どうも、ありつむぎです。
今回は、ダークな世界観が魅力的な闇の深い8つの漫画を簡単に解説していきます。どれもおすすめの作品です。
記事の最後に再度宣伝しますが、今回解説する作品のうち7つの漫画は、以下の漫画サイトのコミックシーモアで読むことが出来ます。
コミックシーモアの会員登録方法については以下のリンクをご覧ください。
なお、アイキャッチ画像は、記事内で取り上げている死にたがり少女と食人鬼さんという漫画のワンシーンとなっています。
復讐教室

復讐教室は、2013年ごろに「要(かなめ)龍」氏によって描かれた学園マンガです。
物語は、主人公の中学3年生の少女「藤沢彩菜(あやな)」が、「自分はクラスメイトから凄惨なイジメを受けている」と告白する場面から始まります。
彩菜はそんなイジメを受けるうちに抵抗する気力を失います。
そして、「大人しくしていればすぐにイジメは終わる」と考えるようになりました。
ですが、ある日何者かによって道路に押し出され、走行中の車に轢かれて大怪我を負ってしまいます。
その後、病院で入院生活を送ることになった彩菜は「押した人間は自分のクラスメイトの誰かである」と直感的に判断しました。
そして、自身の命の危機を覚えたことを理由に
「死ぬ前にクラスメイト全員に復讐してやる」と決意しました。
また、そんな彼女の復讐のやり方は「練りに練った自身の計画を遂行してクラスメイトを少しずつ社会的に排除していく」というものとなっています。
さらに、彩菜は「野村 藍(あい)」「吉永 翔太」という2人のクラスメイトをそそのかして復讐に協力させています。
こうしたことから、「利用出来るものは何でも利用する」という彼女の突き抜けた態度が読み取れます。
ちなみに、本作の最終巻では
「読者の多くがほぼ無害と思っていた人は実は・・・」
「イジメの主導者は過去に・・・」
といった予想外の展開が待ち構えています。
なお、本作ではクラスメイトの人間関係や醜悪な精神などがリアルに描かれているため、それらも見どころとなっています。
嘆きの天使

嘆きの天使は、1990年に「山田花子」氏によって描かれたマンガの短編集です。
主人公は小さな子供や学生、大人などとストーリーによって変化します。
しかし、彼らは・・・
- 「嫌なことを拒むことが出来ない」
- 「言いたいことが言えない」
- 「考えすぎてしまう」
といった「生きにくさ」を共通して抱えている上に、「同級生」「知り合いの男性」を始めとした周囲の人間に理不尽な目に遭わされていきます。
なので、心が弱っている時に読めば、精神は徐々に抉られていきます。
ちなみに、主人公として登場する1人の女性は、自身の恋人と外で過ごしている時に「恋人にジュースを買ってもらったこと」や「自分の歩くスピードの遅さ」などを必要以上に気にしていました。
それに加えて、女性は
「そんなこまかいことを気にしてるのが分かったら嫌われるかしら」
「なんてことを気にしてることが分かったら嫌われるかしら なんて思ってるのが分かったら・・・」
と思考をループさせていました。彼女の生きにくさがヒシヒシと伝わっていきます。
なお、本作の読者は「一度読むと忘れられない漫画」「内容は重いけど好き」などと評価しました。
また、「時間はどんな憎しみも悲しみもだんだんと和らげてしまう」「人間はうれしい時に泣くのが本当だったんだ」といった本作で見られる名言も注目しています。
なお、こういったクセのあるキャラクターが主人公になった理由は、作者自身がキャラクターと同様に生きにくさを抱えていたことが関係しているそうです。
「子供を殺してください」という親たち

「子供を殺してください」という親たちは、2017年に「鈴木マサカズ」氏によって描かれたマンガです。
物語は、精神障害者の社会復帰を長年にわたって支援してきた「押川剛(たけし)」氏の実体験をベースに進んでいきます。
また、そんな本作には、押川氏と彼の後輩の2人が「統合失調症」を患った男性の親から相談を受け、その男性の元に直接赴き自立するよう説得しに行く場面があります。
しかし、その男性は押川氏の前で「全裸でバットを振り回す」「鬼気迫る表情を向けて怒鳴り散らす」といった奇行に及んでいました。
さらに、その男性は過去に
- 「「これからは中国だっ!!中国なんだっ!!」と唐突に叫ぶ」
- 「飼い猫の命をバットで奪う」
という行動を取っていたことが判明しています。
ところが、本作には「両親から愛を与えられないまま将来を期待されてきた」という男性の闇の深い生い立ちや「精神障害者は親に愛されずに成長した被害者である」といったメッセージも描かれています。
そして、このメッセージから、本作では「精神障害者は単なる恐怖の存在ではないこと」や「親になることの責任」を読者に訴えていると読み解くことが出来ます。
ちなみに、押川氏に相談を持ち掛けた男性の親が自身の子供の世話を押川氏に丸投げして行方をくらます様子も描かれています。
そこから「世の中には子供との関わりを簡単に絶ってしまう親もいる」という非情な現実が分かります。
善悪の屑

善悪の屑は、2014年に「渡邊ダイスケ」氏によって描かれたマンガです。
また、本作では主人公の「鴨ノ目武(たけし)」通称「カモ」と、格闘技に精通している「島田虎信(とらのぶ)」通称「トラ」の2人が、復讐心を抱えて相談しに来た人の代わりに復讐をする様子がオムニバス形式で描かれます。
そして、そんな復讐の対象者は
「1人の男子生徒を自害に追い込んだ同級生とそれを黙認した教師」
「無抵抗の愛玩動物を蹴りまくって逝かせたチンピラ」
などと恨んでも恨み切れない屑となっています。
そんな屑を、カモとトラは独自の方法で見つけ出します。
そして・・・
- 「火炎放射器で両目を焼き、耳の奥の器官と声帯を切断する」
- 「シンプルにフルボッコにする」
といった拷問を行います。時には処刑することもあります。
また、女性を強姦した挙句命を奪った男に対しては「全裸にしてから器具で固定し、焼けた鉄の棒を男の肛門にねじ込む」という拷問を行っています。
この時カモは
「もう二度と○○○できないねえ」
という読者の間で有名なセリフを言っています。
ちなみに、本作で見られる屑と彼らの行動の元ネタは「大津市中2いじめ自殺事件」「女子高生コンクリート詰め殺害事件」といった実際に起きた事件とそれらの加害者となっています。
そんな加害者の多くは、現実では軽い罰を受けて釈放されていますが、本作では相応の報いを受けるため、ある読者は「胸がスッキリする」と感想を述べています。
ちなみに、本作の多くの読者は、カモの顔が、元大物YouTuberの「Syamu」氏に似ている点に注目しています。
オリジナルメニューと称してカツカレーを作ったことや、オフ会ゼロ人を達成したことで有名なあの人です。
それと同時に、トラはシバター氏にそっくりと言われるようになりました。シバター氏は炎上商法で1億円を稼いだプロレスラー兼YouTuberです。
また、そんな読者を知った本作の作者は、Syamu氏を紹介するサイトを好奇心で閲覧しました。
そして、後に自身のTwitterアカウントで「実に興味深かった」とツイートしています。
ニコ生はたたん

ニコ生はたたんは、2012年に公開された、弾幕シューティングゲーム「東方Project」の二次創作、および同人誌です。漫画家の知るかバカうどんさんによって描かれました。
この作品の物語は、現代の日本において、猫耳を生やした少女「橙(ちぇん)」が、友人の「チルノ」に、自身が購入してもらったiPhoneを自慢する場面から始まります。
それから、場面は主人公の少女「姫海棠(ひめかいどう)はたて」の部屋に切り替わります。
そこで、はたてが「はたたん」という名称を使ってニコニコ生放送を行っていました。
その放送では、はたてが笑顔でリスナーと会話をする様子が描かれています。
ですが、それと同時に、生放送のリスナーによるストレートな誹謗中傷を書き込まれた怒りを静めるために自傷行為を行い、腕から大量の血液を垂れ流す様子も描かれていきます。
そんなはたてですが、突然彼女の元に、長いこと連絡を取っていなかった知り合いの少女「射命丸文(しゃめいまるあや)」から連絡が入ってきました。
そして、文と近くのファミリーレストランで再会した際に「仕事を手伝ってほしい」と頼まれます。
しかし、どうにもやる気が湧いてこなかったため、仕事を放置して3週間ほどダラダラと過ごしてしまいました。はたてはそんな自分を「家畜以下」と卑下し、昼間に外に出た際は「太陽が私に死ね!って言ってる気がする」と被害妄想を口にしました。
そんなある時、はたてはウサギの耳を生やした少女「因幡(いなば)てゐ」と出会います。
てゐは、はたてに対して「私は幸せのきっかけを作るウサギ」と名乗り、やる気をアップさせる危険なあの薬が入った小さな容器を手渡しました。
それから、はたては藁にも縋る思いでその薬を飲んで仕事に取り掛かり、一時的に仕事の成果を上げます。
しかし、その先で待っているのは、はたての何もかもが破滅していく救いのない展開となっています。
ニコ生はたたんは以下のリンクから読むことが出来ます。
https://seiga.nicovideo.jp/watch/mg33635
きたない君がいちばんかわいい

きたない君がいちばんかわいいは、2019年に発売された学園マンガです。漫画家のまにおさんによって描かれました。
物語は、主人公の女子高生「瀬崎愛吏(せざきあいり)」が、自宅で楽しそうに昼食用の弁当を2つ作る場面から始まります。
それから、彼女は学校に向かいました。
そして、昇降口に着くと、普段は周囲に隠しているものの、実は極めて親しい関係にある同級生「花邑(はなむら)ひなこ」の下駄箱にしれっと弁当を1つ入れてから教室に入ります。
その後は、3人の友人と談笑したり授業を受けたりして、何不自由なく快適に学校生活を送り、放課後を迎えました。
愛吏は校内で学校を出ていく3人の友人を見送った後、静まり返った学校の廊下を歩いて化学実験室に向かいます。
その教室には、たった1人で愛吏のことを待っていたひなこがいました。
愛吏は、自身が作った弁当を全て食べたことを教えてもらうと、唐突に、ひなこの下腹部を強い力で押し付けながら自身の指を彼女の口に突っ込みました。
そして、食べた物を強引に嘔吐させました。
しかし、愛吏は嗜虐心と異常な性癖を持っています。
なので、ひなこの嘔吐する姿と嘔吐物を見て恍惚の表情を浮かべ、心の中でこうつぶやきました。
「かわいいなあ」「もっともっと苦しんでほしいなあ」
そして、苦しむ彼女を優しく抱擁しました。
それから愛吏は、愛吏の欲求にこたえたいという一心で向き合うひなこに対して・・・
- 「へそにピアスをあける」
- 「首を絞めて失禁させ、床に溜まった尿を指ですくって舐める」
- 「赤ちゃんプレイを強要させる」
- 「調理した瓶詰の昆虫を強引に食べさせる」
などの極めて過激な秘め事を繰り返すようになります。
しかし、そんな秘め事はある同級生によって目撃されてしまいます。
そして、その同級生は強い嫌悪感を露わにしたため、愛吏たちの秘め事を収めた写真と「気持ち悪い 全部見てるぞ」「バラすぞ」などと書かれた脅迫文がひなこの元に送りつけられるようになります。
その後は、救いが一切見られない絶望的な展開が続きます。
サジちゃんの病み日記

サジちゃんの病み日記は、2017年に漫画雑誌「まんがタイムきららMAX」で掲載されていた学園マンガです。漫画家のアサギユメさんによって描かれました。
このマンガの物語は、主人公の高校1年生の少女「月宮沙慈(つきみやさじ)」が、自宅で自身の左手の小指をハサミで切り裂いて血を流しながら、長い髪の毛を短く切り落とすという衝撃的な場面から始まります。
そんな沙慈は、自分と同じ学校に通う高校2年生の少女「江戸川ひかり」に対して強い恋愛感情を持っています。
なので、学校に通いながらも授業には一切参加せず、ひかりに対してストーカー行為をしながら盗撮を行い、恍惚の表情を浮かべ続けました。
なお、そうした行為は、ひかりの同級生であり親友の少女「橋口メロ」によって即座にばれてしまいます。
メロは、沙慈のことをひかりに知らせた上で警察に相談すべきか悩んだのですが、最終的に、ひかりと警察にはこのことを知らせず、「面白そうだから」という理由でしばらく様子見することにしました。
そうしているうちに、沙慈はひかりに匿名で、盗聴器を埋め込んだ手作りのぬいぐるみや血に塗れた狂気の恋文を送りつけながら、ひかりと行動を共にしているメロに強烈な嫉妬心と敵対心を露わにし、メロの殺害を試みようとします。
なお、その後の展開では、沙慈が執拗に小指を切り裂き続けながらひかりに執着する理由と、そのきっかけを作った過去が明らかになる上に、主要人物の過去もしっかりと掘り下げられていきます。
死にたがり少女と食人鬼さん

死にたがり少女と食人鬼さんは、2014年に発売された現代社会を舞台としたマンガです。漫画家のOはぎさんによって描かれました。
このマンガの物語は、日頃から自決願望を抱えて生きている、白い髪と赤い目が特徴的な主人公の少女「白(ゆき)」が、夜中、両親の寝室から不可解な物音を聞いて目を覚ます場面から始まります。
それから、白は恐る恐る寝室に向かい、開いていた扉の隙間から中を覗きます。
しかし、そこには、白の家に不法侵入をしてきた青年「色人(しきと)」が立っていました。その足元には、色人が所持している刃物で殺害された白の両親が倒れていました。
その後、白は自身の存在を色人に気付かれ襲われました。
ですが、不思議なことに、殺される直前で色人に一目ぼれされたため、その後の成り行きで色人と共に生活することになりました。
そんな色人は「人間の死体以外食べることが出来ず、それ以外のものを食べても消化出来ずに吐き戻してしまう」という極めて特殊な体質を持っています。
なので、暫くの間は白の両親の遺体を食べ続けました。
なお、それを知った白は「私も殺して食べればいいのに」と呟いています。
そんな白に対して色人は「君を食べたら君のことを何も知らずに終わってしまうから嫌だ」と言いました。
その後、色人は白の多くの言動を感情豊かに肯定しながら彼女との暮らしを大いに楽しむようになります。そのため、白は色人への警戒心を解き、柔和な態度で振る舞うようになります。
また、話を追うごとに・・・
- 「母親の束縛によって家から出ることが出来なかった」
- 「自身の外見のせいで周囲から奇異の目を向けられていた」
- 「育児放棄をされた挙句両親から罵詈雑言をぶつけられていた」
- 「自身の両親を殺害して遺体を食べた」
といった白と色人の暗い過去が明らかになります。
ですが、その後の展開では、そんな過去を克服し、今を精一杯楽しく生きようとする2人のひたむきな姿勢が見られるようになります。
最後に
解説は以上です。
ここから宣伝になります。
導入文に記載した通り、ニコ生はたたんを除く7つの漫画は、コミックシーモアという漫画サイトで読むことが出来ます。
コミックシーモアでは、こうしたダークな漫画以外にも、少年漫画や少女漫画、ライトノベルの他、BLや、色艶の良くて豊満な胸を持つ女性の体を見て楽しむことが出来るR18の漫画も取り扱っています。
取り扱っている漫画の数は9万冊以上に及びます。まずは登録してみて、自分好みの作品を探してみるのも良いと思います。
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では、今回はこの辺で。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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