プレイヤーが思い思いの目玉や楽しみを持ってプレイできるように設計されているゲーム、それがどうぶつの森です。
お金を稼ぐこと、村および島を充実されること、家具をコンプリートすること、とびだせどうぶつの森では、アイカ村を始めとした様々なホラー村に足を運ぶことを楽しみにプレイしていた人も多いと思います。
そんな、どうぶつの森シリーズには「とたけけ」と呼ばれるミュージシャンが存在しています。
とたけけは、駅前のストリートミュージシャンを得てライブハウスで歌うようになり、あつ森では世界的なミュージシャンとして登場し、エンディングを奏でる重要な役目を全うしました。
この彼の持ち歌は90曲以上にのぼり、どの曲も個性溢れる曲となっています。
ですが、そんなとたけけの持ち歌の中には、非常に恐ろしいものも含まれているのです。
そこで今回は、あつまれどうぶつの森におけるとたけけの怖い曲をジャケットと共に5曲紹介していきます。
けけトロニカ
出典:任天堂
けけトロニカは、とたけけが一般的に公開している怖い曲の1つです。
ジャケットには、ヘッドホンを首から下げ、無表情で正面を見つめるとたけけと、白地の壁に丸と直線のみで構成された幾何学的な模様が描かれています。
この曲では、鼓膜に響くような高音がはじめに流れるのですが、それから間もなくしてその高音に乱れが生じ、音が小刻みにブルブルと震えだします。
そして曲が進むにつれて乱れは大きくなっていき、乱れる音の背後からモールス信号を彷彿とさせる音が微かに聞こえてきます。
背後の無機質な音は、軸となる乱れた高音とマッチしません。
それどころかマッチさせようという気概を感じさせず、乱れた高音と無機質な音はそれぞれ別の曲を奏でているかのような印象を抱かせます。
そして、それら2種類の音は取り留めのない不安を煽り続け、曲の最後までそれらの違和感は解決することがなく、延々と曲は流れ続けます。
そんなけけトロニカの聴いたプレイヤーからは
- 「あらゆる生物が死滅し文化が絶たれ、地球をロボットが支配をしている世界を表現している」
- 「終焉が差し迫る世界を前に人々が発狂する様を表現している」
といった、けけトロニカが表している光景について様々な憶測や考察がされています。
こわいうた
出典:任天堂
こわいうたは、けけトロニカと同様にとたけけが一般的に公開している曲の1つです。
ジャケットには、ローブをまとい燭台を持ったとたけけと、とたけけをジロリと見ている「ジャック・ランタン」のようなカボチャの化け物が描かれています。
この曲は、羽虫のような小型の生き物が飛来したかのような甲高い音の導入から始まり、続けざまに何かが差し迫ってくるかのような重低音が流れます。
そして、唐突に曲調は途絶えてコンピューターのコマンド入力を思わせる音が鳴り、重低音が再開されます。
その途端「ガシャン!」という何かを強烈な力で殴打するような音が2度響きます。
その後、こわいうたのはじめに聞こえた甲高い高音が鳴ると、再び重低音が聞こえて曲は終了します。
このような曲調とパッケージから、こわいうたは、ろうそくの明かりを頼りに歩いているとたけけが、突如として現れたカボチャの化け物に襲われている恐怖の光景を表現しているのではないかと言われています。
けけララバイ
出典:任天堂
けけララバイはとたけけが一般に公開されている曲です。
このジャケットには、幼いとたけけが母親と見られる慈愛に溢れたキャラクターに抱擁されている様子が描かれています。
しかし、不気味なことに、その母親らしきキャラクターのすぐ横にはウサギのキャラクターが悲しそうな表情を浮かべています。
そんなけけララバイの序盤から終盤では、オルゴールのような穏やかな曲調が流れています。
これらはとても聞き心地のいい曲ですが、この曲のラストは、安穏とした空気から一変して曲を逆再生したかのようなくぐもった音が数秒間流れ続けます。
このラストの音により、けけララバイは怖いとされる曲の中でもトップクラスの闇の深さを抱えていると言われています。
このラストについては盛んに考察が行われているのですが、現在は
- 「幸福な時間を延々と体験していたいという誰かの歪んだ願望」
- 「幸福な時間が過ぎ去ることに耐えきれなかった誰かが飛び降り自殺を図る様子」
などを表現しているのではないかと言われています。飛び降りた者の正体は分かりません。
なお、けけララバイという曲の「ララバイ」の日本語訳は「子守歌」となっています。
そのためこの曲は、子守歌を聞き続けていたいとたけけの願望によって作られたのではないかとも言われています。
うたたねのゆめ
出典:任天堂
うたたねのゆめは、とたけけの元隠し曲の1つで、あつまれどうぶつの森においては一般的に公開されている曲となっています。
この曲のジャケットは、白の水玉模様を背景にとたけけの顔がアップで映っているというシンプルながら不気味な見た目をしています。
うたたねのゆめは、その曲も不気味なことが特徴です。
この曲が再生されると、序盤から重低音がおどろおどろしく流れ出し、続いて人の脳を直接刺激するような甲高い音が響き渡ります。
そして、重低音と高音は絶え間なく鳴り響きます。聞いただけでその恐ろしさが瞬時に理解出来るほどのインパクトがあります。
なお、この曲の意味にしていることについて
- 悪夢
- 夢の中に現れた異形に追い回される恐怖
- 夢をみている者の荒んだ精神状態
などがあるとされています。悪夢に関連しているという意見が大多数です。
しかし、現在もなお答えは出ていません。
ちなみにうたたねのゆめは、かの有名なアイカ村で愛用されています。
このうたたねのゆめの不穏な曲調がアイカ村の狂気と絶妙に合致しており、多くのプレイヤーは、うたたねのゆめを聞くたびにアイカ村の光景を想起するとのことです。
けけパレード
けけパレードは、とたけけが一般的に公開している曲です。
ジャケットには、島の住民やとたけけの他、人気キャラクターのかっぺいやコトブキが描かれており、それぞれ楽しそうな表情を見せています。
そんなこの曲ですが、とたけけに奏でてもらった際は、曲全体からどことなく寂しさを感じるものの、それと同時にくせになる陽気なリズムを楽しむことができます。
この時点では怖さは特段感じません。
しかし、とたけけからこの曲を受け取っていざ自室で聞いてみると、そのオーディオからは、音程のずれた不穏なメロディが陽気なリズムに合わせて淡々と流れるのです。
途中で挽回することはありません。この曲がセットされているオーディオは、誰かに止められない限り永遠にこの恐怖のメロディを流し続けます。
- 「まるで不穏な遊園地を表現しているかのようだ」
- 「狂ったピエロを想像してしまった」
けけパレードを聞いたプレイヤーからはそんな声が相次ぎ、現在もこの曲の不穏さは語り草になっています。
最後に
以上で解説を終わります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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