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【ネタバレ注意】狂気のアニメ「チャージマン研!」の三大エピソードの解説

どうも、ありつむぎです。

今回は、「チャージマン研!」ことチャー研の中でも、ずば抜けて狂っている神回、いわゆる三大エピソードを解説します。

第35話の頭の中にダイナマイト」第23話の恐怖!精神病院第16話の「殺人レコード 恐怖のメロディ」の三作品となっています。

手始めにチャー研の簡単な説明をして、それから各エピソードの解説に入ります。

チャージマン研!とは?

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※知っている方は読み飛ばしてください。

チャージマン研!は、1974年にテレビで放送された、未来の地球を舞台に展開されるSFアニメです。チャー研と略して呼ばれることもあります。

主人公は、「チャージマン」と呼ばれる姿に変身して戦う能力を持っている少年「泉研」です。

本編では、研が自身の友人や家族と共に日常生活を送りながら、地球の侵略を目論む魔王率いる悪の集団「ジュラル星人」と戦う様子が映し出されていきます。

しかし、そのストーリーは破綻している上に、キャラクターの言動も意味不明なものが多く見られます。それに加えて、現代のテレビでは放送不可能な不謹慎すぎる描写が多数存在しています。

その奇抜さゆえに、チャー研は多くのネットユーザーから認知されるようになり、彼らからは「頭おかしい」「意味不明」といったコメントが飛び交いました。

また、昭和のキチガイアニメとも呼ばれるようになりましたが、その所以は前述した本編のストーリーやキャラクターの言動にあります。

その一方で、その狂気の世界観に魅了された視聴者も一定数おり、彼らからは根強い支持を得ています。

なお、その知名度の高さから、近年では「ZIP!」「マツコ&有吉の怒り新党」といったテレビ番組でも取り上げられるようになりました。

頭の中にダイナマイト

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最初に解説するのは、第35話の「頭の中にダイナマイト」です。

本編は、研と妹のキャロン、泉家のロボットのバリカンがある映画を見る場面から始まります。

その映画では、手始めに肉食恐竜そっくりな巨大な怪獣が映し出されます。

そして、コンクリートで舗装された道路を踏み砕き、火炎を放って街の施設を燃やし、新幹線を両手で持ち上げて進行を妨害した後、すぐ近くにいたステゴサウルスに似た怪獣を流血させる勢いで噛み付くといった激しい暴動におよんでいました。

研たちは非常に興味深そうにその様子を閲覧していたのですが、唐突に、研とバリカンが横に並んで歩いている場面に切り替わり、この時2人は・・・

研「えーと、僕はアイスクリームと、ピーナッツと、キャンディと、そしてえーと・・・」

バリカン「おいらは、ジュースと、チョコレートと、クロレラキャラメルと・・・」

といった、会話のドッジボールとも言える単語のぶつけ合いを行い続けました。会話になっていません。

そんなやり取りをしていた2人ですが、よそ見をしていたせいで、前方に立っていた西ドイツの学者の男性「ボルガ博士」にぶつかってしまいました。

※チャージマン研!の放送当時は、ドイツが西と東に分断されていて、それぞれのエリアに西ドイツ、東ドイツという名称が割り当てられていました。

しかし、ボルガ博士は怒ることはおろか謝る2人を見て笑みを浮かべ

「お菓子好きかい?」

と優しく尋ねました。この時の2人はなれなれしく「うん大好きさ!」「おいらも大好きでゲス!」と答えています。

その直後、正体不明の謎の男たちが現れてボルガ博士を連れて行ってしまい、この様子を見て違和感を覚えた研はこっそりとその後を追いました。

この後映画を見る予定があったらしく、バリカンには「先に(映画館に)行ってて」と言ってあります。

そして、後を追った研が見たのは、ボルガ博士が先ほどの男たちによって身柄を拘束され、身動きが取れなくなった状態で車で拉致されるという光景でした。

しかし、この後研は、バリカンと共に映画を見て普通に帰宅するという信じられない行動を取っています。

帰宅後は、自宅のテレビでニュース番組を見ていました。

その番組では、ボルガ博士が日本を代表する著名な科学者を宇宙局大ホールなる場所に招き、レセプション、いわゆる会合を開くことを伝えていました。

研は、この番組を見るが早く、ボルガ博士は誘拐されたからこのような会合を開くことは出来ないはずだと考え、慌てて会場に向かいました。

そして、会場に向かった研は、「皆さん!そこにいるボルガ博士は偽者です!」と大声で叫びます。

どうやらこの時の研は、会場にいるボルガ博士はジュラル星人が変装した姿だと考えていたのだそう。

しかし、ジュラル星人は鏡に映らないという特徴があるにも関わらず、会場にいるボルガ博士の姿は近くの鏡に映し出されていました。

予想外の事態に陥り、大いに困惑する研。

会合に参加していた科学者、吉阪博士には「研君、今日はもう帰りなさい」と帰宅を促されるのですが、ボルガ博士に対する違和感は払しょくされずにいました。

それから、ボルガ博士をじっと見つめていると、突然研の聴覚が冴えわたり、時計の針が小刻みに動く音が両耳に聞こえてきます。

そして、そうか、頭の中に爆弾が!と謎の解釈をした後、突如として研はチャージマンに変身してボルガ博士を誘拐し、空飛ぶ飛行船、スカイロッドに乗り込み運転を始めました。

この時の研は、自身に備わっている透視という能力を使ってボルガ博士の脳内に入っている爆弾の存在を見抜いたとのこと。ですが、本編ではその説明が一切入っていないので多くの視聴者は置いてけぼりを食らうことになりました。

それから、研はボルガ博士に対して

「ボルガ博士、あなたは殺されたんです。その頭の中に爆弾を仕掛けられて、今のあなたは人間ロボットなんだ!」

と発言し、後方から追いかけてきたジュラル星人の攻撃を避けながら

ボルガ博士、お許し下さい!

という名言を言い放つと、近くのボタンを押しました。

その途端、ボルガ博士が座っている位置に穴が開き、ボルガ博士は抵抗する間もなく「うわあ~!」と悲鳴をあげながら落下していきます。

そして、その先にあるジュラル星人が搭乗している円盤にぶつかると共に大爆発を起こし、ジュラル星人と共に派手に散っていきました。

なお、その後研は、会合に参加していた吉阪博士と共に東京湾の海上工業都市を見つめながら次のような会話をしています。

研「可哀想なボルガ博士!でもこうして、海上工業都市は立派に出来上がりました」

吉阪博士「きっと空の向こうから見ていて下さっているよ」

研「ええ・・・」

このように、この回では、唐突すぎる展開やキャラクターたちの意味不明な言動の他、ボルガ博士を助けることなく武器として扱い敵を撃退するという不可解な点が数多く見受けられます。

そして、いつしかこの回は、チャー研史上最高のあまりにも狂っている神回と呼ばれるようになりました。

本編は以下のリンクから閲覧出来ます。

 



恐怖!精神病院

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次に解説するのは、第23話の「恐怖!精神病院」です。

物語は、研の家族が一軒の精神病院に入る場面から始まります。

その病院には鍵の掛かった大部屋があり、その部屋には、うつろな目で笑い声をあげる男性や、ブラジャーに似たサポーター付けてうなり声をあげるマッチョの男性などの精神異常者が滞在していました。

また、その中には主人公の研も含まれていました。

研は、面会に来た父親や妹に対しておかしな返事をしたのですが、精神病院の監視の目が離れた途端、突然態度を変えました。

実は、精神異常者のふりをして精神病院内に潜入し、そこに隠されている秘密を探っていたとのこと。

その際研の父親は

じゃあ、警視総監の依頼で「こんなところ」へお前を潜り込ませたのは無駄じゃなかったんだな

と言いました。

「この病院へ」「この場所へ」ではなく「こんなところ」という表現を使っていることから、精神病院を下に見ていることを明らかになっています。

その後、研は精神病院の地下施設に侵入します。

そこで彼は、巨大な1つのミサイルを使って世界を灰にし、自分の帝国を築き上げるという野望を掲げる精神病院の院長と、そんな彼の野望の手助けをするジュラル星人を目撃し、彼らの野望を止めるために戦いに挑みます。

しかしその後に展開されるのは・・・

  • 唐突に現れたスカイロッドに乗り込んだ研が「院長、あなたは狂っているんだ!」というとんでもない名言(暴言)を吐きながらミサイルの操作台を破壊する
  • 夢が絶たれたことを知った院長が銃で自殺した際に無言でガッツポーズをする
  • 任務を終えた後、研は精神異常者のふりをしてふざける

などの子供向けアニメにあるまじき強烈なものとなっています。

このように、この回では、精神病の患者に対する異常とも言える偏見が露わになっており、現代のテレビで放送することは困難となっています。

さらに言えば、この回は、自身の帝国を築き上げる野望を掲げている男を止める物語がベースとなっているため、物語の舞台を精神病院にする必要は一切ありません。

しかし、恐怖!精神病院は、その狂った世界観が視聴者から高く評価され、いつしかチャージマン研!の3大エピソードの1つとして知られるようになりました。

このエピソードは以下の記事でも解説しています。

アニメの笑える神回・伝説回8選【ネタバレ注意】

本編は以下のリンクから閲覧出来ます。

殺人レコード 恐怖のメロディ

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最後に紹介するのは、第16話の「殺人レコード 恐怖のメロディ」です。

この回の物語は、街に住む人々が現代社会では滅多に見かけないレコードショップに足を運び、「ブラームス交響曲の8番」「花園まりこのバカっちょ金魚」「昨日発売された素敵な宇宙人」なるレコードを購入する場面から始まります。

しかし、そのレコードをかけてみると、不思議なことにチャー研の作中で何度も使用されているBGMが流れ始め、人々は奇妙な笑い声をあげて老化していき、精神が狂ってしまいました。

それから場面が変わり、その問題のレコード店の前を通りかかったキャロンがレコード店に行って好みのレコードを購入し、自宅で再生してみました。

ですが、やはり流れてくるのは問題の曲で、これを聞いた途端、泉一家は苦しみ始めました。

この時、ロボットゆえにレコードの影響を受けないバリカンはきょとんとしており、「あれ、どうしたのよみんな、ねえ」と言い出します。

その後、レコードを割ってしまうんだ!という研からの指示に従い、レコードを台から外して床に叩きつけました。この時のレコードは、不思議なことに炎を上げて燃え尽きました。

それから、研は特に確証がないにも関わらず、こうしたレコードを製造した存在と問題のレコード店を営んでいた存在の正体はジュラル星人であると確信し、問題のレコード店に踏み入りました。

そして研は・・・

「お前達、よくもあんなキチガイレコードを!」

と放送禁止用語を堂々と言い放ち(「あんな」と「こんな」で表記ゆれが起きているが、本編ではあんなと言っている)微妙な間を置いてから「ジュラル星人、今度という今度は許さないぞ!」と付け加えました。

実際に許したことは一度もなく、研は毎回のようにジュラル星人を銃殺していますが。

そして、逃げるジュラル星人を仕留めるために追いかけますが、突然複数体のジュラル星人が出現し、「ふふふ、研覚悟しろ・・・!」と言いながら立ちふさがりました。

しかし、これらのジュラル星人はチャージマンに変身した研によって数秒で始末され、その場から消え去りました。

そして終盤では、求めているレコードを入手したキャロンがそのレコードを自宅で曲を流し、バリカンと共に謎のダンスをする様子が映し出されます。

しかし、突然きりっとした表情の研が貝のような物体を2つ持って姿を見せました。

そして、その物体をこすり合わせてガリガリと音を鳴らした後、レコードを止めてゲラゲラと笑い始め、最後はキャロンとバリカンと共に仲良く追いかけっこをして物語は終了します。

このように、終盤の意味不明すぎる描写や、研が「キチガイ」という差別用語を堂々と発したインパクトは一部の視聴者を魅了し、いつしかこの回は、キチレコという名称で親しまれるようになりました。

しかし、差別用語が含まれているこの回は、精神病院の回と同様に現代のテレビで放送することはほぼ不可能となっています。

本編は以下のリンクから閲覧出来ます。

最後に

以上で解説を終了します。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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ありつむぎ
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