どうも、ありつむぎです。
今回は、Xと名が変わったTwitter上の界隈、アライさん界隈について解説していきます。
アライさん界隈とは
アニメやゲームなどで有名なコンテンツ「けものフレンズ」に登場するアライグマのキャラクター、アライさんの口調を真似した多数のユーザーが集うコミュニティの名称です。
ア界隈と呼ばれることもあります。オリジナルのアライさんは元気で明るく裏表のない性格をしているものの、この界隈のユーザーの多くはそれとは対照的な闇を持っていることが特徴です。
オリジナルのアライさんは女性ですが、この界隈のユーザーの性別は不問です。
年齢や自身の境遇なども問いません。投稿者が見たところ、アライさん界隈のユーザーは子どもから大人まで千差万別でした。
また、オリジナルのアライさんは「○○なのだ」「○○のだ」といった喋り方をするため、このコミュニティに属するユーザーは、ツイートをする際にできる限りこれらの語尾を使用した方がいいそうです。
なお、「○○でアライ」「○○だクマ」というユニークな語尾を使うユーザーもいるとのこと。
この界隈に属しているユーザーのプロフィール画像には、大抵はアライさんの画像が使用されます。アニメやゲームのアライさんのスクショの他、自身が描いたアライさんのイラストをプロフィール画像に設定しているユーザーもいます。
はたまた、アライさんアイコンメーカーと呼ばれる無料のサイトで作った画像や、このコミュニティで出会ったユーザーに善意で描いてもらったイラストを使用することもあります。
ただし、アイコンとしてアライさんに関連するイラスト以外のものを使用しても問題ないそうです。
さらに、任意のタイミングでこの界隈のユーザーになったりユーザーを辞めたりできるという特徴もあります。
なお、これは投稿者の主観ですが、この界隈のユーザーの多くは、1人で何かの作業に没頭するよりも、誰かとコミュニケーションを取ることを重視しているように感じました。
これは、自身の寂寥感の解消を強く望んでいるユーザーが多いからなのだと思います。
アライさん界隈のユーザーの名称
アライさん界隈に所属するユーザーは、自身のユーザーネームを「○○のアライさん」「○○をしているアライさん」などの形式をベースに考案することが推奨されています。
○○の部分には、一言で理解可能な自身の特徴を記載することが好ましいそうですが、こうするとやたらと名前が長くなってしまいます。
なので、ユーザー同士のやり取りをスムーズにするために、ユーザーネームと同時にその略称も考案する必要があります。以下がその例です。全て投稿者が適当に考えた名前です。
- ブランケット症候群のアライさん→ブライさん
- ピーナッツバター恐怖症のアライさん→ピツイさん
- みんなに監視されているアライさん→みライさん
なお、アライさん以外にも、フェネック、かばん、サーバルなどの、けものフレンズに登場するキャラクターの口調を模して、自身の日常をツイートするユーザーもいます。これらのユーザーもアライさん界隈の一員となっています。
その名称は「○○なフェネック」「○○なかばん」「○○なサーバル」を例とした形式をベースに考案されることが多いようです。
専門用語
この界隈では、界隈内で適応されるいくつかの専門用語が使用されています。
ここでは「フェネック」「わっせ」「よしぎゅー」の3つの専門用語を紹介します。
フェネックはその口調を真似しているユーザー、けものフレンズのオリジナルキャラクターの名称の他、恋人もしくは結婚相手といったように複数の意味があるそうです。
そのため、アライさんの口調を模しているユーザーが「自分にはフェネックがいるのだ」と発言した場合、そのユーザーは「自身には恋人もしくは結婚相手がいる」ということを伝えたいと読み取ることができます。
オリジナルのフェネックの性別は女性であるものの、この場合におけるフェネックに当てはまる人物の性別は不問となっています。
わっせは応援しているという意味があるそうです。誰かを応援する言葉の代わりに使用すると言います。
よしぎゅーは、よしよしと頭を撫でてぎゅーと抱擁する一連の行動を意味している言葉だそうです。この界隈では、こうした行動を疑似的に表現するためにこの言葉を使用し、不幸に見舞われたユーザーを慰めることが多々あるとのことです。
活動内容
投稿者が調べたところ、この界隈のユーザーの主な活動内容は、自身の生活、身近に起きた些細な出来事、自身の考えの発信といった、一般的なユーザーと大差ないことが分かりました。
料理や近辺にある物を写真に収めてアップロードすることを楽しむユーザーもいれば、スペースやツイキャスなどを利用し、声を使ったコミュニケーションに興じるユーザーも散見されます。
自撮りを投稿しているユーザーも見られました。
自撮りについてはこの界隈のユーザーの間で賛否があるようですが、禁止されている訳ではないので自己責任で自由にやって問題ないそうです。
また、この界隈の親しいユーザー同士が直接顔を合わせて一緒に遊んだり食事をすることもあると言います。いわゆるオフ会です。
アライさん界隈の存在意義
だったらこの界隈は存在する意味がないのではないか?と思うかもしれません。
ですが、アライさん界隈のユーザーたちのツイートを見ていると、その多くが、深い心の闇、癒えない心の傷、希死念慮、精神的な病の苦しみ、陰惨な家庭環境などの不条理かつ困難な状況下に置かれており、その中で生活していることが伺えます。
そのため、アライさん界隈のユーザーたちから敬遠されがちなツイートが投稿されることが多々あります。
なので投稿者はこのように考えます。
アライさん界隈は、複雑な事情を抱えているユーザー同士が自身の心の闇を素直に打ち明けて、心置きなく他者と繋がる手段になることがある。
ただし、全てがそうだとは言いません。
なお、この界隈において、公の場では口にするべきではない性的なことや異常性癖を語ることも認められています。
また、この界隈には厳守するべき明確なルールは存在しないそうですが、ユーザーたちには、常に一線を越えた言動を抑え続ける意識が求められているとのことです。
闇の側面
続きまして、この界隈の闇の側面について書いてきます。
どうやら、アライさん界隈のユーザーの中には、この界隈を利用して性行為の相手を探す人や、誰かのツイートをただ非難し続ける悪意のある人も存在するそうです。
また、以前はこの界隈のユーザー同士が直接顔を合わせて性行為を行う、いわゆるオフパコに関する騒動が問題視されていたとのこと。
こうした要素はアライさん界隈の闇の1つとされており、度々批判の対象となっています。
ただし、問題行動を起こすユーザーはごく一部で、過半数のアライさん界隈のユーザーは関与さえしていないそうです。
ネット上の反応とヲチスレの存在
次に、ネット上の反応についてです。
一般的なネットユーザーの中には、同じようなアイコンをプロフィール画像に設定して同じような口調で喋り続けているアライさん界隈のユーザーたちに嫌悪感を抱いている人が見られます。
そんな考えを反映するように、現在(2021年10月1日)Googleで「アライさん界隈」と入力すると、あまりいい気分はしないものの、その後に「気持ち悪い」「嫌い」といった言葉が堂々と表示されます。
いわゆるサジェスト汚染ですが、こうした言葉は多くのネットユーザーたちのアライさん界隈に対する本音なのでしょう。
なお、現在アライさん界隈とそこに所属している一部のユーザーは、5chのヲチスレに入り浸っているネットユーザー、いわゆるヲチスレ民に監視されているとのこと。
中には、アライさん界隈にわざわざ潜入し、そこで得た情報を5chに書き込んでいるヲチスレ民もいるそうです。
最後に
闇の側面を持っており、批判されやすいアライさん界隈。
しかし、各々が抱える辛さや絶望感、一般的には敬遠されがちな価値観が許容されている貴重なコミュニティでもあります。
今の世の中、この界隈を必要としている人がいることは確かです。極力触れずにそっとしておいた方がいいのではないかと思います。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。