージェントによると、同居生活が始まってから約37週間後、どこからともなくSCP-3338-1に指定されている小さなオタマトーン、いわゆるミニオタマトーンが出現したとのこと。
そして、このエージェントはミニオタマトーンのための生活環境を少しだけ整えました。
それから時間が経過し、このエージェントが勤務先から帰宅した際
「おばちゃんワありがとう」という誤字が見られる文書を発見したそうです。この文書はミニオタマトーンが口にくわえていました。
なお、このSCPは日頃から音楽を嗜んでいる人の元にくる傾向があると言います。歌ったり音楽を聴いたり、はたまた演奏したりとなんでもOKです。
ですが、同居人がこのSCPに対して以下のような行動を取ると、突然消失してしまうことが分かっています。
- どこかに移住する
- 1日外に放置する
- 1週間以上話しかけない
- 家具のように扱う
- 口にゴミを詰め込む
- 存在を忘れてしまう
- 15分間カメラやスマホなどで撮影する
- GPSなどの追跡デバイスを装着する
SCP-131 “アイポッド”
次はSCP-131 “アイポッド”です。
オブジェクトクラスはSafeに分類されています。オレンジ色のSCP-131-Aと、黄色のSCP-131-Bの2体で構成されています。どちらも大きさ30センチ程度です。
これらのSCPの底部には小さな車輪が装着されていて、数秒の間におよそ60メートルも移動可能です。さらに、垂直な壁をのぼる能力も持っていますがどちらにも生命があります。
ただし、ブレーキをかける手段はなぜか持ち合わせておらず、何度も笑えるような衝突事故を起こしているようです。
元ネタには非常に愉快であるとは言わないまでも、数件の壮大な事故を起こしてきました。と書かれています。
そのため、このSCPは笑い話のネタになる出来事以外なにも起こしていないことが想像できます。なお、通期口内で迷子になってしまう事例も引き起こしたことがあったそうです。
また、このSCPは好奇心が旺盛で、仕事中の財団職員を観察したり、SafeクラスのSCPを覗き見たりしています。さらに人によく懐きます。もちろん誰かに迷惑をかけることはありません。
さらに、自身が懐いた人物が危険なSCPに接近しようとした時、足元を動き回って必死に警告することが確認されています。
なお、本来財団職員はSCPに対して番号で呼んでいるのですが、このSCPは珍しいことに、職員から親しみを込めて「アイポッド」と呼ばれています。
さらに、特別な収容手続きは取られておらず、制限区画に入ろうとしたり施設から出ようとしない限り、サイト-19と呼ばれる特定の範囲内であれば自由に移動させて構わないとも定められています。
SCP-2300 元素ゴーレム
最後はSCP-2300 元素ゴーレムです。
一番上のアイキャッチ画像の右側に掲載されているSCPです。
オブジェクトクラスはEuclidに分類されていて、自分の意思で行動可能なフィギュアの見た目をしています。合計98体存在しています。
そんなこのSCPですが、それぞれ単一の元素で構成されています。
それぞれ、いかなる場合においても固形であるものの、物理的に破損させることが可能であり、この時切り離された部分は、通常の融点、凝固点、沸点などに応じた反応を示すことが分かっています。
なお、切り離された部分については、周囲の物体を使って再生させることができるようです。
また、これらのSCPには知能があります。その知能レベルは、体が比重の小さい元素で構成されている程高くなり、人と文書を用いたコミュニケーションを取ることが可能な個体も存在しています。
個体同時は、文書や言葉を一切使うことなく未解明の方法で意志を伝え合っていると言います。
なお、これらのSCPはある種の集団を作っています。
最も賢くて身分が高いとされる1番目の個体が全体を統率しつつ、2番目、10番目、18番目、36番目、54番目、86番目の個体が小さなグループを作り、他の個体をまとめているとのこと。
また、これらのSCPは自らの部位を切り離し、その部位を使って道具を作り上げる特徴もあります。
どうやらそれぞれの個体にはタスクが与えられており、それをこなすために切り離しているのだとか。主に芸術作品を作り上げることに勤しんでいるそうです。
そして、その後も通常通り体を再生させますが、口の部位が破損していた場合は再生が不可能になります。
その際は、異常なプロセスと形容される方法を経て新たな複製を作成するとのこと。
具体的な方法は財団だけが知っており、一般的には非公開となっています。
そして、タスクをこなして芸術作品を作った後、展示会形式の集会を頻繁に開いてその成果を見せ合います。それによって下手だと判断された芸術作品は迅速に撤去されます。
ですが、人の目から見て下手な作品に見えても、これらのSCPは高く評価することがあります。その場合は長い時間をかけて展示され続けるそうです。
巧拙についてはこれらのSCPが主観で判断するのかもしれません。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。各SCPの元のネタのリンクを掲載しておきます。
SCP-2295 – パッチワークのハートがあるクマ
http://scp-jp.wikidot.com/scp-2295
SCP-3338 – オタマトーンはあなたのルームメートになりたいです~
http://scp-jp.wikidot.com/scp-3338
SCP-131- “アイポッド”
http://scp-jp.wikidot.com/scp-131
SCP-2300 元素ゴーレム
http://scp-jp.wikidot.com/scp-2300
では、今回はこの辺で。次回もよろしくお願いします。
この記事はCC BY-SA 3.0ライセンスに基づきます。