検索してはいけない言葉

【検索してはいけない言葉】青い鯨について解説します

この記事には、気分を害する恐れのある内容が含まれています。お読みの際はご注意ください。

この記事は、過去に起きた出来事の風化防止を目的として制作されたものであり、犯罪、自傷行為、自殺を推奨しているコンテンツではありません。予めご了承ください。

 

どうも、ありつむぎです。

今回は、インターネット上で注目を浴びると同時に問題視されていた、検索してはいけない危険なゲーム青い鯨について取り上げていきます。

青い鯨の概要

青い鯨は以下のリンクの検索してはいけない言葉に登録されている、2013年ごろから海外のSNS「VK(フコンタクテ)」で流行した自殺ゲームです。

https://w.atwiki.jp/mustnotsearch/pages/2147.html

その名の由来は、シロナガスクジラの英語名が「blue whale」であり、こうした大量の鯨が突然陸に上がって死亡する現象にあります。この現象が起こる原因は不明です。

このゲームには様々な呼び名が存在しています。

  • ブルー・ホエール・チャレンジ
  • ブルー・ウェール・チャレンジ
  • ブルーホエール
  • 青い鯨チャレンジ
  • 青い鯨ゲーム
  • Silent House
  • A Sea of Whales
  • Wake Me Up At 4:20 AM

などがあります。

ですが、この記事では青い鯨という表記で統一させていただきます。

そんな青い鯨は、参加者が青い鯨のゲームマスター(管理者)からSNS上で毎日与えられるタスクを50日間かけてこなしていくという簡単な内容となっています。

参加者は、日常に何かしらの不満を抱いていたりうつ状態になっている人といった、メンタルがやや不安定な人が対象となるようです。

それから、ゲームマスターは「1日中ホラー映画を視聴する」「朝4時20分に起きる」「指定された音楽を聴く」などの簡単なタスクを参加者に与えていき、参加者はそれをこなしていくことになります。

自傷行為と最後のタスク

ですが、そんなタスクは徐々に難しくて過激なものにエスカレートしていきます。

例として「自分を傷つける」「唇を切る」「腕や足にナイフで鯨の絵を刻む」などのタスクが挙げられます。

ここでは掲載しませんが「青い鯨 リスカ」で検索すると腕に鯨の絵が刃物で刻まれたモザイクなしの画像がヒットします。

加えて、ゲームマスターはタスクをこなした証拠の画像をSNSに投稿して報告するよう求めてくるようです。

自傷を要求された段階でゲームを辞退できればいいでしょう。実際に、大半の人は自傷を拒否して辞退したそうです。

ただし、参加者の中には判断力が鈍っている人がいることも確かでした。その人たちはゲームマスターの指示通りにタスクをこなしました。

そんな中、ゲームマスターは残った参加者に対して、脅迫めいた言葉で個人情報の提出を求めてくるようです。応じなければお前やお前の親を殺すとも言ってくるとのこと。

終盤に入ると、ゲームマスターは参加者たちに対し、自尊心を傷つけて自己肯定感を下げる言葉をぶつけるようになります。

さらに、「選ばれし者だけの世界がある」「Sから始まる最高なものの1つにSuicide(スーサイド)がある」といった文言も送り付けて自殺を唆すのです。

スーサイドを日本語訳すると自殺になります。

そして、最終日となる50日目には「建物から飛び降りろ」という最後のタスクをこなすよう要求し、参加者を自殺に導くことになります。

なお、このゲームを途中でリタイアしようとすると、最終目的である自殺を遂行させるためなのか、ゲームマスターは「私はお前の情報を知っている」「どこへ逃げても捕まえてやる」などと脅して、できる限り自分の言いなりになるよう仕向けるようです。

想定される被害者数

青い鯨の参加者の中には自殺者がいたとされています。

例として、参加者と思しき2人の一般女性は、マンションの14階から共に飛び降り自殺をしたとのこと。

他にも、青い鯨の影響を受けたとされる当時14歳の少女が通勤電車に飛び込んで自殺して、当時15歳の少女が建物の5階から身を投げたと報道されています。

そして、青い鯨の参加者のうち、不確かではありますが130人以上が自殺をしたと言われています。

なお、VKには青い鯨を取り巻く「死の集団」と呼ばれる自殺コミュニティが少なくとも8件確認されています。そして、チェコの首都のプラハに本部を置く報道機関「ラジオ・フリー・ヨーロッパ」がVK上で死の集団とコンタクトを取りました。

すると、「一度ゲームを始めたらやめることはできません」「誰にも知られることなくタスクをこなし、その証拠の写真を送信してください」という英文が届いたとのこと。

それから、ゲーム開始と共に「F58」という文字を腕に刻めというタスクが与えられました。そのため、その様子を模した合成画像を作って送信したのですが、偽物であると見破られてしまったようで、それ以降死の集団から連絡がくることはなかったと言います。

考案者の逮捕

2016年11月に、青い鯨の考案者である当時21歳の男「フィリップ・ブデイキン」が自殺教唆の容疑で逮捕されました。

ブデイキンは、2012年頃から青い鯨の構想を練っていたとのこと。

当初は、VKにあえて恐怖映像などを投稿し、精神的に不安定な状態の人々の心を煽って青い鯨の参加者にしようと目論んでいたようです。

なお、逮捕後のブデイキンですが、青い鯨の参加者たちについて

  • 生物学的なごみ
  • 社会においてなんの価値もない人間

などと高圧的な態度で称しました。

さらに、青い鯨の影響で自殺者が出た可能性を指摘された際はこう供述しました。

  • 俺は社会の役に立たない生物的ゴミを排除しただけだ
  • ただ社会をきれいにしただけだ

その後、ブデイキンは裁判所で有罪判決を受けて収監されました。

ちなみに、青い鯨の参加者の中から130人以上の自殺者が出たという話については否定しており、自殺者は17人だと話したそうです。

青い鯨は本当に起こった出来事です。

現在は「自殺を誘発するゲーム」とも言われています。

そんな青い鯨は、ブデイキンが逮捕された後も世界中にその影響力を轟かせており、他者によって青い鯨に似たゲームが考案される事態にもなったと言います。

インドでは、青い鯨に熱中したと見られる少年が自殺する事件が相次ぎました。そのため、当局はGoogleやFacebookに対策を求めたとのこと。

加えて、ブラジル、アルゼンチン、中国、ポルトガルなどでも、青い鯨との関連性が疑われている自殺が相次ぎました。そのため、このゲームの影響力の大きさがうかがえるでしょう。

なお、この出来事の後にこのような噂が流れ始めました。

Momoチャレンジと呼ばれる青い鯨を模した謎のゲームがネット上で流行していると。

最後に

以上で解説を終了します。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT ME
ありつむぎ
ありつむぎです。ライター兼ブロガーです。 ゲームやアニメ、漫画などのサブカルチャーを紹介します。たまに雑学も紹介します。 R-18及びR-18Gのカテゴリーの記事について、未成年者の閲覧はお控えください。 記事の感想、お仕事の依頼、広告掲載のご相談等は私のXアカウント(@kmz811)へのDMもしくはサイト内のお問い合わせフォームからお願いします。
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