© THE POKÉMON COMPANY / GAME FREAK
このブログでは、ポケモンの怖い話と裏設定について書いていきます。
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パラセクトとキノコ
パラセクトは、初代ポケモン「赤・緑」で登場する虫・草タイプのポケモンです。
毒の胞子をまき散らす赤いキノコと大きなハサミが特徴的なこのポケモンは、パラスというポケモンが24レベルに到達した時の進化した後の姿で、背中が大きなキノコで覆われており、白目を剥いていることが特徴です。
この白目の理由は、パラセクトの背中にあるキノコが関係していると言われています。
このキノコは虫に寄生して行動するらしく、「パラセクトの卵に胞子を植え付ける」「寄生している虫の体液を吸い上げる」「マシェードというポケモンと縄張り争いをする」などと言ったように下にいる虫を操って自由に振る舞っていることがポケモン図鑑から読み取れ、キノコが虫の行動や意志を全て掌握していることが分かります。
つまり、パラセクトが白目を剥いている理由は、キノコに支配されると同時に虫が息絶えてしまったことを表しているのではないかと考えられています。
パラセクトの進化前であるパラスの目は黒いことから、パラスの時点ではキノコの支配されておらず下にいる虫も生きていたのでしょうが、虫の成長に連れてキノコも成長し、キノコに体液や養分を吸い取られ、息絶えてもなお背中のキノコに体を動かされる羽目になったということでしょう。
因みに、虫に寄生していたキノコが千切れてしまうと、その時点で虫とキノコはどちらも動かなくなってしまうそうです。
また、ポケモンのアイテムとして入手可能なアイテム「大きなキノコ」には様々な種類があるとされています。
一説によれば、その種類の1つにパラセクトの背中のキノコも含まれているのではないかと言れており、パラセクトのキノコは長寿のための薬としても重宝されているらしく、このキノコは度々人の手によって収穫されているのではないると思われます。
デスマス
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デスマスは、ポケモン「ブラック・ホワイト」で初登場したゴーストタイプのポケモンです。真っ黒で華奢な体躯に赤い瞳を持ち、金色の仮面を抱えていることが特徴的です。
このポケモンの正体については「亡くなった後に埋葬された人間の魂」であるとのことです。
その証拠として、デスマスの抱えているこの仮面は「デスマスが人間だった頃のデスマスク」であることが公式より説明されています。
図鑑説明によれば、デスマスにはかつて自分が人間として生きていた頃の記憶があり、自身の遺品であるデスマスクを見ながら生きていた頃を思い出しては涙を流すようで、生前の思い出にすがりながら自分のデスマスクを肌身離さず持ち運んでいるとのことです。
なお、ポケモンとなる前の姿が人間であったと明言されるというのは、数あるいわく付きのゴーストタイプのポケモンの中でも珍しく、水子の霊として盛んに考察されているプルリルであっても、プルリルは幽霊であるとは公式から明言されていません。
また、ブラック・ホワイトでは、古代の城というエリアにデスマスが大量に存在していることから、それだけ様々な人間の魂があの世に逝かずにあてもなく彷徨い続けており、デスマスが存在している周辺には大量の人間の亡骸が埋もれているのだと考えられます。
そして、このデスマスというポケモンの存在から「ポケモン界の人間が死んだ場合はあの世に逝くことなくゴーストタイプのポケモンになってしまう」という可能性が浮上しました。
なので、野生のポケモンとして彷徨することのみならず「ポケモンとなった元人間」がポケモントレーナーをしている「人間」によってモンスターボールに収納されて命令される身になってしまうことが、ポケモン界において人が亡くなった後にはあり得えるようです。
フワンテ
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フワンテは、ポケモン「ダイヤモンド・パール」で初登場したゴーストタイプのポケモンで、膨らんだ紫色の体とそこから垂れ下がるヒモは、何処か風船を彷彿とさせます。
外見は風船ですが、実際は「人やポケモンの魂が固まって生まれたポケモン」であるらしく「何かの拍子に体が破裂した時叫び声のような音が鳴って大量の魂があふれ出る」という特徴もあるようです。
また、このポケモンが本当に恐ろしいとされている理由として「幼い子どもをあの世に連れ去る」という点があります。
フワンテは、フラリと子どもの前現れては近くにいる子どもをあの世に連れて行くようで、フワンテを風船だと勘違いして手に持っていた子どもが突然いなくなってしまうという事件も起こっているとのことです。
子ども道連れにした分だけそのフワンテの体は膨らんでいくようで、これは連れ去られた子どもの魂をフワンテの体の一部として取り込んでいるからだと考えられ、一定数吸収することによりフワンテは「フワライド」というポケモンに進化するのだと言われています。
そのフワライドもまた、子供を誘拐するそうです。
なお、前作の「ウルトラサン・ムーン」においては、フワンテによってあの世に送られてしまった1人の少女が登場します。
一匹のフワンテの横に立つ少女は、主人公に「学校の七不思議」の実態を調べてきてほしいと頼んでくるのですが、その中の6つ目の怪談を調べていると深夜であるにも関わらずとても「賑やかな教室」を目撃します。
生徒達の様子も可笑しいのですが、主人公がそこにいる教師らしき人物に話かけると、その人物は「わたしは・・・フ・・・テに・・・こが・・・さみし・・・い・・・う・・・」という不気味な言葉を残してスリーパーというポケモンに姿を変えると何処かに消え去ります。
それと同時に、教室には主人公を残して誰もいなくなることから、主人公が見ていた「賑やかな教室」はスリーパーの催眠術によってもたらされた幻覚であったことが明らかになります。
怪談の調査が全て終わると、少女はお礼を言った後にフワンテと共に忽然と姿を消し、その後で学校に置いてある日誌を開くと、少女のパートナーポケモンであった「スリーパー」がフワンテにさらわれて、その後に少女も犠牲になったという記述を確認出来ます。
なので、あのスリーパーが残した言葉はこのようになると考えられます。
「わたしは、フワンテにさらわれてしまったあの子がさみしいと言うから、せめて幻覚だけでも賑やかな教室を作っていた」
最後に
以上が、ポケモンの怖い話と裏設定についてでした。