あなたに多幸感を。

SCP-999は、多幸感を与えたりくすぐったりする、人に対し友好的なオブジェクトです。

オブジェクトクラスKeter(全人類にとって敵対的な存在かつ現在の財団の力では完全に収容することが困難なクラスのSCPの総称)に分類されている危険なSCP「SCP-682 不死身の爬虫類」に快感を与えたことでも知られています。

不死身の爬虫類は、あらゆる生物に対し憎悪の感情を持っているSCPです。

その性質から、SCP-999は「癒やし系SCP」として知られていますが、その能力は単なる癒やしでは説明できない異常性があります。

なぜSCP-999は、これほどまでに強い幸福を与えることができるのか。そして、それにはどのような意味があるのでしょうか。

本記事ではSCP-999の行動原理と存在意義について考察していきます。

SCP-999とは何か

SCP-999は、ピーナッツバターのような粘度を持つゲル状かつ半透明な生命体で、うつ病やPTSDに苦しむ人々快癒させる力を持っています。

オブジェクトクラスはSafe(故意に活性化させない限り異常性が発現しないクラスのSCPの総称)となっており、施設内を自由に散歩させることを許されている珍しいSCPです。

加えて、人間に対し極めて友好的です。

このSCPが持つ最大の特徴は、前述したように接触した対象に強い多幸感や安心感を与える能力です。

積極的に接触し相手を笑わせたり安心させたりする行動を取ります。

また、前述した他の危険なSCPである不死身の爬虫類にも影響を与えました。

そのため、このSCPが持つ能力は一般的な癒やしを超越したものであると考えられます。

なぜSCP-999は人やSCPに幸福を与えるのか?

SCP-999の能力には複数の疑問があります。

  • なぜここまで強力な幸福感を与えることができるのか。
  • なぜ敵対的な存在(不死身の爬虫類)に対しても有効なのか。
  • この能力は偶然の産物なのか、それとも明確な目的を持って発現したのか。

これらを踏まえると、SCP-999はオブジェクトではなく何らかの役割や機能を持っている可能性が見えてきます。

仮説1 感情干渉説

SCP-999は、人間やSCPの感情そのものに直接干渉可能な力を持っていると考察します。

通常の生物が与える安心感や癒やしとは異なり、SCP-999がもたらす能力は即効性が高いことから、強制的に感情状態を変化させるように感じられました。

このことから、SCP-999の能力は対象が持つ感情に直接作用している可能性があります。

この仮説の強みは、このSCPによる強力な能力を説明できる点です。

一方で、そのような能力に関する起源の説明は不可能になります。

仮説2 対抗存在説

SCP-999は、危険な存在への対抗手段として存在していると考えます。

SCPの世界には、人間に強い恐怖心や苦痛を与えるオブジェクトが数多く存在します。

SCP-999はそれらに対抗する形で、幸福や安心感を与える役割を持っている可能性があるのかもしれません。

このSCPの報告書には、精神病患者や不死身の爬虫類に対しポジティブな感情を与える描写があります。

このことから、SCP-999は単なる偶然によって力を得たのではなく、意図的に能力を持った状態で存在していると考えられます。

仮説3 何者かによって目的を持って作られた説

推測の域を出ませんが、SCP-999は目的を果たすべく何者かによって意図的に作られた存在という説を提唱します。

その目的は、人の精神的安定、あるいは特定の脅威への対抗などが考えられます。

SCP-999の報告書を読み進めているうちに、SCP-999が持つ能力はあまりにも都合よく感じられました。

そのため、自然発生したものとは考えにくいとも言えるでしょう。

また、他のSCPに対する影響力を考えると、SCP-999は巨大な構造の中で役割を持たされている可能性が否定できないと思います。

この仮説では、SCP-999の能力と存在理由を同時に説明できます。

しかしながら、このSCPの創造主や背景は不明のままです。

結論 SCP-999の存在意義とは何か

以上の仮説を踏まえると、SCP-999は単なる友好的な存在ではなく「人やSCPの感情に干渉し、状況を安定させるための機能」を持つ存在であると考えられます。

偶然生まれた可能性もある一方で、意図的に作られた可能性もあります。

このSCPの裏にある構造を考えると、SCP-999は単に優しい存在ではないのではないかと投稿者は考えています。

SCP-999とSCP-682について

SCP-999は、SCP-682不死身の爬虫類に初接近した際に踏みつぶされたのですが、ゲル状の体という特徴を生かし、SCP-682の指の間から体にまとわりつき笑わせることに成功しています。

そのため、SCP-999はオブジェクトクラスKeterのSCPに対抗可能な最強クラスのSCPであると投稿者は考えます。

また、人に対しても極めて友好的な善意の塊とも言える存在です。大抵のSCPは人類に悪影響を及ぼすため、この手のSCPは非常に貴重であるように感じられました。

まとめ

このSCPをまとめると次のようになります。

  • SCP-999はゲル状の友好的なSCP。
  • 人やSCPに多幸感を与える能力を持つ。
  • あらゆる生物を憎悪している最強のSCP(不死身の爬虫類)を笑わせる能力を持つ。

最後に

ありつむぎ
ありつむぎ
内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

タイトル: SCP-999 – くすぐりオバケ
原語版タイトル: SCP-999 – The Tickle Monster
訳者: tokage-otoko
原語版作者: ProfSnider
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-999
原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-999
ライセンス: CC BY-SA 3.0

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