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【ゲームレビュー】とっても楽しくてやめられないゲームの感想や考察について

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このブログでは、フリーホラーゲームの【とっても楽しくてやめられないゲーム】の感想や考察を書いていきます。ネタバレを含むため、読む際は気をつけてください。

表向きのゲームシステムについて

この作品は、イラスト調のネコを操作して、落下してくるイラスト調のネズミをキャッチするだけのゲームです。

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1匹キャッチするたびに1ずつスコアが加算されるため、自己ハイスコアを目指すことを目的としています。

ゆめにっきの【NASU】に似た、極めて単調なゲームシステムです。BGMも至って単調で、エンドレスでリピートされます。

浜辺が背景になっています。ネコやネズミとどういった関係があるのか意味不明です。

まさか、海とネコ。ウミ+ネコ...【ウミネコ(鳥の名称)】といったようなシャレを狙っているのでしょうか。


なお、このゲームの操作性は控えめに言って最悪です。

キーボードの矢印キーで操作をするのですが、操作出来るキャラクターがツルツル滑ります。しかも、落下してくるネズミのスピードが早くて、さらには絶対に届かないであろう位置に降ってくることもあります。

取りに行こうにも取れず、それに加えて3度取り損ねたらゲームオーバーという理不尽極まりない作品です。

...。

ですが。

これらのゲームシステムは表向きで、本当に怖いのはこのゲームを止めて再び起動してからです。





ゲームの流れについて

以下より、このゲームの最初から終わりまで簡単に書いていきます。

このゲームをやめるためには少し手間がかかります。

ゲームオーバー画面の左にある【やめる】という項目にカーソルを合わせても、右の【リトライ】にカーソルが戻ってしまいます。

なので、無理やり終了させて(強制的に全画面表示になるので、FCキーで画面を閉じる)再び起動します。

すると、赤い文字で、ゲームをやめたプレイヤーに対する怒りが表示されます。

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【こんどはやめないでね】の文字の後に、荒々しい加工が施された人の顔(髪型からして女性?)が画面に映し出され、ゲームのタイトル画面が、まるで何事もなかったかのように表示されます。

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その後、再びゲームが始まります。相変わらず操作性はひどいままです。ゲームオーバー画面を見ると、【やめる】の項目に、大きな赤いバツ印が付けられています。

そして2度目には、ゲーム画面の右上に【off】と書かれた表示が度々表示されるようになります。

それをクリックすると、突然タイトル画面に戻されることと同時に、映像が著しく乱れます。ギギギ...という、壊れかけの機械が軋むような嫌な音もします。

乱れ具合が大きくなっていき、一瞬だけ、加工がされた人の顔が表示され、デスクトップ画面に戻されます。

3度目の起動です。

テレビの砂嵐のような画面が続いたと思えば、一瞬だけ人らしき顔がドアップで表示されます。

その後、赤い文字でプレイヤーに語りかけてきます。ゲームをやめたプレイヤーを叱るという内容です。そして、人の顔がさらにアップで表示されて(うめき声も聞こえた)ゲームのタイトル画面に戻されます。

今度はライフが無限になる。つまり、どうやってもゲームオーバーになりません。

ゲームを遊んでいる最中に、再度こちらに赤い文字を通して語りかけてきます。

ねぇ、楽しい?人生をかけて作った私の渾身の作品だよ...といった具合に。

それから暫く遊んでいると、背景がとても不穏なものになります。黒々しくて、海のような爽やかさとは真逆の背景です。

構わず遊んでいると、唐突に【off】と書かれた表示が落ちてきます。それに触れた途端、顔のアップ(両目がアップされている)が表示されます。

次に、右上の【off】を押すと、今度は人の口元がアップされます。

画面が戻ると、今度は落下してくるネズミが目玉に変化して、生々しい雰囲気が出てきます。

それから、ネコの頭上で1つの目が浮遊するようになります。それをクリックすると、画面が暗転して作者の抱える不満が大量に表示されます。

細かい文字でビッシリと書かれます【がんばってゲームをつくったからほめてほしい】といった旨のメッセージです。背景には、こちらを真っ直ぐ睨んでいる人らしき顔が...

自分のゲームを評価してくれない世間や、プレイヤーへの憎しみや恨みが画面を埋め尽くし、デスクトップに戻されます。

再び起動すると、黒い画面の中に【ようこそ】という文字と、ネズミやネコが出てきます。それらのキャラクターをクリックすると、今度は冷静になった文字の主の思いが書き出されます。

あの人に、ひどいゲームと言われて悲しいといったメッセージです。

その後、自分の作ったゲームと自分自身を貶し出したかと思えば、自ら命を絶つべく縄に...

最後に【彼女を救い出せ!】というゲームが始まりますが、何をしたら良いのか分からなかったので、暫く画面を見ていたら、唐突にスタッフロールが挿入されてゲームが終わってしまいました。




考察と感想


考察についてですが、誰にも自分の作ったゲームを喜んでもらえず、それどころか貶されて自暴自棄になってしまったという、ただそれだけのストーリーだと僕は思います。

度々表示される赤い文字を書いた人の正体は、恐らく作者本人でしょう。【私の人生をかけたゲームだよ】というメッセージから推測できます。

度々アップになった顔は、流れからして作者自身と考えられます。ゲームを止める度に出てきた恐ろしい人の顔となれば、自分のゲームを止めたプレイヤーを恨んでいる作者以外に考えられません。

【とっても楽しくてやめられないゲーム】というタイトルは、作者の気持ちが反映されていのでしょう。とにかく賞賛されたくて仕方がなかったのだと考えられます。それこそ、永遠に自分のゲームで遊び続けてほしいと言わんばかりに...

段々と画面が乱れていく演出は、作者の精神が反映されているのだと思います。

初めは平穏な気持ちだったのですが、プレイヤーの【ゲームをやめる】という行動によって自分の作品を否定されたと思い込み、徐々に精神が崩壊していき、最後は完全に壊れてしまったのでしょう(ラストシーンの真っ暗な背景は、作者の心が黒く染まってしまったことを意味していると考えられる)

なお、この作者は今回のゲーム以外にも作品を発表していて、それらは全く評価されなかったのだと思います。

初めて提供したゲームで、【人生をかけた】とまで言うことは難しいのではないでしょうか。他にも幾つか作品を出していて、今回のゲームである【とっても楽しくてやめられないゲーム】が自分にとっての渾身の出来だったと思ったので、【人生をかけたゲーム】と言えたのでしょう。

評価がされないという苦痛を乗り越え、人生をかけて手掛けた今回の作品の評判も芳しくなくて、ひどい劣等感に苛まれるようになったのでしょう。

才能がない。そう自分を断定し、最後は全てを捨て去るように縄に手をかけて...きっとそういうことでしょう。

作者の言う【あの人】を示す人物は、恐らく作者にとって大事な人(自分の先輩や好きな人?)だと思いますが、一体誰なんでしょうね?

これだけは最後まで分かりませんでした。ごめんね。

感想についてです。

序盤のイラストの可愛さと、ドアップで表示される人の顔といった怖さのギャップが良く出ていて、恐怖が引き立っている作品であり非常に楽しめました。最後まで遊んでも20分足らずで終わるため、忙しくてもサクッと遊べると思います。

心霊的な恐ろしさよりも、承認欲求をこじらせた人間の狂気を感じました。認められたいという欲に執着して、他人を恐怖に貶め脅すというのは非常に怖かったです。

また、このゲームはビックリホラーゲーム系なため、心臓が弱い方は遊ばれない方がいいかもしれません。




最後に

以上が、この作品の感想と考察についてでした。


キヨと呼ばれる有名なゲーム実況者によって動画にされているようです
↓↓↓
https://youtu.be/pYiS18OJi2c


このゲームのダウンロードはこちらから
↓↓↓
https://www.freem.ne.jp/win/game/20438


ここまで読んでいただきありがとうございました。