※SCP-579の正体は公式でも明かされていません。この記事の内容には考察や推測が含まれます。

「存在してはいけない何か」

存在が許されないSCPは決して珍しくありません。

ですが、SCP-579はその中でも一際異常です。

見た目も、性質も、詳細も、ほとんどが完全に抹消されている。

しかも財団は、他の危険存在とは比べ物にならないほど徹底し情報を隠しています。

そしてさらに奇妙なのは、SCP-055 と組み合わせると世界そのものが「リセット」されるという点です。

なぜ、SCP-055という「忘れられる存在」とSCP-579という「消された存在」が組み合わさることで世界が書き換わるのでしょうか。

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概要

まずは概要について。

SCP-579は、極めて危険な情報災害的性質を持つ存在です。

公式文書の大部分は[データ削除済]で埋め尽くされ、詳細な姿や能力はほぼ不明です。

説明の箇所さえも[データ削除済]です。

ただし、財団は特殊施設内で電磁石を用いて封じ込めていることは分かっています。また、オブジェクトクラスはKeterです。

このことから、このSCPは秘匿されている知られてはいけない存在と言えるでしょう。

それに対し、SCP-055([正体不明])は正反対の性質を持っています。

見ても記憶できず、知識が頭から漏れ落ちる反ミーム的存在です。

認識することはできても、それが何だったのかすら思い出せません。

また、SCP-055とSCP-579が組み合わさって世界規模の現象として発展することもあります。

実際に、SCP-5000(どうして?)の世界線において両者が接触したことにより、世界線そのものが終了し再構成された描写があります。

疑問

SCP-579に関する大きな疑問は3つです。

  • SCP-579は一体何なのか。
  • 情報の大半が消されている理由とは。
  • なぜSCP-055と組み合わせると世界がリセットされるのか。

特に最後の現象は、SCP-579最大の謎と言えるでしょう。

通常、この2つのSCPが反応しても局所的現象で終わります。

SCP-5000で描写された現象を見る限り、これらは宇宙規模で影響している可能性があります。

仮説1 危険生命体説

SCP-579は姿や能力などを「認識すること自体が危険な存在」かもしれません。

だから財団は、このSCPに関する情報を削除していると考えられます。

説明が存在しないのではなく、説明すると危険だから消している可能性があります。

仮説2 強力なミーム説

Reddit(海外のコミュニティサイト)で見受けられる説です。

SCP-055は知識を消す性質があり、SCP-579は「一度認識すると頭の中から消せない情報」ではないかという説です。

SCP-055とは真逆の説、つまりいかなる方法を用いてもなお忘れることができない存在ということになります。いわゆるミームです。

そのため、SCP-579を完全に認識してしまった場合、脳内がそのSCPの情報で埋め尽くされるのかもしれません。

そしてこの説であれば、SCP-055とSCP-579が接触した際に互いを打ち消しあうことも説明できます。

仮説3 世界のエラー修正機構説

SCP-055とSCP-579は個別の存在ではなく「宇宙のシステム機能」なのではないかという説です。

例えば、SCP-055は情報削除機能を持ち、SCP-579は情報を保持する役割を持っているとも考えられます。

そして、世界に矛盾や破綻が生じると、この2つが干渉し「再起動」が起こる。

パソコンで例えるなら、SCP-055は削除機能でSCP-579はシステム管理機能のようなものです。

そして異常事態になると、宇宙そのものを再起動するのでしょう。この2つのSCPはそういったちからを持っているのかもしれません。

有力説

最も可能性が高いのは「世界のエラー修正機構説」です。

理由は単純で、SCP-5000では財団が人類を絶滅させようとした世界線が存在したことにあります。

SCP-5000では両者の接触により、崩壊した世界線そのものがリセットされたような描写があります。

この現象は、2つのSCPがただの怪物の場合説明しにくいでしょう。

しかし「宇宙の修復システム」なら説明が容易になります。

不可解な部分

ここまで考えてきましたが、謎は残ります。

  • SCP-579の本当の姿。
  • なぜ封じ込めが必要なのか。
  • 財団はどこまで真実を知っているのか。

特に最後は重要です。

「知らない」のか「知っていて消しているのか」により話が大きく変わります。

対照的なSCP

対照的なのは先ほどのSCP-055 です。

SCP-055は認識できず、SCP-579は認識してはいけない存在なのかもしれません。

SCP-055は「空白」でSCP-579は「存在してはいけない何か」です。

結論

SCP-579の恐ろしさは「強い」ことではありません。

「何者であるのか説明できない」ことです。

さらに、SCP-055との関係を考えると、この2つは元々一組だった可能性すらあります。

まとめ

SCP-579は怪物の可能性もあれば概念の可能性もあります。

あるいは、宇宙そのものの機能といったこともありえるでしょう。

こうしたことから、SCP-055が「忘れられた秘密」である場合、SCP-579は「思い出してはいけない秘密」と言えるのかもしれません。

最後に

ありつむぎ
ありつむぎ
内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

タイトル: SCP-579 – [データ削除済]
原語版タイトル: SCP-579 – [DATA EXPUNGED]
訳者: 訳者不明
原語版作者: scroton, Sophia Light(改稿者)
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-579
原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-579
ライセンス: CC BY-SA 3.0

ありつむぎ
ありつむぎ
SCPの魅力の1つは「答えが確定しない恐怖」にあります。考察の余地があるからこそ、読後も想像が続いていくのかもしれません。同人作品を扱うDLsiteにも、謎が完全には明かされず考察が続くタイプのホラー作品が存在します。
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