アニメのトラウマ回4選
ありつむぎです。
今回は、過去に放送されたアニメのトラウマ回を4作品紹介していきます。
遡る嘆き
遡る嘆きは、2020年放送の、魔法が存在するファンタジー世界が舞台のアニメ「魔女の旅々(たびたび)」の第9話です。
この回は、「時計郷ロストルフ」という国に足を運んだ主人公の若い魔女「イレイナ」が、手持ちの金銭が枯渇し困り果てる場面から始まります。
そんなイレイナですが、ふと「超短期間働ける魔法使いを大募集!大金を稼ぐチャンスです」と書かれたチラシを見つけます。
藁にも縋る思いでそのチラシに書かれた依頼主の魔女「エステル」の住所を訪れ、エステルから「幼少期からの付き合いである自身の親友「セレナ」を救ってほしい」という依頼を受けました。
というのも、セレナは今から10年前に「突然押し入ってきた強盗に両親を殺害される」「後に引き取ってくれた叔父に虐待される」といった過程を経て心を壊し、極悪非道の殺人鬼になってしまったと言います。
そのため、エステルは今から3年前に国の指示を受け不本意ながらセレナを捕らえ、処刑せざるを得なかったそうです。
そこで、エステルは自身の魔法を使って10年前の世界に戻り、セレナの両親の命を奪った強盗を叩きのめして未来を変えたいと言います。
イレイナはその依頼を引き受け、エステルとともに10年前のセレナの自宅へ向かいました。
それから、イレイナはエステルと離れた場所で、強盗が現れるその瞬間まで待機していました。ですが、イレイナの目に飛び込んできたのは、両親を刃物で殺害したセレナの姿でした。
つまり、強盗に殺されたという話は全て嘘で、実際は、セレナ本人が両親を殺害していたのです。
それから、セレナはイレイナに対し
- 「自分は両親に日常的に虐待されていた」
- 「エステルのことは親友だと思っていなかった」
- 「人を殺すのは楽しい」
などと嬉々として語り、イレイナも手にかけようとするのです。
しかし、最後にセレナはエステルの魔法の攻撃を受け、悲惨な末路を辿ることになります。
なお、公式X(現在のTwitter)では、この回を告知した際に「この作品には一部刺激的な表現が含まれます。児童および青少年の視聴には十分ご注意ください。」という警告文を掲載しています。
そのため、遡る嘆きは「シリーズ屈指のトラウマ回」だと考えることができます。
ちなつ無双
ちなつ無双は、2012年放送の日常系アニメ「ゆるゆり♪♪」の第8話です。
この回は、クリスマスの季節における3本立ての作品となっています。
1つ目は、架空の学校「七森中学校」の女子生徒「歳納(としのう)京子」が、友人たちに助けられながら冬のコミックマーケットで販売する漫画の原稿を執筆する話。
2つ目は、多数の仲間たちとカラオケ店でクリスマスパーティをする話。
3つ目は、同じく七森中学校の女子生徒の「吉川(よしかわ)ちなつ」が、先輩である「船見結衣(ふなみゆい)」と仲良く食事をしたり映画を見る話となっています。
それらの話自体には過激な描写はなく、頭を空っぽにして楽しむことができます。
ですが、3本目のラストシーンでは、突然何者かの絶叫が響き渡ります。
それと同時に、ちなつが描いたという設定の、粗雑で無駄に立体感のある自画像と結衣のイラストが画面いっぱいに映し出されるのです。
その後、唐突にアニメ本編は終了します。
通常の回と変わらずクレジット表記がされ、明るくかわいらしいエンディング曲が流れるなか、この凶悪なイラストは映し出され、その存在感を発揮し続けました。
せるりあん
せるりあんは、2017年に放送された、架空の巨大な動物園「ジャパリパーク」内で繰り広げられるアニメ「けものフレンズ」の第11話です。
この作品では、記憶を失った主人公「かばん」、ジャパリパーク内の火山から放出される未知の物質「サンドスター」の影響で女性の姿を獲得した動物、通称「フレンズ」の1体である「サーバル」、小柄なロボット「ラッキービースト」との旅が行われます。
そして第11話では、ジャパリパーク内に突然現れた四本の長い脚を持つ巨大な黒いセルリアンと相対する場面から始まります。
セルリアンは、光に反応する特徴と頑丈な体の他、どれほどダメージを受けても肉体を再生させる凶悪な特徴を持っています。
真正面から戦っても絶対に敵わないと判断したかばんは、夜になるのを待ってから、ラッキービーストが運転するバスのライトを使ってセルリアンを誘導し、海に沈めて撃退するという作戦を考案します。
そして、計画は実行に移され、初めのうちはセルリアンの攻撃を避けながら誘導できていたのですが、突然セルリアンは攻撃を止め、巨体と体重を生かして地響きを起こし、かばんたちが乗っているバスを横転させました。
その後、かばんの近くにいたサーバルはセルリアンに取り込まれてしまったため、かばんは決死の覚悟で木にのぼり、その上から体内に飛び込んで気絶しているサーバルを救出。
サーバルとセルリアンの距離を離すために、所持していた松明に火をつけて走り出しました。
無事に距離を離すことに成功したものの、かばんは、セルリアンが自分のことを押し潰すために前足を振り上げている姿を見てもう逃げられないと悟り、最後は、かばんが信じがたい目に遭うと同時に幕を閉じます。
なお、この最後の描写は当時のファンたちを驚愕させ、いつしかこの出来事は「けものフレンズ11話ショック」と呼ばれるようになりました。
このように、明るい作風から一転する緊迫した展開と、主人公の安否を翌週まで明かさない残酷な幕引きから、第11話は、けものフレンズを代表するトラウマ回の1つだと言えるでしょう。
はじまり
はじまりは、2015年に放送された、現代社会が舞台のアニメ「がっこうぐらし!」の第1話です。
この回は、ある朝に、架空の学校「巡ヶ丘(めぐりがおか)学院高等学校」内で生活している女子高生「丈槍由紀(たけやゆき)」が、放し飼いをしている犬「太郎丸」に顔を舐められ、寝室として使用している学校の部屋で目を覚ます場面から始まります。
それから、起床した由紀は身支度を整えると、同じく学校で暮らしているメンバー「恵飛須沢胡桃(えびすざわくるみ)」「若狭悠里(わかさゆうり)」「直樹美紀(なおきみき)」が待つ生徒会室に行き、そこで朝食を平らげます。
そのあと、廊下でたまたま出会った部活の顧問「佐倉慈(さくらめぐみ)」こと「めぐねえ」と会話をした後、所属している教室に入り、多数の同級生とともに授業を受けます。
その次に、由紀は自身を迎えに来た美紀と共に、突然行方不明になった太郎丸を捜したり、屋上に作った畑で育てている野菜の管理をしたりと、学校で楽しく活動を続けます。
ですが、このアニメには
- 「割れ放題の窓」
- 「校内に設置された簡易的なバリケード」
- 「畑に立てられた謎の十字架」
などの不穏な描写が見られ、話が進むにつれ、由紀と同じクラスの多数の生徒や、めぐねえの存在さえも不確かな物になっていきます。
そして終盤、それまで描かれていた明るい学校生活の印象を根底から覆す、衝撃的な事実が明らかになります。

