かつての世界では、様々な処刑が行われていました。
処刑方法は様々で、故意に溺死させたり、ハリ串刺しにしたり、はたまた害虫に体を食いちぎらせるといったように、世界各国で悪趣味と呼ぶに相応しい残虐行為が繰り広げられていました。
そんな処刑は、特別な場合を除いて現在ではほとんど行われていませんが、やはり処刑の種類や具体的な内容などについて気になる人も多いかと思います。
そこで今回は、過去にあった世界の処刑のうち、ヨーロッパで行われていた処刑を中心に紹介していきます。
なお、今回のブログは非常にエグい描写が登場するため予めご了承ください。
溺死刑
出典:Wikipedia
溺死刑は、古代~中世ヨーロッパで行われていた処刑方法です。
この処刑は、罪人を故意に溺死させるというもので、そのほとんどは川や海で行われ、主に女性を処刑する際に用いられました。
何故女性かと言えば、かつての古代~中世のヨーロッパでは、身分の低い女性が罪を犯すということは許されないという風潮が強かったことや、不倫や人殺しなどをした女性のほとんどは、溺死刑で×すという決まりがあったからと言います。
溺死刑の手順は以下の通りです。
- 処刑の執行人は溺死刑の判決が下った罪人の服を脱がせて辱めを受けさせる。
- 罪人を無理やりしゃがみ込ませて股の下に棒を通し、手足をその棒に縛り付ける。
- 処刑執行人はそのまま罪人を水の中に突き落とす。
この時、罪人のほとんどは息継ぎをするために水面に顔を出そうとします。
しかしそのような場合は、すぐさま他の執行人が棒を使って罪人の顔を何度も突いて呼吸を妨害します。
そうしているうちに、冷たい水の中に沈められた罪人の体は急激に冷やされ心臓発作が引き起こされるだけでなく、水中でもがいているうちに脳に酸素が行き渡らなくなって正常な判断が出来なくなったまま心肺停止、つまり死を迎えます。
また、罪人が死んだ後も、罪人の体は引き上げられることなく放置され、水分を大量に吸収した罪人の肉体はふやけてボロボロに崩れます。
崩れた罪人の体は、水の中を泳ぐ魚や飛来してくる鳥のエサになることもあり、数日後には×が剥き出しになった罪人の遺体が確認出来たとのことです。
なお、溺死刑の処刑の場は、池や湖ではなく川や海が選ばれたのですが、これは川や海の水流で罪人の遺体を遠くに流すためであったそうです。
しかし、そのほとんどは上手く流れず、結局罪人の遺体の多くは人の手によって引き上げられました。
車輪刑(車裂き刑)

出典:Wikipedia
車輪刑(車裂き刑)は、16世紀~19世紀の始まりにフランスやドイツなどのヨーロッパで盛んに行われていた処刑方法です。
この処刑は、その名の通り車輪を使った処刑方法で、親や兄弟のような血縁関係のある人を殺めた者は全員車輪刑に処されました。
最初期の車輪刑は、縄で縛り付けた罪人をうつ伏せし、その上で車輪を何度も転がすというもので、肉体を数段階に分けて潰すことによって苦痛を長引かせるという、×問と処刑を兼ね備えていました。
また、当時のヨーロッパでは車輪は太陽の象徴とされており、車輪刑は罪人の処刑と同時に「太陽神への生贄」を目的として行われていたとも言われています。
そして、車輪刑は時代と共に形を変えていき世界各地で見られるようになるのですが、中でもドイツで行われた車輪刑は凄惨を極めました。
始めに罪人は車輪に括り付けられるのですが、この時の罪人の手足は鈍器で殴打されそれぞれの関節が砕かれます。
これには
- 刑の執行中に罪人に暴れられることの防止
- 車輪刑を見物している観衆に対する見せしめ
といった理由がありました。
そして、罪人の体が固定された車輪は鋭いトゲが打ち込められた床材の上で回転され、罪人の肉体は車輪の回転と共に床のトゲに抉られていき、全身の肉が切り裂かれ、骨が砕け、×臓が潰されていきます。
また、車輪の回転数が10回にもなると、罪人が死ぬことは当然のこと、車輪の周囲には罪人の千切れた×片や脂を含んだ血液で塗れていたそうです。
また、このような残酷な方法ではなく、四肢の骨を砕いた罪人の体を車輪の上に掲げ衰弱死させるという方法も用いられていました。
しかし、この方法を取った場合は、死後の罪人の体が×敗し強烈な悪臭を放ち続けてもなお放置され、太陽の光によって遺体が完全に乾燥するまでその場で晒され続けたと言います。
しかし、この刑を免れた事例もあります。
フランス革命が起きる前のフランスにおいて、ジャン=ルイ・ルシャールという脚本家が、車輪刑に処される前に、民衆によって処刑台を破壊し彼を助け出されるという事件が起きました。
これには、民衆が国家による残虐な処刑を否定する気持ちを示すために行ったとされています。
そしてジャンル=ルイ・ルシャールはその後放免され、この事件を機にフランスにおいて車輪刑が行われることは大幅に減ったと言われています。
石打刑

出典:Wikipedia
石打刑は、イスラム国家にて紀元前から行われている処刑方法です。
イスラム国家においては
- 不倫
- 婚姻関係を持たない者との性交
- 同性愛
といった内容は「不道徳な罪」とされており、このような罪を犯した者は性別や年齢を問うことなく石打刑で命を奪われます。
また、この処刑の最初期は
- 罪人をロープで固定し、刑の執行者が罪人を大きな石で殴打する
というシンプルな方法が用いられ、罪人が死ぬまで何度も大きな石で叩いたと言います。
この処刑において、初めの一撃が上手く頭に当たって死ぬことが出来たのであればまだしも、ほとんどの罪人は暴れて抵抗するため、短時間で刑が終了することは稀であったとのこと。
ですので、執行人は頭部を狙ったつもりであっても、罪人の命に別状はない頬や眼球などに石が命中してしまうことが多発しました。
そして、罪人はその痛みに苦しみながら何度も処刑執行人に石で殴られるという形容しがたい目に遭いながら命を奪われたそうです。
また、小さな石を使った処刑方法も存在しています。
こちらは
- 罪人を逃げられない場所に立たせる
- 外にいる大勢の一般人が罪人に向かって大量の小石を投げる
- そのまま罪人を放置する
という方法が取られています。
これにより、罪人は石に全身を打たれる痛みに悶えながら投げられた石に埋もれて衰弱死します。
なお、先ほど紹介した形こそ変えたものの石打刑は現代でも行われています。
石打刑が行われている国としてはイランやアフガニスタンなどが挙げられて、その内容も残酷極まりありません。
その方法として
- 処刑執行人が罪人の半身を地面に埋めて身動きが取れない状態にする
- 罪人に布袋をかぶせる
- 執行人の合図とともに大勢の一般人による投石で罪人を苦しませながら死に至らしめる
という手順を踏み処刑が行われます。
また、処刑に関して「一度の投石で罪人を×してはいけない」という決まりがあるらしく、石の大きさは政府によって決められた石のみが処刑場に運ばれるそうで、その石を使って処刑を行います。
そして最後に、執行人が大勢の一般人からの投石によって亡くなった罪人の布袋を取るのですが、その顔は血液に塗れた肉団子のように膨れ上がっており、それが元々人の顔であったのかさえ疑ってしまう程の無残な姿があったとのことです。
また、この残酷極まりない処刑に対して、世界各国の人権保護団体は「非人道的だ」と猛烈に非難している他、石打刑が現代でも行われていることに対して世界中で物議を醸しています。
猛獣刑
出典:Wikipedia
猛獣刑は、紀元前の古代ローマなどで行われていた処刑方法です。
ライオンやクマなどの獰猛な獣に罪人を惨×させるという処刑方法で、猛獣刑の始まりは野生動物が住む自然界に罪人を放置したのが始まりであるとされています。
そして、猛獣刑の舞台として有名なのはコロッセオです。
古代ローマにおけるコロッセオでは、猛獣と猛獣、人と人同士の決闘を観戦できたのですが、当時のコロッセオで行われていた演目の中には猛獣刑も含まれていました。
古代のローマに住んでいたキリスト教信者は、王の権力を揺るがす「キリスト教」を信仰しているという理由でローマ政府から非常に嫌われており、キリスト教信者のほとんどは「罪人」として扱われ猛獣刑に処されました。
そしてコロッセオにおける猛獣刑のやり方としてメジャーだったのは、「戦闘」と称して罪人と猛獣を戦わせるというものです。
- 会場の中央に立つ罪人の前に、1匹もしくはそれ以上の猛獣を歩かせる
- その上で罪人と猛獣が命を懸けた戦闘を行う
といった流れなのですが、罪人には武器や防具の装備さえ許されていません。なので、名目上は「戦闘」であるものの出来レースです。
なお、猛獣の種類も日にちによって異なりました。
- 残虐な処刑を見たければライオン
- じっくりと罪人が死んでいく様子を見物したい時にはクマ
といったように、観客の気分によって用意される猛獣が変更されたのですが、武器さえ持たない罪人が、どちらの猛獣に挑んだとしても勝てる訳がありません。
筋力や脚力において、猛獣よりも圧倒的に劣っている生身の人間が猛獣に敵うはずもなく、ましてや猛獣から逃げ切れるはずもなく、人間の脆い体や内臓は猛獣によって容易に抉られ、噛み砕かれ、食い千切られていきました。
また、猛獣によって全身を貪られる罪人の絶叫は、当時のローマの人々にとっては心地よく、公開処刑は大いに盛り上がったそうです。
ちなみに、これらの出し物の見物をするためにコロッセオに足を運んだ客には、コロッセオの運営から食事が無料で用意されたそうで、観客達は食事をしながら、当時の娯楽である決闘や公開処刑を楽しんだとのこと。
また、現代のコロッセオはイタリア旅行における人気の高い観光名所であると同時に心霊スポットとしても有名で、かつての決闘や処刑によってコロッセオで亡くなった人たちの霊が夜になると出るというウワサがあります。
最後に
以上が、世界の処刑4選でした。
今から数百数千年前は、倫理観や道徳心などは存在しておらず、こうして処刑を勝手気ままに行っていたのでしょう。
ただし現代では、石打刑を除いてこのような処刑は行われることはなく、仮に裁判によって死罪が確定した場合であっても、罪人を出来る限り苦しませない方法で殺めることが通常となっています。
・・・本当に、現代に生まれたことに感謝してもしきれません。
では今回はこの辺で。
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