このブログでは、人気ゲームの内部に埋まっていた怖い没データを紹介していきます。
むこうアイテム
むこうアイテムは、2004年に発売されたソフト「ペーパーマリオRPG」の内部データに存在する没アイテムです。
「バレル」という名のキャラクターを使用したバグ技を行うことで「むこうアイテム」なるアイテムの存在を確認出来るのですが、このアイテムの説明文にはこのように記載されています。
「このメッセージが見れるのはおかしいよ」
これは、バグ技を使用し本来ならば見ることさえ不可能な没アイテムを入手しようとした、プレイヤーの行動を見透かした上で公式が設定したとされるメッセージで、このメッセージを見た当時のプレイヤーは「なんだかわからないが怖すぎる」と恐怖したとのことです。
しのオルゴール

しのオルゴールは、1987年1月に発売されたソフト「ドラゴンクエスト2」と、その翌年の2月に発売された「ドラゴンクエスト3」の内部データに存在する没アイテムで、その効果は、「使用者を含む敵や味方を問うことなく全員の命を奪う」というものであったそうです。
というのも、ドラクエの制作に携わった1人「堀井雄二」氏がインタビューで、「しのオルゴールは全員が〇んじゃうアイテムになるはずだった」と述べたことから、死のオルゴールの存在とその効果について明らかになっています。
そして、ファミコン版ドラクエ2、3のリメイクであるスーパーファミコン版にて、バグで手に入れたこのアイテムを実際に使用すると、堀井氏の言葉通り、しのオルゴールの効果を確認出来るそうです。
ヒノクリ
ヒノクリは、2007年7月に発売されたソフト「スーパーマリオサンシャイン」の内部データに存在する没モンスターです。
楕円形の体から生えている足は黄色く、体の上には青い1つ目が確認できるのですが、このヒノクリの姿は最終形態で、この1つ前は真っ赤に熱せられた栗のような見た目をした姿。さらに1つ前は、2つの角と無数の歯を生やした不気味な生き物の頭骨で体を覆った姿をしています。
ヒノクリが本編に登場しなかった理由として、開発中にこの敵を出現させる相応しいエリアが無くなったことや、その姿があまりにも怖いためにゲームに出せなかったのではないかと考えられています。
ゆげ2
ゆげ2は、2006年4月に発売されたソフト「Mother3」の内部データに存在する没データです。
白目を剥いた人の顔のようなものが真っ赤な背景と同化し、画面と共にユラユラと揺らめいていると謎に満ちています。
「ゆげ2」という名称の由来についてはハッキリと分かっていないのですが、この名称は、「Mother3の製作者がゲームの動作テストのために適当に付けた」という説が有力です。
そして、ゆげ2がゲームの内部データに存在する理由も、ゆげ2はMother3において登場する敵キャラクターをデザインする上での「基盤や素材」であったからだと考えられています。
1STPAI(ファーストパイ)
1STPAIは、2009年11月に発売されたソフト「太鼓の達人wiiドドーンと2代目!」の内部データに存在する没曲です。画像のおじさんについてはよく分かりません。
この曲は、硬い床の上を歩くような足音から始まり、大勢の人たちによる奇声と歓喜の声に加え、途中からは逆再生をしたかのようなくぐもった音声が響くというもので、これを曲と言っていいのかどうか、疑問を覚えるような内容になっています。
なお、この曲については様々な考察がされており、「テスト用の音声」「ゲームの音源の素材」などの説に加え、太鼓の達人の開発者の1人であるタカハシ氏本人のツイートから「1STPAIは新曲候補の1つだった」という説も唱えられているとのことです。
深夜
深夜は、1999年11月に発売された、ポケモンシリーズ第2作品目となる「金・銀」で確認されている没データです。
金・銀では、朝、昼、夜といった時間の変化によって周囲の環境や明るさが変化するシステムが取り入れられているのですが、その中の4つ目にあたるとされる時間帯「深夜」は、人や建物の光を除く、外のあるもの全てが暗闇に包まれます。
建物は目を凝らすことで見え、深夜の外を歩くことも出来るのですが、外には本来ならば野生で出現しないはずのポケモン、例えばフシギダネやリザードンなどが極端に高いレベル、もしくは極端に低いレベルで出現します。
このように、あり得ない現象を目の当たりにしたプレイヤーは、怖さに加えて驚きを隠せなかったそうです。
ベータボス
ベータボスは、2001年に発売されたソフト「ルイージマンション」の内部データに存在する没敵です。
ベータボスの見た目は真っ白で両腕が長く、体の胸に当たる部分には穴が開いている他、この敵を解析した人によって、ベータボスには5つのモーションがプログラムされていたことが判明されています。
1つ目は「idol」、2つ目は「tojo」、3つ目は「taiki」4つ目は「idor」5つ目は「damage」となっていて、それぞれの意味は、移動パターン1、登場、待機、移動パターン2、ダメージモーションとなっています。
また、なぜこの敵が没になったかについては、ルイージマンション本編に登場する他の可愛いお化けと比べ、ベータボスの姿はあまりにも無機質で不気味であるために、やむを得ず没にしたのではないかと考えられています。
なぞのばしょ
なぞのばしょは、2006年9月に発売された、ポケモンシリーズ第4作品目となる「ダイヤモンド・パール」において発見された没データです。
バグ技を使用することで行くことの出来るなぞのばしょは、真っ暗かつ平たんで、周囲をデタラメに走り回り続けた途端ゲームがフリーズしたり、なぞのばしょにおいて特定の条件を満たすことで本来ならば会えるはずのないポケモンと戦うことが出来たりと、不可思議なことが起こり続けるエリアです。
ゲーム内のバグで出現したならまだしも、どういう訳かハッキリと「なぞのばしょ」とエリア名が表示されることから単なるバグなどではないことは明らかであり、このエリアの詳細については謎に包まれています。
しかし一説には、なぞのばしょの正体は、ゲーム内で使用することが出来なかった没エリアであり、「なぞのばしょ」という名称は、他のエリアと区別するために公式が付けたものではないか?と言われています。
生き埋め
生き埋めは、ポケモン「赤・緑」の内部データに存在していた没イベントであると言われています。
ゲーム内で訪れることになる「ポケモンタワー」と呼ばれるエリアは、本来は「生きたまま墓に埋められてしまった謎の人物と戦うステージ」であったとされており、海外版の赤・緑においてその様子を映した画像がネット上で出回っています。
謎の人物の手持ちのポケモンは、どれも高レベルで強く、仮に負けてしまった場合は「新鮮な肉!」というメッセージの後、その人物に捕食されている主人公の姿が映し出されるそうです。
ただ、このように暴力的で意味不明なイベントをポケモンの制作会社が採用するとは考えにくいとの声が多数で、現在においてこのイベントの正体は、悪意のあるポケモンのユーザーが、自作したこのイベントを没データと称してネット上に公表したものである、という説が有力だそうです。