【SCP-106】なぜ苦しめ続けるのか?オールドマンの異常性と行動原理を考察
SCP-106(オールドマン)
異常な空間へ引きずり込み対象を即座に排除すること以上に、長期的に干渉する性質を持っている存在です。
単に×すのではなく「時間をかける」というのがこのSCPの異常性。
なぜSCP-106はここまで執拗に対象を狙うのでしょうか。
そして、その行動にはどのような目的があるのか。
本記事では、SCP-106の行動原理と執着について考察していきます。
SCP-106(オールドマン)
まずは概要について。
SCP-106は腐敗した老人のような外見を持っており、対象を腐敗させる能力とポケットディメンション(異常空間)へ対象を引きずり込む能力を持っています。
オブジェクトクラスはKeter(全人類にとって敵対的な存在かつ現在の財団の力では完全に収容することが困難なクラスのSCPの総称)です。
この空間内では一般的な物理法則が通用せず、SCP-106はターゲットに対し長時間におよぶ苦痛を与えることが確認されています。
また、SCP-106はすぐに対象を×すのではなく、あえて生存させたまま処理する傾向が見られます。
SCP-106の行動原理は?
SCP-106の行動に関する疑問です。
- 長期間拘束し反応を観察する行動傾向を持っている理由は?
- なぜ専用の空間まで用意して対象を拘束するのか。
- 行動は本能なのか、それとも意図的なものなのか。
こうしたことを考えると、SCP-106は長期的に干渉することに価値を見出している可能性が浮上します。
仮説1 苦痛摂取説
SCP-106は、対象の苦痛や恐怖をエネルギー源として利用していると考えます。
長時間にわたって干渉するのは、対象者から多くのエネルギーを引き出すためのプロセスである可能性があります。
この仮説の強みは、対象者に持続的な苦痛を与える理由を説明できる点ですが、どのようにエネルギーが利用されているのかは不明です。
仮説2 娯楽説
この他にも、対象の反応過程そのものに強い執着心を示している可能性があります。
実際に、捕らえた対象をすぐに×さず環境や状況を利用する様子は何らかの意図を感じさせます。
この場合、SCP-106は知性を持ち意図的に苦痛を引き延ばしていることになります。
この仮説は執拗な行動を説明できますが、そのような価値観を持つようになった経緯は不明です。
仮説3 空間支配・管理説
この仮説においては、SCP-106の異常空間は単なる狩場ではなく「支配された領域」であると考えます。
SCP-106は、その空間内で対象を完全にコントロールし、時間や環境を利用して苦痛を与える特徴があります。
この場合、■■を与えることは目的ではなく「支配の証明」あるいは「領域維持のプロセス」である可能性があります。
仮説4 老化・腐敗の具現化説
この仮説では、SCP-106は腐敗や老化といった現象そのものを体現した存在であると考えます。
その行動は、急激な破壊ではなく時間経過による老化そのものに近い現象とも考えられます。
この視点で見ると、SCP-106の行動に悪意はなく、本質に従った結果である可能性があるということになります。
有力説
投稿者は、これらの仮説のうち娯楽説を提唱します。
×害を目的としている場合一瞬のうちに×めるでしょう。
しかし、このSCPはあえて腐食させています。
いずれにしても、SCP-106は自身の能力で人を積極的に腐食させています。
SCP-106が腐食能力を用いた継続的な接触行動を繰り返しているのは、強い執着心理由が関係しているのではないでしょうか。
SCP-106の本質とは何か
以上の仮説を踏まえると、SCP-106は「苦痛を引き延ばし支配すること」に特化した存在であると考えられます。
いずれにしても、SCP-106の恐怖はその能力ではなく、長期間にわたる干渉を大前提とした行動原理にあると見るべきです。
若年層を狙う理由
前述したように、SCP-106は「若年層を優先的な標的としている傾向にある」と報告書に書かれています。
これは偶然とは考えにくく、意図的に襲っている可能性が考えられます。
これも前述しましたが、大前提としてSCP-106は即座にターゲットを×害しません。
このことから、長期間の拘束と与える■■の他、恐怖の持続を重要視しているように感じられます。
ここからは、投稿者が考える若い人間を狙う仮説を提示します。
仮説1 苦痛優先説
SCP-106は、強い恐怖心を感じる人物を対象にしている可能性があります。
一般的な若い人間は、生存本能が強い上に将来への執着心があり恐怖に対する反応が強い傾向にあります。
その結果、SCP-106は「若い人間は長期的に干渉可能な存在」と考えている可能性があります。
仮説2 生命力摂取説
SCP-106は、ターゲットの生命エネルギーや活力を利用しているのかもしれません。
若い人間の多くは、肉体的に活力があり精神的エネルギーが強い傾向にあります。
即ちこのSCPは、心身ともに劣化しておらず生命力のある人間を選り好みしている可能性があるということです。
仮説3 対比説
SCP-106は、老化と腐敗が印象的なSCPです。
それに対し多くの若い人間は、それとは正反対な生命力と健康な肉体を持っている傾向にあるかと思います。
そのため、SCP-106が腐敗している存在だとすれば、若い人間は生命力あふれる存在として対照的に見ることができるでしょう。
そして、このSCPは生命力ある存在を蝕むことを目的に若い人間を求め続けているのかもしれません。
有力説
投稿者は、1つ目の説を有力視しています。
前述したように、SCP-106は■■を重視しています。そのため、生命力が豊富な若い人間を狙っているのでしょう。
また、そういった存在を腐食される能力は、このSCP自身が腐敗していることと強く結びついているようにも感じられました。
現在は収容違反を起こしていない理由
現時点でのSCP-106は収容違反(脱走)を起こしていません。
このSCPには、腐食させることのみならず、ポケットディメンションを使い壁や床を通り抜ける能力も備わっています。
このことから、一般的な物理法則に縛られることなく自身を収容しているコンテナ内部から脱出することは容易のはずです。
しかし、なぜ現在のSCP-106は財団の監視下に置かれているのでしょうか。
この理由について投稿者は、このSCP自身が収容されることを受け入れているからだと考えます。
脱走する必要性がないと判断しコンテナ内にとどまっているのでしょう。
その理由については、財団の施設が他者へ苦痛を与え続ける上で都合のいい環境だからだと説明できます。
このSCPは、自身が自由の身になることを求めていないのでしょう。それ以上に財団の施設に対し関心を抱いている可能性があります。
財団内には、人や恐怖心といったこのSCPが好むもので溢れかえっています。
そして、SCP-106は財団の施設を効率的に狩りを行える場所であり、獲物の供給装置と見ている可能性もあります。
報告書によると、このSCPが脱走した際は囮として[削除済み]ことが決まっているようです。
つまり、SCP-106は自身が脱走した場合いつでも財団によって干渉可能な獲物を与えられるととらえられます。
このことから、このSCPにとって財団は非常に都合のいい施設であると解釈できるでしょう。
まとめると、SCP-106は完全に収容されているのではなく、このSCPの意思によってコンテナ内にとどまり続けているということになります。
さらに嚙み砕いて言うと、SCP-106はコンテナ内にいることを自分の意思で選んでいるということです。
SCP-106は完全に収容されていないのです。
これこそが、SCP-106の最も恐ろしい部分と言えるでしょう。
SCP-106とSCP-173
SCP-106とSCP-173(彫刻-オリジナル)はいずれも危険なSCPとして知られています。
しかし、×し方に明確な違いがあることから行動原理も異なっている可能性があるでしょう。
SCP-106は長期間干渉することに対し、SCP-173は瞬時に対象の首を折ります。
SCP-173の特徴的な部分として、一瞬で対象を×害することが挙げられます。
そのため、SCP-173は×害が目的であり、SCP-106は干渉することが目的だと考えられるでしょう。
また、この2体のSCPの共通点として、人としての倫理観を持っていないことが挙げられます。
SCP-173は機械的に行動し、SCP-106は弄ぶために行動しており恐怖の質が明確に異なっています。
SCP-106とSCP-187
未来予知の能力を持つ20代半ばの女性、SCP-187(複視)がSCP-106を観察した際、SCP-106の脱走事件が発生しました。
そして、SCP-187を観察していた財団スタッフが襲撃されることに。
なお、その件についてSCP-187は次のように述べています。
「あれ……あいつは観客を欲しがってた。見てくれる誰かを。あいつはそれが好きなのよ」
http://scp-jp.wikidot.com/experiment-log-187-1
ちなみに、不可解にもSCP-106はSCP-187を狙わなかったのですが、この理由は、SCP-106自身がSCP-187を「観客」と見なしたからだったと想像できます。
SCP-106は、自身の行為を他者に見てもらうことに喜びを感じるのかもしれません。
SCP-106の正体について
これはReddit(コミュニティサイト)で確認したことなのですが、SCP-106の正体について2つの説が提唱されているようです。
まず1つはローレンス伍長という説です。
ローレンス伍長は、tale(SCPに関する短編小説)に登場する第一次世界大戦の兵士であり、終戦後に運び込まれた病院から行方をくらました存在です。
その際、ベッドは黒い泥で覆われており床は腐食していました。
この時、ローレンス伍長は腐食やポケットディメンションの能力を獲得しSCP-106になったという説があるようです。
なお、SCP-106は強い光を嫌う性質があるのですが、これは戦場での閃光と関連付けられるという説も。
もう1つはロバート・スクラントン博士という説です。
スクラントン博士は、SCP-3001(レッド・リアリティ)と呼ばれる異常空間に取り込まれた人物として知られており、その末路ではないかと言われています。
まとめ
SCP-106についてまとめると次のようになります。
- SCP-106は腐敗した老人のような外見を持つ存在。
- サイコな発想で腐食させている可能性がある。
- 若年層をターゲットにする傾向にある。
- 財団の施設を都合のいい狩場として見ている可能性がある。
- 自身の行いを他者に見てもらうことに喜びを感じている可能性がある。
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最後に
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