SCP-055- [正体不明]

財団によって収容されているにも関わらず、その情報を正確に記憶することができない異常存在です。

「何かが収容されている」ことは分かっている。

ところが、それが何なのかが思い出せない。

こうした極めて異常な性質により、SCP-055は財団内部でも詳細な把握が困難な存在となっています。

なぜ、SCP-055は記憶できないのでしょうか。どのような異常性を持っているのでしょうか。

本記事では、SCP-055の存在の正体について考察していきます。

ありつむぎ
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SCPには公式設定とは別に、読者の想像力によって怖さが完成するタイプのものが多く存在します。こうした不安定な恐怖表現はDLsiteの同人作品にもよく見られる特徴です。
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SCP-055とは何か

まずは概要について。

SCP-055は「自己保持型の記憶・認識阻害効果」を持つ存在です。

オブジェクトクラスはKeter(現在の財団では安定した収容・管理が極めて困難なSCPの総称)です。

財団職員はSCP-055について調査や記録を行うことができますが、その内容を後から正確に思い出すことが不可能です。

重要なのは、存在していることは認識できるがそれが何であるかは記憶に保持できないという点です。

反ミームという概念

このSCPを語る上で避けて通れないのが反ミームという考え方です。

まず、ミームとは流行語や都市伝説などのように伝播していく情報を指し、反ミームというのは拡散不可能な情報を意味します。

一般的な情報は見たり聞いたりすることで情報が拡散されていきます。これがミームです。

一方で反ミームは

  • 見た情報を記憶に維持できない
  • 認識できない
  • 見ても忘れてしまう

といった性質があります。

ありつむぎ
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情報を脳に定着させることができなくなるのです。

そのため、他人から他人に情報を伝えることも不可能です。

そして、SCP-055は存在する一方で情報として脳に定着しないということになります。

これこそが典型的な反ミーム的性質です。

なぜSCP-055は思い出せないのか?

ここで、SCP-055の異常性について疑問を提示したあと仮説を提唱します。

  • なぜ情報だけが保持できないのか。
  • 存在そのものは認識できる理由とは?
  • 意図的な防衛機能なのか。それとも存在特性なのか。

これらを踏まえると、SCP-055は認識の仕組みそのものに干渉する存在の可能性が見えてきます。

仮説1 自己隠蔽説

SCP-055は「認識されることを拒絶する存在」であると考えます。

通常の存在は「観測される」「記録される」「記憶される」ことで存在が固定されます。

しかし、SCP-055は認識そのものを拒否するため、情報が維持できないと考察できます。

重要なポイントとして「忘れている」のではなく「脳に保持できない」のが本質です。

要するに、SCP-055は存在しているのに存在を記憶に保持できないという極めて異常な存在ということになります。

仮説2 情報説

この仮説では、SCP-055は物理的存在ではなく情報そのものに近い存在だと考えます。

この場合、SCP-055は物体ではなく認識構造である可能性が生じます。

そのため、見る、記録する、思い出すという人の行為に干渉しているということになります。

もしこの仮説が正しければ、SCP-055は物ですらない可能性があります。

仮説3 防衛説

この仮説では、SCP-055の異常性は防衛機能であると考えます。

このSCPは、詳細を理解されると同時に弱点を把握され、財団に排除されるのを防ぐため、他者に理解されることを妨害している可能性があります。

SCP-055は攻撃したり暴れたりせず脱走しません。

ところが、どうやっても認識不可能という異常性は取り除くことは不可能です。

有力説

投稿者は、仮説1の自己隠蔽説を支持します。

詳細不明であるものの、SCP-055にとって情報を暴露されることは不都合なことであるため、反ミーム性を持つことで他者からの認識を阻害しているのでしょう。

SCP-055の本質とは何か

以上の仮説を踏まえると、SCP-055は単なる「忘れられる物体」ではなく、認識・記憶・情報保持そのものに干渉する存在である可能性が高いと考えられます。

そのため我々は、SCP-055を「観測できる」「記録できる」「収容できる」一方で理解不可能という矛盾が存在しているのです。

投稿者が考えるSCP-055の本質的な恐怖は「見えないこと」ではありません。

確実に存在している一方でその存在を理解へ辿り着けないという人間の認識の限界そのものにあるのかもしれません。

SCP-055とSCP-3125

SCP-055SCP-3125は、どちらも認識に関わる異常性を持つSCPです。

  • 055 → 思い出せない
  • 3125 → 認識すると危険

という別系統の異常に見えます。

しかし、両者を比較すると「認識そのもの」に作用するという共通点が存在します。

そのため、SCP-055はSCP-3125に対抗可能な存在ではないかという考察も存在しています。

なぜSCP-055はKeterなのか?

SCP-055 は、直接的に暴れたり大量破壊を行ったりする描写が少ないにもかかわらず、オブジェクトクラスはKeterに分類されています。

これは一見すると不自然かと思います。

通常、オブジェクトクラスKeterのSCPは

  • 収容が極めて困難
  • 脱走リスクが高い
  • 世界規模の脅威を持つ

といったように、存在に与えられることが多いです。

しかしSCP-055は

  • 攻撃性が不明
  • 形状すら不明

という、極めて特殊な存在です。

ではなぜ財団は、SCP-055をKeter指定しているのでしょうか。

Keter=強さではない

まず重要なのは、

Keterは「危険度」だけで決まるわけではないという点です。

財団におけるオブジェクトクラスは主に:収容の難しさで決まります。

つまり055は:強いからKeterではなく管理不能だからKeterの可能性があります。

収容違反しても気づけない説

非常に不気味な話ですが、SCP-055は既に脱走している可能性があります。

055は記憶されず詳細を保持できません。

このことから、収容状態すら確認できないのです。

そこにいると思っている→でも確認できない→本当にいるのか分からない

となります。

怖すぎるポイントとして、仮にSCP-055が

  • 消失
  • 増殖
  • 活動

していた場合であっても認識できないことがあります。

財団は収容していることを確認できないのです。

これについてまとめると次のようになります。

  • SCP-055がKeter指定されている理由は、単純な破壊力ではなく「収容状態を確認・維持できない」という根本的問題にある可能性が高い。
  • SCP-055は反ミーム性があり情報保持を妨害するため、財団は性質・危険性・現在位置すら完全には把握できない。
  • SCP-055の本当の脅威は、何を収容しているか分からないまま収容し続けなければならないという状況そのものにあるのかもしれない。

一言でまとめると、SCP-055は確認および認識不可能であるためKeterなのかもしれません。

まとめ

SCP-055についてまとめると次のようになります。

  • 収容されているにも関わらず情報を正確に記憶することができない異常存在。
  • 認識されることを拒絶する存在の可能性がある。
  • 財団は収容していることを確認できない。
  • SCP-055は確認および認識不可能であるためKeterの分類されている可能性がある。
ありつむぎ
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最後に

ありつむぎ
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内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。
タイトル: SCP-055 – [正体不明]
原語版タイトル: SCP-055 – [unknown]
訳者: 訳者不明
原語版作者: CptBellman, qntm
ライセンス: CC BY-SA 3.0

 

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