このブログでは、ポケモン剣盾の評価・レビューをしていきます。
ストーリーや、登場するポケモンについての重大なネタバレが含まれていますので、お読みになる際はご注意ください。
賛否両論がありつつ、クソゲーとまで言われてしまうほどの意見がある今作ですが、ここでは投稿者の主観的な意見を元に、良い点と悪い点をそれぞれ述べていきます。
良い点
3D化したポケモンについて
新作ポケモンである剣盾は、Switchに移植されたことによってグラフィックおよび画質が大幅に向上しました。
3DSの荒い画質から一転し、ポケモン達が綺麗に描き直されています。
ポケモンそれぞれが持っている、体のモフモフ具合や硬さも伝わってきて、これまで以上にポケモンが可愛らしく感じられました。
モーションを使い回していると聞きますが、それほど気になりませんでした。
過去作のポケモンは、BW出身のポケモンが多い印象を受けました。
シンボラー、バニプッチ、ゴビット、ムンナなど、やや偏りがあるのかなと感じましたが、投稿者はBWのポケモンが好きなので全く苦にならず遊べました。
また、今回初の実装となるシンボルエンカウントは、画期的であると思っています。
ワイルドエリアを闊歩する高レベルなポケモン達が放つオーラ。見つからないように動いている時の緊張感。発見されて追いかけられた時の恐怖と絶望は刺激的で、今までにはないドキドキを楽しめました。
この緊張と感動はDQMジョーカー以来です。序盤に登場する、ギガンテスやオオニワトリが怖かった記憶があります。
また、バトルにおいても、技を放った際の水飛沫や火の飛び散りなどの細かいまでしっかりと作り込まれている点が非常に好感が持てました。細部まで拘り抜くというプライドが現れていると思います。
これほどまでに作り込んだのは今作が初めてでしょう。今作においては、クオリティの成長ぶりをマジマジと感じられました。
それと、ピカチュウとイーブイ。
この2匹には声優さんが付いています。恐らく、ピカブイと同じ声優さんです。
シンボルエンカウントで登場するこの2匹は、草むらからヒョッコリと現れて、主人公の足元まで来ると、思い思いのアピールをしてきます。
他のポケモンとは違って自分から当たらず、主人公が近づいてきて来てくれるところを待っているというのは、他にはない可愛さを感じました。
主人公が可愛い
女性主人公がとても可愛いです。元がカワイイので、何を着せても似合います。
ドレスを着せても良いですし、赤い派手なミニスカートを履かせても似合います。可愛さは歴代最高レベルでしょう。
道具を買わなきゃいけない。けれど本当は、衣装を買い込んでしまいたいという葛藤に幾度となく苦しめられました( ´ω` )
また、衣装チェンジに加えて髪型、目の色まであらゆる点が変更可能で大満足です。白い髪と赤眼を選べるという点は何よりも評価します。さらに白い髪色が選べれば尚良です。
剣盾の新ポケモンについて
意見が分かれている今作のポケモンのデザインですが、投稿者はほとんど気に入っています。
御三家およびザシアンとザマゼンタを除けば、後のポケモンはみんな好きです。
特に、ワンパチとアーマーガアがツボです。彼らと暮らせば人生が楽しくなるような気がします。
化石ポケモン、ガラル地方限定の白いサニーゴについては、イギリスで過去に起こった復元ミスや、現実世界の環境破壊への注意喚起という任天堂からのメッセージを感じられました。
歴史や今の環境を、ポケモンを通して理解出来るという意味で、これらのポケモンの登場は悪くはないと思います。
投稿者は、どちらも個性的であると思っただけで嫌悪感は持ちませんでした。
「おぉ!…まあ、こういうのもアリだよね」
という感じです。
4番目のジムのトレーナーや、オニオン君が白いサニーゴを使ってきた時は、流石にちょっとビックリしましたがそれだけです。
子供たちに、現実世界ではサンゴ礁が悲惨な目に遭っているという事実を分かりやすく伝えるには、サンゴをモチーフにしたサニーゴを使うことが最適だったのでしょう。決して、サニーゴファンを悲しませるためにやったのではないと思います。
環境問題を真剣に考えていかなければ、鮮やかな美しいサンゴも白く醜くなってしまうという、公式からの強い忠告であるように感じました。
それと、ウッウというポケモンがピカチュウを飲み込みかけていることが問題とされているらしいですね。
投稿者は、遊び心があって面白いとは思いますが不快にはなりません。
悪意のないおふざけ要素の1つであることは明白です。批判される理由が分からないです。
めざパの廃止について
これについても賛否両論ありますが、投稿者は、どちらかと言えば良かったのかなと思います。
確かにこの仕様は、過去作でめざパを懸命に厳選したことを否定された気分になります。
しかし、このめざパがあるために厳選の難易度が上がり、結果的にネット対戦をする人口が少なくなっているというのは、公式から見て喜べないことでしょう。
公式は、沢山の人にネット対戦をしてもらいたいはずです。そのためには、少しでも厳選の難易度を下げてネット対戦の参加における敷居を低くする必要がある。
つまり、めざパの廃止は、ネット対戦の人口の増加が見込めるという意味で好意的に受け取るべきなのかなと個人的に思います。
ロトム図鑑
前作のロトムは非常にうるさかったものの、今作では静かになってくれました。騒音がなくなり、おかげで旅に集中出来ました。
BGM
様々な場面で流れるBGMも最高でした。
街の雰囲気に合うBGM。活気のあるトレーナー戦。トレーナーごとの専用BGMなど、どれも秀逸な曲ばかりでした。
特に、ビート戦とジムリーダー戦のBGMが好きです。テンションがむっちゃ上がります。
悪い点
以下より、悪いと思った点を書いていきます。
ロード時間
建物に入ったり出たりした時に、度々読み込みに時間がかかってテンポロスしています。
これまでにはない精密な作り込みであるためローディングが入ってしまうのは仕方がないとは思いますが、個人的にはマイナスポイントです。
ストーリー
旅をしている感覚が薄れます。ホップ、ソニア、ダンデなど、常に誰かに付きまとわれてウンザリしました。ホップ君は沈黙と感情を抑えることを覚えた方が良いです。
開会式が始まる序盤についてはまどろっこしさを感じました。それこそ、辞めたくなるほどです。
ただ、それが終わってからはテンポよくサクサクと物語が進んでいき、辞退しなくて良かったと心から思いました。
また、エール団が単なるジムトレーナーだったということには失望しました。プラズマ団のような、ちゃんとした悪の組織が出てこないとつまらないです。
他にも、ダンデは本当に無敗だったという嘘みたいな本当の話。ビートはローズに認めてもらいたかっただけであるということ。さらに、SNSなどで多くの人たちに予想されていた通りローズが黒幕だった…のような事柄は呆気なく感じました。
結局、ローズとマリィは関係あるんですかね?本編をプレイしていても2人のやり取りが一切出てこないので最後まで分かりませんでした。
なお、オリーヴの持つ稚拙でどす黒い精神については予想外でしたし驚きました。ポケモンバトルで繰り出してきたダストダスは、まさに彼女のドロドロとした淀んだ心を映しているように思います。
ストーリーにおいて驚きがあったのは、オリーヴのむき出しになった醜い精神という部分だけで、他は平坦もしくは回りくどく感じました。
ダイマックスについて
ダイマックスバトルは、今作の注目されるべきポイントでしょう。ワイルドエリアにおいて、またはストーリーの中で、度々ダイマックスポケモンと戦うことになります。
それは良いのですが、ワイルドエリアにおけるマックスレイドバトルをする際に、意地でも協力しなければならないという理由が見当たらないです。1人で4匹のポケモンを使えば済むというのに、何故1人で挑戦する際にもNPCが参加するのでしょうか?
1人でやりたい人は同時に4匹のポケモンを。みんなでやりたければマルチを…のように、プレイヤーに選択肢をくれても良かったのでは?
ダブルバトルだって、味方がいない時は1人で自分のポケモンを2匹使って戦いますよね?それとはどう違うのですかね。ダイマックスバトルにおいていちいち共闘するという意図が、投稿者にはイマイチ掴めませんでした。
技レコードの導入
技マシンの他に、1度しか使えないという技レコードが導入された点は大きなマイナスです。
技マシンのほとんどは使い所に困る技が収録されているにも関わらず、きゅうけつ、10万ボルト、ストーンエッジなど、強い技は全てレコードに収納されています。しかもそれを受け取るためには大量のポイントが必要です。1つの技に支払うポイントが8000とは、流石にふざけているとしか思えません。
なんでこんなことをしたでしょう。
せめて、お金で買えるようにしてくれれば救いはあったのでしょうが、ダイマックスポケモンの巣穴を調べてポイントを稼がなければならないというのは何だか疲れます。
最後に
以上が、ポケモン剣盾のレビュー・評価でした。
どちらかと言えば、厳選やネット対戦をするためではなく、ストーリーおよびポケモンとの触れ合いを楽しみたいと考えている人向けの作品だと感じました。
マイナスポイントもありますが、総合的に見て、新作のポケモンは面白かったと投稿者は感じました。
では、今回はこの辺で。ここまで読んでくださりありがとうございました( ´ω` )/